外壁リフォームをおしゃれに!色の選び方から塗装のコツまで紹介

外壁は家の顔ともいえる大事な部分。
リフォームするならできるだけおしゃれにしたいですよね。
外壁リフォームをおしゃれに成功させるには、家のイメージやバランスに合わせてデザインすることが大切です。
とはいえ、外壁のデザインは千差万別で、住む人の好みやセンス、周辺環境や、トレンドなどによっても大きく変わります。
そこでここでは、たくさんのおしゃれな外壁の事例を画像で紹介していきます。
自分の家のイメージと好みにぴったりな、おしゃれな家を見つける参考にしてください。

おしゃれな外壁に塗り替えるリフォーム事例
外壁をおしゃれにリフォームするなら、色の塗り替えがおすすめです。
手軽にイメージを変えることができ、家を長持ちさせることもできます。
ここでは、一般的なサイディング外壁の家の、おしゃれなカラーの外壁事例を6パターン紹介します。
- さわやかなホワイト系
- 人気のベージュ系
- 落ち着いた印象のモノトーン
- 個性的なカラー外壁
- 遊び心があるワンポイント
- イメージを変えるツートンカラー
さわやかなホワイト系
清潔感を強くアピールし、洗練された色合いにしたいならホワイトがおすすめです。
ホワイトはオフホワイトやベージュのような黄色がかったものではなく、完全な白色です。
洗練されたスタイリッシュな印象を与えることができ、真新しい外壁のようになるため、新築に近い雰囲気を出したい場合に向いています。
ホワイトのみだとやや尖った印象になってしまうこともあるため、他の色も組み合わせることでより柔らかい印象になるでしょう。
どの色にも合わせやすいため、アレンジの幅が広い点も魅力です。





人気のベージュ系
柔らかな印象を与え、落ち着いた雰囲気にしたいならベージュがおすすめです。
ベージュは暖色と寒色のバランスが取れた使いやすい色で、他の色とも合わせやすくなります。
ベージュ一色だとぼんやりとした印象になるため、はっきりとしたアクセント色と合わせてもよいでしょう。
また、異素材を使ったアクセントとも相性がよく、アレンジの自由度が高いため迷ったときにもおすすめの色です。





落ち着いた印象のモノトーン
黒色と白色のモノトーンな外壁にした事例では、シックな印象のある落ち着いた印象が出せています。
色使いを限定することで統一感が出ており、外壁だけではなく玄関ドアや屋根など、他の部分とのバランスもよいでしょう。
黒を基調とすることでスタイリッシュな印象になっており、細部に白色が混ざっていることで柔らかい印象もプラスできています。
また、黒色はつやなしを選ぶことで、落ち着いた大人な雰囲気を演出できています。
つやの有無でも見た目の印象は大きく変わるため、塗装の際にはこの点にも注目して色を決めることが大切です。





個性的なカラー外壁
鮮やかなカラーの外壁は、存在感が出て一気におしゃれに見えます。
窓枠や雨どいなどを白く塗装してアクセントをつけると、欧米風の家に仕上げることも可能です。
ただし、赤い塗料は、日光によって色あせてしまうスピードが他の色より早い傾向があります。
そのため、塗りたての色を長く保たせたい人には不向きです。
また、周囲の家に比べて鮮やかすぎる色を選ぶと、1軒だけ浮いて見えてしまう原因にもなってしまいます。
カラーの塗装をするときは、周囲と調和しやすい色を選ぶのがおすすめです。
白やベージュに近いパステルカラーや、少し暗めのカラーを選ぶと、日本の住宅街にマッチしやすくなります。





遊び心があるワンポイント
茶色がかった濃い色をベースにした事例では、全体的な印象が重たくなりすぎないように白色でアクセントをつけています。
軽やかな印象がある白色を各部位に配置することで、重厚感を持たせながらも重苦しい雰囲気になるのを避けられています。
白色はベースとして使われることも多いですが、反対にアクセントとしての使用も可能です。
落ち着いたイメージを作りたい場合におすすめであり、重さと軽さのバランスが取れた外壁になっているでしょう。





イメージを変えるツートンカラー
ツートンカラーには3種類があり、それぞれ印象が異なります。
- 横のツートン
- 横長のラインを作ることで家を大きく見せる
- 縦のツートン
- 縦のラインで家をスタイリッシュに見せる
- 凹凸部分に施すツートン
- 凹凸を強調させることで家の立体感を際立たせる
ここでは、3種類のツートンカラーをそれぞれ紹介していきます。





