移住者支援情報
天塩町への移住の魅力は?人気の理由や住環境、支援制度などについて紹介

北海道北部、日本海に面した天塩町は、雄大な天塩川と原生花園に代表される豊かな自然に囲まれたまちです。
大粒のシジミや新鮮な乳製品などの食の恵みに加え、子育てや教育を手厚く支える独自制度が整っており、安心して暮らせる環境が魅力。
都市部のような華やかさはないものの、その分静けさや人とのつながりを大切にできる地域性が、移住者からも注目されています。
本記事では、天塩町役場企画商工課の菅原さんから伺ったお話をもとに、移住者から選ばれる天塩町の住みやすさのポイントや生活関連情報、移住支援制度について紹介します。
天塩町役場企画商工課として地域の特色を活かしたまちづくりと安心して暮らせる環境づくりに尽力されている菅原 英人さん。本記事では、天塩町の移住支援情報や生活の魅力についてご協力いただきました。
天塩町の基本情報

所在地 | 北海道北部 |
|---|---|
人口 (2025年6月末現在) | 人口数:2,554人(男性1,316人 / 女性 1,238人) 世帯数:1,433世帯 |
面積 | 353.56k㎡ |
気候 | 年間平均気温 6.8℃ 夏の最高気温は年に僅か数日で30℃を越えるくらい。 冬の最低気温は、-20℃ 風が定常的に強く体感温度は低い 夏(2023年8月)の平均気温:29.4℃ 冬(2024年1月)の平均気温:6.0℃ |
都市部へのアクセス | ●車 札幌→天塩 4 時間 30 分(経由:国道 232 号) 旭川→天塩3時間 30 分(経由:国道 40 号) 稚内→天塩 1 時間 15 分(経由:道道稚内天塩線) ●飛行機 稚内空港→天塩 車で 1 時間 30 分 旭川空港→天塩 車で3時間 45 分 新千歳空港→天塩 車で5時間 ●バス(沿岸バス 特急はぼろ号) 札幌→天塩4時間 30 分 ●JR 宗谷本線「幌延駅」下車、バスで 20 分 |
医療機関数・介護施設数 | 医療機関数:1施設 介護施設数:188施設 |
教育機関数 | こども園(町立):1ヶ所 保育園(町立):1ヶ所 小学校(町立):1校、中学校(町立):1校 高校(道立):1校 |
近隣都市 | 稚内市(約70km) |
天塩町公式移住定住促進HP |
天塩川と日本海に抱かれた雄大な自然を満喫できる町
北海道北部、日本海沿岸に位置する天塩町は、人口2,554人(2025年6月時点)、面積353.56㎢の小さな町です。
冬は厳しい寒さに見舞われますが、澄んだ空気と四季の移ろいを存分に楽しめるのが魅力。
大雪や暴風に備えた除雪体制や防災訓練も整っており、さらに地震や大規模な水害が比較的少ない地域性も安心できる要素です。
町を流れる天塩川は日本で4番目に長く、河口域にはオジロワシやオオワシ、イトウといった希少な生物が生息するなど、自然の豊かさを間近に感じられます。
都会的な利便性には限りがありますが、その分、雄大な自然と人の温かさに包まれた暮らしがここにはあります。
天塩川と日本海が育む自然と食の宝庫
江戸期から豊かな漁場に恵まれてきた天塩町は、かつてニシンやサケ漁で栄え、近年は「育てる漁業」へと転換を進めてきました。
その成果として、天塩川やパンケ沼で盛んなシジミ漁は全国的な知名度を誇り、特に淡い緑色が特徴の「青シジミ」は濃厚な味わいで希少な逸品です。
9月には脂の乗ったサケ漁も行われ、新巻として各地へ出荷されます。
また、酪農は町の基幹産業として発展し、町内では約1万数千頭の乳牛が飼育され、年間約5万トンの牛乳を生産。
「北海道の酪農王国」と称されるほどの規模を誇ります。
環境整備やヘルパー制度、新規酪農者の受け入れ体制も進み、自然と共生しながら質の高い乳製品を育むまちとして歩み続けています。
天塩川と日本海がもたらす豊かな自然の恵みは、町の誇りである漁業と酪農を育み、暮らす人々の日常を豊かにしています。
天塩町での移住生活に役立つ情報

