「引っ越し難民」ってなに?難民になる原因とならないための対策方法

更新日: 2024年1月29日

「引っ越し難民」ってなに?難民になる原因とならないための対策方法

この記事で解決すること
  • 「引っ越し難民」とは、様々な理由で引越しできない人々のこと。
  • 3月4月の引越しピーク時に多く、コロナ後の2023年には増加予測。
  • 早めの見積もりや日時の柔軟性などで引越し難民を避ける対策が重要。

引越し料金が高い・引越し業者の空きがないなどの理由で「引越しをしたくてもできない人」を指す「引越し難民」という言葉があります。
引越し難民は、特に引越し需要が高まる3月4月に発生することが多く、これから引越しを予定している人にとっては気になる情報なのではないでしょうか。
2022年と2023年以降における引越し難民の状況は、次のとおりです。

  • 2022年は、2020年以前のコロナ禍前の引越し需要には戻らず、引越し難民は比較的少ない状況だった
  • 2023年以降は、新型コロナウイルスに伴う規制が緩和され、引越し需要が少しずつ増加すると考えられる。そのため、引越し難民が増えると予測される。

本記事では、引越し難民になる原因や、引越し難民になってしまったときの対策について解説します。

引越し難民とは?

引越し難民とは?

引越し難民とは、「引越しをしたいと思っているのにできない人」のことです。
引越しができない理由には、繁忙期であることから引越し料金が高額だったり、引越し業者に空きがなく、引越し対応が難しかったりすることなどが挙げられます。

ここでは、コロナ禍によって変化した引越し需要や、2022年・2023年の引越し難民について詳しく解説します。

2022年の引越し難民ニュース

2020年初頭に発生した新型コロナウイルスの影響で、人の移動が大きく制限されました。
これに伴い、2020年〜2021年には引越し需要も減少しています。
引越し侍が2020年12月~2021年1月に実施したアンケート調査「2020年の引越し難民と対策は?引越し業界の現状から予測する」では、引越し業者137社のうち、7割が「依頼数の減少、料金の下落があった」と答えています。

2022年もこの傾向には大きな変化がなく、2020年以前のコロナ禍前の引越し需要の水準には、まだ戻っていない状況だと考えられます。
引越し難民は「引越ししたい人が多い」「引越し業者の空きが少ない」という2つの条件が揃って発生するため、2022年は引越し難民も比較的少なかったといえるでしょう。

2023年以降の引越し難民の予想

前述のように、2022年の引越し難民はそれほど多くありませんでした。
しかし、少しずつ新型コロナウイルスに伴う規制が緩和されてきている現状において、2023年にかけては少しずつ引越し需要が増加していくと予想されます。
このことから、「引越ししたい人が多い」「引越し業者の空きが少ない」の2つの条件が揃い、2023年以降は再び引越し難民が増えるものと考えられます。

引越し難民は、繁忙期の3~4月に引越し時期が限定されがちな人事異動による転勤者や、卒業・入学で引越しが必要な学生が陥りやすいといわれています。
2019年には、政府が引越し難民問題を受けて「4月第2週目以降の引越しを検討するように」と通達を出しています。
今後再び増えていくと考えられる引越し難民にならないためには、引越し時期をずらすなどの工夫が必要になっていくでしょう。

引越し難民になる原因

引越し難民になる原因

引越し難民になる原因は、主に2つあります。

<引越し難民になる原因>

  • 引越し業者が見つからない
  • 見積もりの金額が高すぎて引越しできなかった

それぞれの原因で引越し難民になると具体的にどのようなことが起こるのか、詳しく解説します。

原因1.「引越し業者が見つからない」

引越し難民になる原因のひとつに、「引越ししたいと思っているものの、引越し業者が見つからない」というものがあります。

引越し業者の繁忙期である3月に急な転勤が決まり、直ちに引越し業者を探さなければならないケースは、引越し難民になりやすい事例のひとつです。
既に予約がいっぱいになってしまって、トラックを手配できない状況が考えられます。

Twitterでも、実際に転勤時に引越し難民になった事例を見つけることができます。

「引越し難民」って言葉は耳にしたことあったけど、すでに3月下旬〜4月上旬の引越し予約はほぼ埋まってるのね。出遅れたので引越し予定日を後ろ倒し。進学や転勤の人達は大変だろうな。

引用元:twitter

やばい、引越し難民になるかも。
会社経由で申し込んで1週間経つけど、未だに手配つかないし。
コロナで去年から転勤抑制してた会社が多いからか、今年はどこも転勤者が異常に多いらしいって聞くけど。
んー、なんの準備も出来なくてマジで困る。

引用元:twitter

このように、「引越し業者が見つからない」という状況は、引越し難民を生み出す大きな原因になります。

原因2.「見積もりの金額が高すぎて引越しできなかった」

「見積もりの金額が高すぎて引越しできない」という状況も、引越し難民を生み出す原因のひとつです。
新年度に合わせて心機一転を目的に引越しをしたいと考えていたものの、3~4月の繁忙期は引越し業者の見積もり金額が高額すぎて、引越し時期を後ろ倒しにするなどの例が考えられます。

高すぎて引っ越し検討をやめた

引用元:twitter

やばいよねー。。 最初言われたの79万で、それでも39万だったから高すぎてもう引っ越しやめたよ(笑) 宅急便と家具は売る!!!

