移住者支援情報
遠別町への移住の魅力は?人気の理由や住環境、支援制度などについて紹介

北海道北部・日本海沿いに位置する遠別町は、「北海道のひだりうえ」とも呼ばれる人口約2,200人のコンパクトなまちです。
日本最北の稲作地として知られ、もち米やミズダコ・ホタテなど豊かな農水産物に恵まれています。
道の駅ランキングで全道3位(2025年)を誇る「道の駅えんべつ富士見」や、山間の秘湯「旭温泉」など、町独自の魅力も充実しています。
子育て・医療・高齢者支援が幅広く整備され、農業・起業への就業支援制度も多数。
「都会の喧噪から離れ、大自然の中でのんびり暮らしたい」という方に向いた移住先です
本記事では、遠別町役場 まちづくり推進課の栗原さんから伺ったお話をもとに、移住者から選ばれる遠別町の住みやすさのポイントや生活関連情報、移住支援制度について紹介します。
遠別町の魅力を広く発信し、地域と移住者をつなぐまちづくり推進課としてご活躍されています。
遠別町の基本情報

所在地 | 北海道の北部(留萌振興局管内) |
|---|---|
人口 (2026年2月28日現在) | 人口数:2,164人(男性1,057人 / 女性1,107人) 世帯数:1,212世帯 |
面積 | 590.8k㎡ |
気候 | 1月 最高気温 4.2℃ / 最低気温 -19.2℃ 8月 最高気温 30.6℃ / 最低気温 15.1℃ |
都市部へのアクセス | ■空港へのアクセス 稚内空港まで車で約1時間30分 旭川空港まで車で約3時間30分 札幌市または新千歳空港まで車で約4時間30分 ■車 稚内市から約1時間30分(約87km) 旭川市から約3時間(約180km) 留萌市から約1時間40分(約97km) 札幌市から約4時間(約250km) ■町内交通 沿岸バス 町営デマンドバス ハイヤー(1社) |
医療機関数・介護施設数 | 診療所:1施設 介護施設:1施設 歯科診療所:1施設 |
教育機関数 | こども園(公立):1園 小学校:1校 中学校:1校 高校(公立):1校 |
近隣都市 | 北海道:天塩町・初山別村・羽幌町・中川町・幌加内町 |
遠別町公式移住定住促進HP | https://www.town.embetsu.hokkaido.jp/site/c8020/
|
日本最北の稲作地に広がる、日本海と丘陵の小さなまち
遠別町は北海道北部・留萌振興局管内の北側に位置し、西は日本海、東には緑の丘陵地帯が広がるまちです。
人口2,164人(2026年2月末現在)、面積590.8k㎡と広大な町域を持ちます。
気候は大陸性で寒暖差が大きく、夏の平均気温は21.0℃、冬は-3.1℃(2025年時点)。
1年を通して風が強く吹くため体感温度は気温よりも低めになりますが、日本海を流れる対馬暖流の影響を受けるため、内陸に比べれば冬の冷え込みは穏やかです。
特別豪雪地帯に指定されており、冬季の降雪量は多い地域です。
防災面では、地震・風水害・雪害・土砂災害などへの対策として「遠別町地域防災計画」および「遠別町国土強靭化計画」を策定し、防災体制の強化と災害に強いまちづくりを推進しています。
道の駅ランキング全道3位!遠別町の見どころと食の魅力
遠別町の玄関口「道の駅えんべつ富士見」は、北海道じゃらん道の駅ランキング2025の総合満足度で全道第3位を獲得しました。
町自慢のもち米を使った「もち粉ラーメン」や、タコ・ホタテがごろっと入った「えんべつコロッケ」など個性豊かなグルメが充実し、道内外から多くの観光客が訪れます。
町のシンボル「とんがりかん」は2024年にリニューアルオープン。
1階が屋内こども遊戯場、2階がテレワーク施設となっており、どちらも無料で利用できます。