外壁材をおしゃれに変えるリフォーム事例
外壁のリフォームは、色を変えるだけに留まりません。
外壁材そのものを交換することで、塗り替え以上に家のイメージを変えることが可能です。
リフォームで用いられる外壁材には大きく4種類あり、それぞれイメージや仕上がりが異なります。
- サイディング
- 手軽でデザイン性も高いため最もよく使用される
- タイル・レンガ
- 本物のタイルやレンガは高級感があり、個性的な仕上がりになる
- 金属
- 単調な表面が無機質でかっこいいイメージを持たせる
- 木材
- 単木目の風合いが温かみを感じさせる
ここでは、それぞれの外壁材を使用したおしゃれな家の事例を紹介していきます。
デザイン性が高いサイディング
サイディング外壁とは、現在日本の新築の約8割で使用されていて、様々な模様や色が入ったパネル状の外壁材です。
細かい凹凸やラインが並んだだけの単調なものから、レンガや石積みのような模様が入っているもの、2色以上の色が使用されているものなどがあります。
そのため、ヨーロッパ風のナチュラルな家から、石調のクールな家、アメリカ風のかわいらしい家など、様々なイメージに対応できます。
サイディング材を交換することで、色だけでなく模様なども変えてしまうことができるので、家のイメージを大きく変えることが可能です。
さらに、断熱性・耐震性に優れているサイディング材は、交換するだけでより快適・安全な家にする効果が期待できます。




高級感のあるタイル・レンガ
本物のタイルやレンガを使用した外壁は、タイル調・レンガ調のサイディングを使用した外壁よりも高級感が出ます。
また、同一の柄で成型されたサイディングとは違い、自由に配置ができるので、配置方法を変えてリズムを出すことが可能です。
さらに、玄関や窓の周り、柱部分のみなど、ポイント使いにも向いています。
特にタイルは、日本風の住宅にも合うので、古い和風住宅をおしゃれにリフォームしたいときにもぴったりです。
サイディングと違い、塗装が必要ないので、リフォーム後のメンテナンスも少なく済みます。




スタイリッシュな金属系外壁
金属系の外壁は、スタイリッシュでクールな印象の家に仕上がります。
個性的な家にしたい人にはおすすめの壁材です。
ただし金属のため塩害に弱く、沿岸部(海から5km程度)に住んでいる人は、5~7年程度でメンテナンスをしなければいけなくなってしまします。

ぬくもりが感じられる木材
外壁に木材を使用すると、ナチュラルでぬくもりのある雰囲気になります。
外壁全面を木材にすると、ナチュラル感がアップしてほっこりした印象のお家になります。
木材以外の外壁をホワイトで統一すると、ナチュラルさの中に爽やかさをプラスさせることが可能です。
黒い外壁と木材を合わせると、モダンでかっこいい印象を与えます。
外壁の全てを木材にしてしまうと、塗り替えの頻度が増えるなどメンテナンスに手間がかかるというデメリットもあります。
玄関周りやベランダなど部分的に木材を使用することで、メンテナンスの手間を軽減するだけでなく、見た目にもアクセントになるのでおすすめです。




外壁以外も一緒にリフォームしてよりおしゃれに
外壁をリフォームして新しくしたら、外壁以外に古くなっている箇所をリフォームするのがおすすめです。
外壁と同時にリフォームされることが多いのは、主に2か所あります。
- 塀・フェンス
- カーポート・車庫
塀やフェンス、カーポート等は、外壁のイメージに合わせてリフォームすることで、家全体を統一感のある見た目にすることができます。
ここからは、それぞれのおしゃれな事例をご紹介していきます。
おしゃれな塀・フェンスの事例
家の外観が北欧風なら、塀・フェンスも北欧風というように、イメージを揃えるとおしゃれにまとまります。
また、家をすべて覆い隠すような塀よりも、一部に空間を開けて、少し内部が見えるデザインにすると、開放感があっておしゃれに見えるうえ、防犯対策にも効果的です。
家の外観で使用している壁材を使用するのもおすすめです。



おしゃれなカーポート・車庫の事例
カーポートや車庫はつくりがシンプルなため、家の外観のような「イメージ」があまりありません。
おしゃれにするためには、支柱や屋根の色、扉などを、外壁と揃えるのがおすすめです。
白い外壁なら白系のカーポート、濃い色の外壁なら黒系のカーポートにします。
車庫の場合は、壁よりもシャッター部分を新調することで、手軽にイメージを変えることができます。



