外壁塗装の臭いはいつまで続く?気になる臭いの対策とよくある質問

外壁塗装をする際、強い臭いが気になりますよね。
塗装工事の臭いの原因は、塗料です。
「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3段階ある塗装工程の中でも、一番臭いが気になるのは中塗りしてから乾燥するまでの約3日間です。
とはいえ、臭いに敏感で、塗り始めてから塗装工事が終わるまで悩み続ける方もいます。
このページでは、外壁塗装の臭いの予防・対策方法やよくある悩み、業者選びのポイントをまとめました。
外壁塗装の臭いに不安がある方は、参考にしてください。

外壁塗装の臭いを予防する方法
外壁塗装の臭いを今すぐ対処したい方に向けて、簡単にできる予防・対策は以下の2つです。
- マスクをつける
- 外出する
それぞれ説明していきます。
マスクを付ける
1つ目は、マスクを着用することです。
市販のマスクでも問題ありませんが、特に臭いに敏感な方は塗装作業用の防毒マスクを用意しましょう。
防毒マスクはホームセンターや通販などで購入できます。
防毒マスクは空気中の有機ガスや蒸気を吸着・除去して、清潔な空気で呼吸できるようにしてくれます。

防毒マスクはつけ心地が悪く、長時間着用していられない場合は、活性炭素入りの不織布マスクがおすすめです。
防毒マスクには劣りますが、一般的な不織布マスクに比べると消臭効果があります。
外出する
2つ目は、外壁塗装をしている間は外出することです。
マスクを着用しても100%臭いを防げるわけではないので、自宅にいないことが一番の予防・対策になります。
特に赤ちゃんやペットがいる家庭、妊婦さんは、外壁塗装の臭いが気になりますよね。
外壁塗装工事期間中で臭いが強い期間は3~4日程度なので、実家やホテル、ウィークリーマンションなどに避難するといいでしょう。
外壁塗装の臭い対策4つ
外壁塗装の臭いの原因は、塗料です。
したがって、塗料に対して対策を行うと、工事中の不快感が軽減されます。
これから外壁塗装をする予定の方が、事前にできる臭い対策を4つ紹介します。
- 臭いが少ない水性塗料を使う
- F☆☆☆☆の塗料を選ぶ
- 有機溶剤用の消臭スプレーを使う
- ベーキングアウトする
それぞれ説明していきます。
臭いが少ない水性塗料を使う
外壁塗装の臭いが気になる方には、水性塗料がおすすめです。
水性塗料はシンナーのような溶剤を使っておらず、主成分が水のため、ペンキ独特の臭いがしません。
塗料の成分独特の臭いはありますが、体に害がある臭いではないため、油性塗料よりも不快感を軽減できます。
臭いが比較的少ないので、近所迷惑になる心配もなく、扱いやすい塗料です。
F☆☆☆☆の塗料を選ぶ
臭いや体への影響が気になる人は、ホルムアルデヒド放射等級の欄にF☆☆☆☆と書かれている塗料を選びましょう。
例えば、エスケー化研の水性セラタイトFや日本ペイントのエコフラット70は、F☆☆☆☆の塗料であまり臭いが気になりません。
F☆☆☆☆の塗料は、ホルムアルデヒドの発生量が全くない、もしくは微量で臭いが少ないのが特徴です。
F☆☆〜F☆☆☆☆は、JISやJASまたは国土交通省の認定を受けた建築材料に表示されるホルムアルデヒドの発散等級です。
星の数によって発散量がわかるようになっており、F☆☆☆☆は使用面積に制限なく使える最上規格を表しています。
有機溶剤用の消臭スプレーを使う
外壁塗装中の臭いには、有機溶剤用の消臭スプレーが効果的です。
塗料の臭いは強いため、部屋用の消臭スプレーを使っても消えません。