山間に佇む秘湯「旭温泉」は、泉質の異なる「旭の湯」と「富士見の湯」の2種があり、定期バスも運行されています。
また、毎年初夏には山の幸を振る舞う「山菜まつり」が開催され、ギョウジャニンニクやフキ・ウドを使った新鮮な料理が人気を集めます。
海岸線での釣りや沢釣りスポットも充実しており、アウトドア好きにも魅力的なまちです。
遠別町での移住生活に役立つ情報
ここからは、遠別町での移住生活に役立つ情報について紹介します。
遠別町の移住支援制度情報
遠別町では、移住者へのさまざまな支援制度を用意しています。
- 遠別町結婚・出産祝金支給事業
遠別町結婚・出産祝金支給事業
遠別町へ移住し、結婚や出産を迎えた世帯を対象に祝金を支給する制度です。町内に継続して居住する意思のある方が対象となり、結婚祝金と出産祝金の2種類があります。
補助金概要 | 【結婚祝金】 婚姻届を提出した夫婦に対して祝金を支給。 【出産祝金】 子どもの出生に対して、子1人につき祝金を支給。 いずれも、支給後3年以上町内に住居する意思があることが条件となります。 |
|---|---|
補助金額 | 結婚祝金:20万円 出産祝金:一子につき30万円 |
補助金対象者 | 【結婚祝金】
【出産祝金】
【共通】
|
補助金要件 |
|
遠別町のお仕事情報
ハローワークインターネットサービスで遠別町の求人を検索したところ、約12件の情報が見つかりました。
職種は、医療・福祉関係、現場作業員が多い傾向にあるようです。
※2026年3月現在の情報です
農業次世代人材投資事業(経営開始資金)
遠別町で新たに独立・自営就農する方を対象に、経営開始直後の不安定な期間を支援する国の制度です。最長3年間、年間150万円が交付されます。
補助金概要 | 新規就農者に対し、農業を始めて間もない経営が不安定な期間を支援するための制度です。経営開始から最長3年間、資金が交付されます。詳細は農林水産省の制度に基づき実施されます。 |
|---|---|
補助金額 |
|
補助金対象者 |
※親元に就農する場合でも、継承等の要件を満たせば対象となる場合があります。 ※その他、細かな交付要件があります。 |
補助金要件 |
|
参考:農業次世代人材投資事業(経営開始資金)|遠別町公式HP
遠別町新規就農者経営発展支援事業
遠別町で新規就農し、一定期間の経営実績を積んだ方を対象に、経営の効率化や発展を支援する町独自の制度です。就農6年目から10年目までの5年間、営農に必要な経費の一部を助成します。
補助金概要 | 新規就農後5年間を経過した方に対し、就農6年目から10年目までの5年間、営農意欲の向上と農業経営の効率化・発展を目的として支援を行う制度です。遠別町独自の取り組みとなっています。 |
|---|---|
補助金額 |
|
補助金対象者 | 以下すべての要件を満たす方が対象です。
|
補助金要件 | 支援対象期間は就農6年目から10年目までの5年間です。 【対象となる支援項目】
農業用機械、農地の基盤整備および収穫物の運搬等、営農に関する機械の借上費用
農地の購入および賃借に係る費用
肥料および土壌改良材の購入費用
営農に関する雇用に係る費用 |
遠別町スポットワーカー活用支援事業
遠別町では、人手不足の事業者に対し、短時間・単発で働く人材をマッチングさせるサービスの利用手数料を補助しています。これにより、必要な時に人手を確保できる仕組みを支援します。
補助対象経費 |
※消費税・地方消費税額および振込手数料や利用料は対象外 |
|---|---|
補助内容 |
|
補助対象者 (一部抜粋) |
|
参考:遠別町スポットワーカー活用支援事業について|遠別町公式HP
起業化支援事業補助金
遠別町で起業又は事業承継を目指す方や、中小企業の進出を支援する制度です。これらに必要な開業経費や設備投資費などの一部を補助し、地域経済の活性化を目的としています。
