マイナポータル『オンライン転出・転入予約」利用率は半数以下!利用者は9割弱が「便利」と回答

更新日: 2023年8月29日

マイナポータル「引越し手続き」引越し侍が利用率を大調査! 9割弱が「便利」と回答!一方で利用率は半数以下に

「引っ越しすると、あれこれ色々な手続きをしなければいけないから面倒くさい…」
そう感じている人は多いのではないでしょうか?
こうした煩雑な手続きは長年多くの人を悩ませ、引っ越しをするハードルのひとつにさえなっています。

そこで、面倒で複雑な引っ越し手続きを少しでも簡単にするべく進められているのが、デジタル庁の推進する「引越し手続きオンラインサービス」です。
このサービスでは、マイナポータルや民間のポータルサイトを活用し、様々な引越し手続きをオンライン上でまとめて済ますことができるようになります。

まだまだ開発段階のサービスではありますが、この取り組みの一環として、2023年2月6日に「オンライン転出・転入予約」が可能となりました。
さらに2023年5月16日には、マイナンバーカードの住所変更をすると金融機関に登録している住所も自動的に変更される、という新たな取り組みが開始されます。

そこで引越し侍では、こうした引越し手続きのサービスが実際にどのくらい利用されているのか、利用した人はどう感じているのかといった、生の声を調査しました!

マイナポータルを使った「オンライン転出・転入予約」とは?

「マイナポータル」とは、マイナンバーカードを使ってオンライン手続き等ができるポータルサイトです。

マイナポータル

この「マイナポータル」で、2023年2月から一部の引越し手続きがオンラインでできるようになりました。

オンラインでできること ・転出届の提出
・転入届提出のための来庁予約
 ※転入届の提出は来庁する必要あり
対象となる人 ・市区町村をまたぐ引越しをする人
・マイナンバーカードを持っている人
 ※同じ世帯の人であればまとめて手続きが可能
・転出先もしくは転入先がマイナポータルのオンライン手続きに対応している人
利用できない人 ・マイナンバーカードの情報を更新していない人
・数字4桁のパスワード(券面事項入力補助用パスワード)を忘れた人
・スマホの機種がマイナポータルに対応していない人
・海外に引越しをする人

※参照:引越し手続について|マイナポータル

転出届はオンラインで完結できるため、引越し前に旧居の市役所・役場などへ行き、手続きをする必要はなくなりました。
転入届はまだオンライン上で手続きをすることはできませんが、来庁予約をすることで待ち時間を減らし、スムーズに引越し手続きを行うことができます。

このサービスが開始されたことを受け、引越し侍を利用してくれた人にアンケートを行ったところ、マイナンバーカードを持っていたのは69%という結果になりました。

マイナンバーカードを持っていますか?

この結果から、約7割の人がマイナポータルを利用したオンライン引越し手続きを利用できるということになります。
では、今回の引越し繁忙期には、実際にどのくらいの人がオンライン手続きを利用したのでしょうか?
ここからは、オンライン手続きについて詳しく調査した結果をご紹介していきます。

「オンライン転出・転入予約」を引越し前に知っていた人は約4割

まずは、始まったばかりのオンライン引越し手続きについての認知度を調べました。

引越しをする前に「オンライン転出・転入予約」のことを知っていましたか?
引越しをする前に「オンライン転出・転入予約」のことを知っていましたか?

マイナポータルを使ったオンライン手続きのことを、引越しの前に知っていた人は38%という結果でした。
マイナンバーカードを持っているかどうかで比べてみると、持っている人の方が「知っている」割合が多い傾向にありました。

まだまだ始まったばかりのサービスなので、マイナンバーカードを持っている人でも「知っている」割合は半数に満たないようです。
では、約4割の人たちは、どうやってこのサービスのことを知ったのでしょうか?

「オンライン転出・転入予約」のことを一番最初に知ったきっかけを教えてください

マイナンバーカードを持っている人は窓口で教えてもらうことが多く、せっかくオンラインで手続きができるのに、知らずに来庁してしまった可能性が高そうです。
僅差で次点だったのは「ニュース等で知った」という意見でした。
「その他」の中では、「手続きのやり方をwebで検索していて知った」「マイナポータルのサイトやアプリで知った」という人が多くいました。

マイナンバーカードを持っていない人は「ニュースで知った」という人が最も多い結果となりました。

2023年の引越しシーズンにオンライン手続きを利用したのは半数以下

続いて、マイナンバーカードを持っていてオンライン手続きのことを「知っていた」と回答した人に対し、オンライン手続きを利用したかどうかを調査しました。
その結果、実際にマイナポータルを使ってオンライン手続きをした人は、全体の42%でした。

今回の引越しで「オンライン転出・転入予約」を利用しましたか?

オンライン手続きの存在を知っていたものの、利用しなかったという人が半数以上いることがわかります。
では、この半数の人は、なぜ利用しなかったのでしょうか?

マイナポータルでオンライン転出・転入予約を利用しなかったのはなぜ?