ベーキングアウトする
外壁塗装工事が終わったにも関わらず、室内に臭いがこもっている場合は、ベーキングアウトする効率的に臭いを外に追い出せます。
ベーキングアウトとは、暖房で室温をできるだけ上昇させた後に、換気扇やサーキュレーターなどを使って強制的に換気する方法です。
ベーキングアウトするときは、室内は温度が高く危険なので、部屋から出ておかなければいけません。
外壁塗装の臭いに関してよくある質問
外壁塗装の臭いについて、よくある質問を5つまとめました。
これから外壁塗装を行う予定があり、臭いの強さが不安な方は参考にしてください。
臭いはいつまで続く?
外壁塗装をした後、油性塗料の臭いは2〜3週間程度続きます。
夏は乾くのが早いので、1週間ほどで臭いが消えることもありますが、悪天候や乾きが悪いときは1ヶ月ほど続くこともあります。
一方で、水性塗料はシンナーを使わないので、臭いがそれほど気になりません。
赤ちゃんやペット、妊婦への影響は?
結論からいうと、外壁塗装の臭いは赤ちゃんやペット、妊婦さんにとって100%安全とは言い切れません。
なぜなら塗料の強い臭いは頭痛や吐き気などの健康被害を引き起こす可能性があるからです。
ただし、臭いが少ない水性塗料を使用したり、塗装工事中は外出したりすることで影響を最小限に抑えられます。
洗濯物を干しても大丈夫?
外壁塗装工事中は、足場と飛散防止シートが家に貼られているので、ベランダやバルコニーなどで洗濯物を干せません。
臭いが強い塗料を使用している場合、洗濯物を外に干すと臭いが付く可能性があります。
したがって、塗装期間中は乾燥機やコインランドリーを使用したり、室内干ししたりして対策しましょう。
体調が悪くなることはある?
塗料のシンナー臭を長く吸いすぎると、体調不良を引き起こす可能性があります。
例えば、吐き気やめまい、頭痛、睡眠障害、目・鼻の不快感などです。
長期的にシンナー臭を吸い続けると、シックハウス症候群や呼吸困難などを引き起こす可能性も考えられます。
そのため、塗装中の臭いはなるべく吸わないように、工夫することが大切です。
近隣へ臭いの影響はある?
外壁塗装中の臭いは、自身が気になるのと同じように、近隣住民へも影響があります。
近隣住民との関係性を悪化させないためにも、周囲への配慮が必要です。
後からクレームに繋がらないように、外壁塗装工事前に挨拶に伺い、了承を得られると安心して行えます。
外壁塗装の臭いが気になるときの業者選びのポイント
外壁塗装の臭いに不安な方は、配慮してくれる業者を選びましょう。
臭いの感じ方には個人差があるので、あなたは臭いがきついと感じていても、業者は特に気にしていないケースもあります。
高額な費用を払って塗装工事を行うので臭いについて不満が出ないように、次の3つを意識して業者を選んでくださいね。
契約前に臭い対策について相談する
外壁塗装の臭い対策ができるかどうか、契約前に業者に確認しましょう。
なかには塗装するときは、臭いが出て当然と考える業者もいます。
一方で、臭い対策に力を入れており、塗料のアドバイスや提案をしてくれるところもあります。
あなたの気持ちを汲み取り、親身に相談に乗ってくれる業者を選ぶと安心です。
外壁塗装の資格を持っている
資格のある業者は知識や技術に長けているので、安心して工事を行えるように臭い対策もしっかりと提案してくれる可能性があります。
塗装工事は資格を持っていなくても行えますが、優良な業者は技術力向上や信頼を得るために資格を取得していることが多いです。
外壁塗装の資格には、塗装技能士や外壁塗装マイスター、有機溶剤作業主任者などがあります。
工事のスケジュール詳細を共有してくれる
工事のスケジュールを知っておくと、臭い対策も取りやすくなります。
例えば工事期間中でも、塗料を使用しない工程の期間は、臭いの心配がほとんどありません。
塗料を使用する期間を中心に対策すれば、あまり臭いに悩まさずに過ごせます。
したがって、外壁塗装工事のスケジュール詳細を共有してくれる業者を選びましょう。
まとめ
外壁塗装を行う以上、臭いが発生するのは仕方ありません。
とはいえ、事前に臭いの対策や知識を持っておくことで、あまり塗料の臭いに悩まされずに過ごせます。
外壁塗装の臭いに対する予防・対策は次の6つです。
- マスクを付ける
- 塗装期間中は外出する
- 臭いが少ない水性塗料を使う
- F☆☆☆☆の塗料を選ぶ
- 有機溶剤の消臭スプレーを使う
- ベーキングアウトする
今すぐに臭い対策をしたい場合は、マスクや外出が有効です。
これから外壁塗装する予定の方は、業者に臭いが少ない塗料を使用したいと伝えれば適切な塗料を提案してくれるでしょう。
家の中の臭いが気になるときは、消臭スプレーの使用やベーキングアウトを試してみてくださいね。