おしゃれな外壁リフォームを行う3つのポイント

ただ外壁をリフォームするだけではなく、おしゃれな外観を手に入れたいときは、次の3つのポイントを守ることが大切です。
- 単色ではなく塗り分けを行う
- レンガなどのアクセントを加える
- お互いを引き立てる同系色でまとめる
これら3点を意識することで、おしゃれな外観を実現しやすくなります。
単色ではなく塗り分けを行う
単色で塗ってしまうと外観に深みが出ないため、2~3色程度で塗り分けをすることがおすすめです。
このとき色のバランスや相性も意識することが大切であり、どのような印象にしたいかをイメージしておきましょう。
落ち着いた雰囲気にしたいなら青や紺色などの寒色系がおすすめであり、柔らかい印象に
したいなら黄色やクリーム色といった暖色系がおすすめです。
塗り分けの際には横塗りと縦塗りでも印象が変わります。
重厚で高級感のある仕上がりにしたいなら横塗りを、スタイリッシュで洗練された雰囲気にしたいなら縦塗りがよいでしょう。
レンガなどのアクセントを加える
使用する素材によって印象は変わるため、一部異素材を使ってアクセントを加えることも大切です。
例えば外壁のコーナー部分にレンガなどの異素材を使うと、印象は大きく変えられます。
レンガ以外でも天然木の素材を使ったり、コンクリートなどの重たい素材を使うこともおすすめです。
演出したい印象に合わせてアクセントを入れることで、重厚感やスタイリッシュさなどもさらに助長させられます。
また、素材によっては補強の意味を兼ねていることもあり、機能性の向上に役立つ場合もあります。
ただアクセントとして導入するだけではなく、外壁の強度を高められる素材を選ぶと、リフォームが完成したときの満足度はさらに高くなるでしょう。
お互いを引き立てる同系色でまとめる
塗り分けをする際にはできるだけ同系色でまとめることが基本であり、全体的に統一感を出すことを意識しましょう。
まったく違う系統の色を使ってインパクトを出すことも可能ですが、色の相性次第では違和感が出てしまったり、印象が強すぎて思っていた外観にならなかったりすることもあります。
異なる系統ではバランスを取ることが難しいため、無難にまとめたいなら同系色での配色がおすすめです。
外壁をおしゃれにリフォームする場合の3つの注意点

おしゃれな外壁にするという大前提を守るには、次の3つの注意点も把握しておかなければなりません。
- 玄関ドアと屋根の色との相性を確認する
- 3色以上の色は使わない
- 景観ガイドラインを確認する
細部まで意識しないと思っていた仕上がりにならないこともあるため、細かい点まで目を配り、こだわってリフォームを行うことが大切です。
玄関ドアと屋根の色との相性を確認する
外壁は周囲の部位との相性を確認することが大切であり、玄関ドアや屋根が現在何色になっているかは必ずチェックしておかなければなりません。
外壁だけを見るとおしゃれでも、少し離れて全体を見ると、それぞれの色合いがアンバランスに見えてしまうこともあります。
どこか一部だけ浮いてしまわないように、外観全体で見たときのバランスを考えることが大切です。
外壁のみのリフォームなら既存の色に合わせ、玄関ドアや屋根の塗装も同時に行うなら、3つの点それぞれの色使いに気を配りましょう。
3色以上の色は使わない
おしゃれな外壁にするには単色よりも複数色使うことがおすすめですが、色数が多いとバランスを取ることが難しくなります。
基本的には2~3色までで抑えることが大切であり、それ以上になってしまうとバランスが悪くなってしまうことも少なくありません。
また、3色使いの場合は外壁のメインはツートンカラーにし、アクセント部分でもう一色使うといったイメージを持つことが大切です。
メイン部分で3色を使ってもバランスが取れるケースもありますが、配色を考えることが難しくなり、全体のバランスを取るのはさらに至難の業です。
玄関ドアや屋根の色も外観の一色と考えたほうがよいため、基本的には外壁のみで2色と限定するとよいでしょう。
景観ガイドラインを確認する
地域によって異なりますが、市区町村によっては「景観ガイドライン」というものが定められている場合があります。
ガイドラインの定めがある場合は、町全体の景観を損なわないために使用できる色が限定されています。
まずはガイドラインが設定されているかを確認し、指定がある場合は使える色の中から選びましょう。
また、ガイドラインが設定されていない場合でも、周辺の住宅に合わせて色を決めることが大切です。
周囲とまったく違う色にすると個性的な印象は出せますが、俯瞰で見たときにそこだけ目立ってしまい、アンバランスな印象になってしまうことも少なくありません。
周囲と完全に同化させる必要はありませんが、悪目立ちしないような配色を心がけましょう。
おしゃれな外壁リフォームで家の雰囲気を変えよう
この記事では、外壁リフォームをおしゃれに仕上げるために、色の選び方や塗装のコツを解説しました。
外壁の色を変えるだけで家の印象は大きく変わります。
新築同然の仕上がりにしたり、個性的な住宅にすることもできます。
しかし、ただ目立てばよいわけではないため、周囲の色を合わせたり、玄関ドアや屋根の色とバランスを取ったりするなどの工夫が必要です。
色のバランスに配慮しながら外壁をきれいにリフォームして、自分好みの家づくりを実現しましょう。