補助金概要 | 町内で起業又は事業承継するために必要な施設の建築や改修等を行う事業を対象に、設備投資などにかかる経費の一部を補助する制度です。新たな起業と円滑な事業承継の取り組みや中小企業の進出を奨励し、地域経済の活性化を図ることを目的としています。 |
|---|---|
補助金額 |
|
補助金対象者 |
|
補助金要件 | 【対象事業】
【対象経費】
|
遠別町のお家情報
移住者が比較的多いエリアは、遠別町字本町周辺の中心エリアです。
生活利便施設が集まっており、初めての移住でも暮らしを始めやすい環境といえます。
また、遠別町では、空き家・空き室を有効活用し、移住・定住の促進や地域活性化を目的として「遠別町空き家・空き室バンク」を設置しています。
町内の空き家や空き室の情報を登録・公開し、遠別町への定住を検討している方へ物件情報を提供する制度です。
町は物件情報の紹介や必要な連絡調整を行いますが、空き家・空き室の所有者と利用希望者との間で行われる売買や賃借の交渉、契約の仲介は行いません。
交渉や契約に関するトラブルについては、当事者間で解決することとなります。
移住定住促進住宅
遠別町へ移住し、就業などを目的に定住を希望する方を対象に用意された住宅です。北海道職員住宅を購入・改修し、移住促進と地域活性化を目的として整備されています。
概要 | 平成25年(2013年)に北海道職員住宅を購入・改修し、移住希望者向けの住宅として整備された住宅です。 3年間入居可能で、その期間内に町内の公営住宅等へ定住することを前提とした制度です。 |
|---|---|
家賃 | 月額家賃:15,000円 |
対象者 |
|
住宅概要 |
|
遠別町の教育・子育て支援情報
遠別町は小さなまちながら、子育て支援制度が幅広く整っています。
保育施設は「認定こども園幼児センターきらり」の1ヵ所で、0歳児から幼児保育を行い、保育料を減免しています。
小学校・中学校はそれぞれ1校ずつ。各校でiPadを活用したICT教育に取り組んでいます。
高校は「北海道遠別農業高等学校」(国内最北の農業高校)があり、羊やもち米をテーマに食の生産から加工・販売まで地域連携した実習が特徴です。
さらに、公設民営塾「えんべつ学びの場」では小学5・6年生の自主学習や中学生向け英語・数学の指導を提供。
都市部の塾と同等の学習機会を地域に根付かせることを目指しています。
出産祝金給付 | 出産を祝い、祝金を支給 |
|---|---|
子ども医療費助成 | 高校生以下の医療費を全額無償化 |
乳幼児紙おむつごみ袋支給 | 乳幼児の紙おむつ廃棄用ごみ袋を支給 |
母子保健推進事業 | 妊産婦等の健診費用助成 |
妊産婦安心出産事業 | 妊産婦等の健診通院および宿泊費用助成 |
産後ケア事業 | 産後1年未満の母子に対し助産師がケアを実施 |
乳幼児健康診査事業 | 小児科医・歯科医による個別健診受診票の交付および集団健診の実施 |
給食費半額助成 | 小中学校の給食費を半額助成 |
公設民営塾(えんべつ学びの場) | 小学5・6年生の自主学習支援、中学生向け英語・数学の指導を提供 |
遠別町の医療・介護・高齢者支援情報
遠別町の医療機関は「遠別町国民健康保険診療所」と「歯科診療所」の2施設です。
専門的な医療が必要な場合は、車で約40分の羽幌町や約1時間30分の稚内市の医療機関を利用するケースが一般的です。
介護施設は特別養護老人ホーム「友愛苑」が1ヵ所あります。
高齢者支援については、入浴・交通費の助成や見守り機器の購入補助など、日常生活を支えるきめ細かなサービスが整っています。
高齢者入浴・交通運賃助成 | 65歳以上:旭温泉入浴料助成券を交付70歳以上:タクシー・バス交通費の助成券を交付 |