ここからは、天塩町での移住生活に役立つ情報について紹介します。
天塩町の移住支援制度情報
天塩町では、移住者へのさまざまな支援制度を用意しています。
特に以下の2つの支援制度をチェックしておきましょう。
- 支援制度①天塩町移住定住促進住宅
- 支援制度②結婚新生活支援事業
支援制度①天塩町移住定住促進住宅
天塩町では、移住・定住を促進し、人口の増加による町の活性化を図るため、移住希望者の生活体験及び移住準備の利用に供する天塩町移住定住促進住宅を設置し、天塩町外者の方を対象とした「ちょっと暮らし」が体験できる施設を用意しています。
【利用料金】
住居タイプA洋・和室 | 住居タイプB洋室 | ||
|---|---|---|---|
1週間 | 5~9月 | 8,000円 | 7,000円 |
10~4月 | 9,000円 | 8,000円 | |
2週間 | 5~9月 | 16,000円 | 14,000円 |
10~4月 | 18,000円 | 16,000円 | |
3週間 | 5~9月 | 24,000円 | 21,000円 |
10~4月 | 27,000円 | 32,000円 | |
4週間 | 5~9月 | 32,000円 | 28,000円 |
10~4月 | 36,000円 | 32,000円 | |
1カ月単位 | 5~9月 | 32,000円 | 28,000円 |
10~4月 | 36,000円 | 32,000円 | |
支援制度②結婚新生活支援事業
天塩町では、令和7年3月1日から令和8年3月31日までに婚姻届けを提出した方にむけ、結婚新生活事業として、補助金額上限30万円を支給する制度を行っています。
対象世帯 | 次の全てに該当する世帯
貸与型奨学金を返済している場合は所得から控除できます。 |
|---|---|
対象経費 | 令和7年1月1日から令和8年3月31日までの転入(転居)にかかる下記の費用
|
補助額 | 上限30万円 ※夫婦ともに29歳以下の場合、上限60万円 |
天塩町のお仕事情報
ハローワークインターネットサービスで天塩町の求人を検索したところ、約19件の情報が見つかりました。
職種は、土木技術員、施工管理者、医療介護スタッフ(看護師、介護士)、運転手が多い傾向にあるようです。
※2025年月現在の情報です
また、天塩町の公式ホームページでも町内求人が掲載されており、移住を検討する際には地元の最新情報を確認できる仕組みが整えられています。
その他、天塩町が行っている事業として以下の2つを紹介します。
- 支援制度①新規就農
- 支援制度②農業研修生への助成制度
- 支援制度③地域おこし協力隊
支援制度①新規就農
天塩町は、酪農が基幹産業で盛んな地域です。
農業者の高齢化等により、既存の酪農家から新規就農者へ第三者継承するリレー方式(居抜き)での就農を支援・推奨しています。
就農するにあたり2年間の研修が必要です。酪農ヘルパーとして就業しながら酪農業を学ぶことができます。(継承農家が決まっていれば直接指導を受けることができます)
対象者 | 49歳以下の方 |
|---|---|
助成内容 | ①経営開始支援補助金…1,000万円以内 →営農開始時の農地・農業施設・家畜導入費 ②経営安定支援補助金 →農業経営に必要な農用地又は農業用施設等を導入するため、借入をした農業関係制度資金額の3分の1以内…最大400万円/年(5年間まで) ※令和7年4月1日現在の制度です。 |
支援制度②農業研修生への助成制度
合わせて、天塩町で新規就農を希望する農業研修生への助成制度を設けています。
研修手当 | 日当:1万円以上支給(受入農家による負担) |
|---|---|
住宅手当 | 天塩町内の公営住宅又は民間住宅を利用した場合は、家賃の9割を上限に助成 |
交通費助成 | 天塩町内で最低2週間以上の研修を受けた場合に限り、公共交通機関を利用した分の交通費を助成 ※領収書が必要です。 |
その他 | 作業着や長靴など農作業や防疫に関する物は無償貸与。 ※助成制度を受ける際には、印鑑と身分証明書が必要です。 |
支援制度③地域おこし協力隊
天塩町では国(総務省)の地域おこし協力隊制度を活用し、都市部在住の方を地域活性化活動、地域の担い手として各種テーマの業務を随時募集しています。
天塩町の教育・子育て支援情報
天塩町は、人口規模の小さな町でありながら、子育て世帯をしっかりと支える独自の支援制度が充実しています。
出産から教育まで切れ目なくサポートする仕組みが整っており、経済的な負担を大きく軽減できるのが特長です。
【出産・子育て初期の支援】
一般・特定不妊治療、男性不妊、不育治療に対し1回最大20万円を助成 | |
10万円支給 | |
30万~最大100万円を支給 | |
3歳未満児を対象に無償配布 | |
健康検査や超音波検査費用の一部を助成 |
【保育・教育期の支援】
- 保育料無料化
- 任意予防接種無料(インフルエンザ・おたふくかぜ)
- 給食費無料(小中学生)
- 入学・進学時の学用品支給
- 検定料助成(英語・漢字検定)
- 天塩高校入学補助金:5万円支給
天塩町の支援は、出産から子育て、教育までを幅広くカバーしている点が魅力です。
経済的負担を減らしながら安心して子育てできる環境が整っているため、移住を検討する世帯にとって大きな安心材料となるでしょう。
天塩町の医療・介護・高齢者支援情報
天塩町では、高齢者が住み慣れた町で安心して暮らせるよう、多岐にわたる支援体制が整備されています。
高齢者やその家族が抱える介護・医療・福祉に関する悩みに対応する総合相談窓口 | |
要支援から要介護まで幅広く対応。居宅サービスから施設入所まで、利用限度額内で自己負担1割で利用可能 |
【在宅・施設サービスの主な内容】
在宅サービス |
|
|---|---|
施設サービス |
|
天塩町は人口減少・高齢化の進む地域にありながらも、身近な相談窓口と充実した在宅・施設サービスを備えています。
自然豊かな環境の中で、丁寧な介護と安心の暮らしが支えられている点が大きな魅力です。
天塩町が暮らしやすい3つの理由

