六曜の中でも一番忌み嫌われることの多い仏滅は、もともとは空亡や虚亡といって、すべがむなしい日という意味合いでした。しかしそれが時代の流れとともに物滅となり、さらに近年になって物が仏という漢字にすり替えられ、それによって仏も滅亡するような最悪の日という意味に変化していきました。
もっとも仏事と六曜には、基本的にこれといった関係はありません。そんな六曜は、鎌倉時代末期から室町時代あたりに中国から伝来してきた占いが元で、長い年月を得ていたとはいえ、戦後までは日本ではほんの一部の民間信仰のようなものでした。
しかし、カレンダーの普及とともに、カレンダーに六曜が記されていたことで、重視されるようになりました。もっとも最近では若い人を中心にあまり気にしない人も多くなってきており、逆に物が一旦滅びて新たに物事が始まるという意味で、物事を始めるには良い日とか、大安の前日だから良い日などという解釈の仕方もあります。
現在では何をするにも良くないとされている仏滅ですが、もともとはそれほど悪い日というわけではありませんでした。そんな仏滅は、しかしながら物事を起こす上で、上手に利用するとお得なお日柄でもあります。まず有名なのが、結婚式です。結婚式といえば、六曜では大安の日が良い日とされている影響で、圧倒的に大安が人気があり、料金も高い傾向にあります。しかしそれとは逆で仏滅は人気が低いことから、大安と比べて空いているためにサービスも良く、料金が安い傾向があり、中には特別限定プランなどを設定しているところもあります。
引っ越しに関しても結婚式同様で、縁起が悪い日とされているため、特に新築などへの引越しは避ける方が多いようです。日取りを気にするのであれば、やはり大安が一番人気。ただし、人気がある分料金が高くなる傾向があるため、友引や先勝などが狙い目。仏滅の日を選ぶメリットとしては、業者によっては特別割引が適用され、料金が安くなることがあげられます。
最終更新日:2016/12/20
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