|---|---|
敬老祝金給付 | 長寿を祝い、一定年齢に達した高齢者に祝金を支給 |
高齢者見守り確認機器購入補助金 | 別居親族が高齢者を見守ることができる機器の購入費用の一部を補助 |
遠別町が暮らしやすい4つの理由

ここからは、「遠別町って暮らしやすい!」と実感できる以下の4つの理由について紹介します。
- 全道3位の道の駅と個性豊かなグルメが日常にある
- 秘湯「旭温泉」と豊かな自然が身近にある暮らし
- 子育て・教育・就農支援が充実した安心の環境
- 海と農の幸が食卓を豊かにする食文化
全道3位の道の駅と個性豊かなグルメが日常にある
「道の駅えんべつ富士見」は北海道じゃらん道の駅ランキング2025の総合満足度で全道第3位を獲得しており、地元の顔となっています。
もち米を活かした「もち粉ラーメン」やタコ・ホタテがたっぷり入った「えんべつコロッケ」など、ここでしか食べられないグルメが揃います。
観光客だけでなく地元住民の日常の買い物・交流の場としても活用されており、移住後に地域に馴染む拠点にもなっています。
また、隣接する「とんがりかん」(屋内こども遊戯場・テレワーク施設)は無料で利用でき、子育て世帯にも人気のスポットです。
秘湯「旭温泉」と豊かな自然が身近にある暮らし
住宅地から車で15分ほどの山間に佇む「旭温泉」は、「旭の湯」と「富士見の湯」の2種類の泉質が楽しめる秘湯です。
定期バスも運行しているため、車がない方でも気軽に訪れることができます。
海岸線ではサーフフィッシングが楽しめ、沢釣りスポットも充実。
利尻礼文サロベツ国立公園が隣接しており、晴れた日には利尻山を眺めながら日本海に沈む夕陽を楽しめます。
パークゴルフ場やキャンプ場など、豊かな自然の中でのアウトドアライフが日常的に楽しめる環境です。
子育て・教育・就農支援が充実した安心の環境
高校生以下の医療費完全無償化、出産祝金、産後ケア事業など子育て支援が手厚く、経済的・精神的な安心感があります。
小中学校ではiPadを活用したICT教育を実施し、公設民営塾「えんべつ学びの場」では学習支援を受けることができます。
農業や起業を志す移住者には、就農1〜3年目の経営開始資金(年150万円)、就農6〜10年目の経営発展補助(年150万円)、起業・事業承継補助(最大500万円)など、段階に応じた充実したサポートが用意されています。
海と農の幸が食卓を豊かにする食文化
遠別町は日本最北の水田所在地として知られ、良質なもち米が生産されています。
海ではミズダコやホタテ、ヒラメなどが水揚げされ、農業ではメロンや野菜も栽培されます。
毎年初夏に開催される「山菜まつり」では地元で採れたギョウジャニンニク・フキ・ウドを使った料理が提供され、町民や観光客が一堂に集まります。
道の駅や地元の飲食店では、これらの食材を活かした料理が日常的に楽しめます。
「自分で採った山菜を食べる」「漁港で買った新鮮な魚を食卓に並べる」そんな暮らしが、遠別町では当たり前の日常です。
遠別町への移住のデメリットや懸念点はある?

遠別町では日常的な買い物は町内で済ませられるものの、品ぞろえを重視する場合は羽幌町まで車で約40分、さらに大きな都市へは1時間30分以上かかります。
また、冬は積雪や暴風により寒さが厳しくなることもあります。
利便性や温暖な気候を重視する方には不便に感じられる一方、自然に囲まれた静かな環境で暮らしたい方には適した町といえるでしょう。
遠別町への移住のお問い合わせ
担当課 | まちづくり推進課 企画振興係 |
|---|---|
住所 | 〒098-3543 北海道天塩郡遠別町字本町3丁目37番地 |
電話番号 | 01632-9-7772 |
FAX | 01632-7-3695 |
公式HP |