ここからは、「天塩町って暮らしやすい!」と実感できる以下の3つの理由について紹介します。
- 都市にはない静けさと安全を感じられる暮らし
- 人と人とのつながりが支える小さな町の強み
- 自然と共に楽しむレジャーとゆとりの時間
都市にはない静けさと安全を感じられる暮らし
天塩町は交通量も少なく、夜も静かで落ち着いた環境が広がります。
都会のような人の往来や騒音に悩まされることがなく、落ち着いた環境の中で安心して暮らせるのが魅力です。
地震や大規模な水害が比較的少ない地域性も、家族連れや高齢者にとって心強い安心材料になります。
子どもは自然の中で思いきり外遊びを楽しみ、地域の人々に見守られながら成長していける環境と言えるでしょう。
人と人とのつながりが支える小さな町の強み
人口約2,600人の天塩町では、顔の見える関係が日常に根付いています。
買い物や通学、地域の行事などを通じて自然と知り合いが増え、困ったときには声をかけ合える関係が築かれやすい環境です。
子育て世帯にとっては、地域の人が子どもを気にかけてくれる安心感があり、高齢者にとっても支え合いながら暮らせる心強さがあります。
小さな町だからこそ、人との距離が近く、温かい交流が暮らしを豊かにしてくれるのが天塩町の強みです。
自然と共に楽しむレジャーとゆとりの時間
天塩町に暮らすと、自然と触れ合う時間が特別なイベントではなく、日常の一部になります。
町のシンボルともいえる鏡沼海浜公園では、湖畔の散策路をのんびり歩いたり、キャンプ場で仲間とバーベキューを楽しんだりと、季節ごとに異なる過ごし方ができます。
バンガローやオートサイトも整備されているので、準備に追われることなく気軽にアウトドアを満喫できるのも魅力です。
さらに、天塩川では堰堤のない区間が日本一のため長距離のツーリングカヌーが可能です。
川面に身を任せながら眺める風景は、日常の延長にありながら非日常を感じさせてくれます。
こうした場所が町のすぐそばにあることで、休日に遠出する必要がなく、ゆったりと自然を楽しむ時間が当たり前になるはずです。
天塩町への移住のデメリットや懸念点はある?

天塩町で暮らすうえでまず考えたいのは、交通環境です。
公共交通機関は限られているため、日常生活や通院にはマイカーが必須となります。
最寄りの総合病院までは車で約1時間かかるので、移住を検討する際には運転に慣れている人の方が安心です。
また、冬は厳しい寒さに加えて積雪や吹雪があるため、慣れないうちは除雪や運転に苦労するかもしれません。
ただし、地域全体で雪に備えた生活の知恵や除雪体制が整っているため、少しずつ順応できる環境は整っています。
娯楽施設や大規模な商業施設が少ない点も特徴ですが、その分、自然の中での遊びや地域のイベントが生活の一部になります。
都会的な利便性や娯楽を求める人には向かない一方で、静けさや人とのつながりを大切にしたい人にとっては、この環境が大きな魅力になるでしょう。
天塩町に移住した人の口コミ・感想

天塩町へ移住した方々から多く聞かれるのは「自然の豊かさに魅了される」という声です。
都会では得られない静けさや、ここでしか見られない風景、野生動物との出会いに日々の暮らしが彩られているとの意見が目立ちます。
- この町(地域)に固有の景観(トワイライト)、稀少野生動物などの魅力に惹かれ札幌市から移住、毎日、町内で写真撮影を堪能している(60歳代・写真家)
こうした声からも、天塩町が移住先として選ばれる理由は「自然そのものを生活の一部として楽しめる環境」にあるといえそうです。
写真やアウトドア、自然観察が好きな人にとって、この町は理想的な暮らしを実現できる場所でしょう。
【天塩町への移住のお問い合わせ】
担当課 | 天塩町企画商工課 |
|---|---|
住所 | 〒098-3398 北海道天塩郡天塩町新栄通8丁目1466-113 |
電話番号 | 01632-2-1001(代) |
FAX | 01632-2-2659 |
公式HP |