オンライン手続きの存在を知っていたのに「利用しなかった」人に、その理由を尋ねたところ「特に理由はない」という回答が32%で最も多い結果となりました。
「なんとなく今までのやり方で済ましてしまう」という人が一定数おり、今までとやり方を変えることに馴染みにくいのかもしれません。

一方、「これから利用するつもり」という人も多く、もう少し後に調査を行うと、利用率は増えてくる可能性もあります。

「オンライン転出・転入予約」を利用しなかった理由はなんですか?

2番目に多かった「その他」の中では、「他に役所に行く用事があったから」「そもそも住民票を移さないから」といった、使わなくていい理由のある人が多い傾向にありました。
また「操作方法が難しい」「アプリやサイトでエラーが発生した」「パスワードを忘れた」といった、アプリ・サイトの問題や、「同市区町村内の引越し」といった条件面での問題も多数挙がっていました。

■「その他」の理由(一部)

他にも手続きがあり、結局来庁するのでアプリを使う必要がなかった 19%
単身赴任や進学など一時的な引越しのため住民票を移さない 16%
同市区町村内の引越しで転出届・転入届を出す必要がない 7%
操作方法がわからない・調べるのが面倒で使いたくなかった 7%
パスワードを忘れた・期限切れになっていたため操作ができなかった 5%
サイト・アプリでエラーや不具合が出て操作ができなかった 3%

※「その他」の中で割合を計算

「次回の引越しでオンライン転出・転入予約を使いたい」人は約7割

今回オンライン手続きを使わなかった人と、オンライン手続きのことを知らなかった人に、次回以降の利用について尋ねたところ68%が「利用したい」と回答しました。
2024年の引越し繁忙期には、オンライン手続きを利用する人の割合が増えそうです。

次回の引越しで「オンライン転出・転入予約」を利用したいと思いますか?

なぜそう思ったのか詳しく聞いてみたところ、「利用したい」人は「便利そうだから」という理由が圧倒的に多い結果となりました。
「利用したくない」人は「便利ではなさそう」「個人情報の流出が気になる」といった理由が多く、「その他」のなかには「もう引越しをする予定がない」「マイナポータルの操作が不安」といった理由もありました。

■ 利用したいと思った理由

便利そうだから 88%
新しいものは一度使ってみたいから 10%
その他 9%

■ 利用したいと思わなかった理由

便利ではなさそうだから 40%
個人情報の漏洩等が怖いから 33%
その他 27%

オンライン「転出・転入予約」で約9割の人が「便利になった」と回答

今回の引越しでオンライン手続きを利用していなくても、「便利そうだから次回は利用してみたい」と思っている人は多いということがわかりました。

では、実際に使ってみた人は「便利」だと感じているのでしょうか?
調査したところ、なんと88%の人が「便利になった」と回答していました。

「オンライン転出・転入予約」を利用して便利になったと感じましたか?

また「その他」の中には、「便利にはなったが面倒さは残る」といった、良し悪しが混ざった意見や、「今のままでは不便」といったネガティブな意見も多くありました。

■ 「その他」の意見の一例

  • 転出は来庁不要で便利だが、転入が結局紙面を記入したり、確認に時間を要したり、時間がかかったので、もっとスムーズに転入手続きが済めばありがたい
  • 便利だがスマホでの画面での操作が面倒に感じました
  • 便利だが、混んでてとても待った
  • 市によっては転入届はできない
  • 児童手当や医療証の資格抹消のため、来庁する必要があった

まとめ

今回の調査では、2023年の繁忙期に引越しをした人のうち、マイナポータルのオンライン転出・転入予約を利用している人はかなり少ないということがわかりました。

そもそも、オンライン手続きができるということを、引越し前に知らなかった人が全体の6割を占めることが大きな原因と考えられます。
引越しをする前にオンライン手続きのことを知ってもらうために、これまで以上に周知が必要そうです。

また、手続きができるということを知っている人のなかでも、オンライン手続きを利用しない人が約半数ほどいました。
「特に理由はないが利用しなかった」という人が多く、新しい方法に馴染めない人が多くいそうだということがわかりました。

しかし、今回利用しなかった人のうち約7割が「次回の引越しでは使ってみたい」と回答しており、そのうち8割が「便利そう」だと感じていました。
実際に利用してみた人からは「便利だと思った」という回答が9割弱も集まっています。
つまり、利用した人の「便利だった」という評判が広まれば、オンライン引越しを利用する人がもっと増えるのではないでしょうか。

ちなみに、今回の調査の中で「忙しくて手続きを忘れていた」という人が多くいましたが、転出届・転入届以外にも手続きの「やり忘れ」は後を絶ちません。
手続きの「やり忘れ」は、期限を守らないと他の手続きができなくなったり、マイナンバーカードが失効したりする危険があるほか、過料が科せられる可能性もあります。

転出届・転入届・転居届など住民票移動の手続き方法と必要書類

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調査概要

調査エリア:全国
調査機関:見積もり比較サイト『引越し侍』
調査方法:「引越し侍」を利用して引越しをした方を対象に、インターネットアンケートを実施
調査期間:2023年3月10日~2023年4月26日
サンプル数:4,340件

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