引用元:twitter

上記のTwitterの投稿は、2~3月に見積もりを取ったときのもののようです。
実際に「引越し料金が高すぎて引越しをやめてしまった」という事例が発生していることがわかります。

引越し難民になってしまったときの3つの対策

引越し難民になってしまったときの3つの対策

引越し難民になってしまったときに取れる対策は、「自力で引越しする」「宅配サービスを利用する」「引越しの時期をずらす」の3つがあります。

<引越し難民時の対策>

費用 手間 おすすめ度
自力で引越しをする 荷物が少ない場合は安い(荷物が多いと高額になる可能性がある) 大きい 荷物が少ない単身世帯で、近隣への引越しにおすすめ
宅配サービスを利用する 荷物が少ない場合は安い(荷物が多いと高額になる可能性がある) 荷物が少ない場合は小さい(荷物が多いほど手間がかかる) 荷物が少ない単身世帯におすすめ。長距離引越しにも対応可
引越しの時期をずらす 安い 小さい 荷物が多い単身や家族世帯、引越し費用を抑えたい人におすすめ。長距離引越しにも対応可

引越し難民になってしまった場合は、できるだけ「引越し時期をずらす」ことをおすすめします。
ここでは、3つの対策についてそれぞれ解説します。

1.自力で引越しをする

荷造りを全て済ませた後、レンタカーを借りて引越し当日に自力で荷物を積み込み、新居へ運搬する方法です。
荷物が少ない場合は軽量のバンを借りるだけで済むため、引越し費用を抑えられる可能性が高いでしょう。
ただし、荷物が多いとバンのサイズが上がるため、レンタル費用も高額になる可能性があります。

遠方への引越しの場合はレンタカーを借りる時間が長くなって費用が高くなるだけでなく、運転時間も長くなって負担がかかりやすいため、自力で引越しする方法は近距離への引越しに適しています。

自分で引越しをする方法は「引越しは業者なしでもできる?自力での引っ越しのメリット&デメリット」でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

2.宅配サービスを利用する

宅配業者の宅配サービスを利用して、自分で梱包した荷物を新居へ発送する方法です。
荷物が少ない場合は発送するダンボールの個数が少なくなるため、引越し費用を抑えられます。
長距離の引越しにも対応しており、自宅まで集荷に来てもらえるため、発送の手間も少ないでしょう。

ただし、荷物が多くなればなるほど、費用も時間も多くかかります。
宅配サービスを利用するなら、荷物が少ない単身世帯がおすすめです。

宅配サービスを使った引越し方法は「単身の引越し費用は宅急便・宅配便を使うと安い?」でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

3.引越しの時期をずらす

急ぎの引越しでなければ、引越しの時期をずらすのが最もおすすめの方法です。
引越しは繁忙期の3~4月に最も料金が高額に設定され、予約が埋まりやすいために引越し業者の手配もしにくくなります。
そのため、引越しの時期をずらして5~12月頃の閑散期に引越しを検討すると、費用を抑えつつ予約も取りやすくなります。

引越し業者に荷物の運搬を全て任せられるため、準備の手間も少なく、自分で引越しを行うときのように「誤って家具を傷つけてしまう」リスクなども軽減可能です。

荷物が多い単身や家族世帯、引越し費用を抑えたい人に特におすすめです。
時期別の引越し料金については、「引越し費用相場が安い時期と高いシーズンは何月?賃貸契約にも最適なタイミングはいつか」で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

引越し難民にならないための方法

引越し難民にならないための方法

引越し難民にならないための方法として、次の5つの方法があります。

<引越し難民の回避方法と予約・料金への影響>

予約への影響 料金への影響
見積もりを早めに依頼する 予約が取れやすくなる ほぼ変わらない
引越しの日時指定をしない 予約が取れやすくなる 安くなる
荷物をできるだけ少なくする ほぼ変わらない 安くなる
混載便を利用する 予約が取れやすくなる可能性がある 安くなる
なるべく多くの引越し業者に見積もりを依頼する 母数が増えるので予約が取れやすくなる 比較することで安い業者を選べる

それぞれの方法について、具体的に見ていきましょう。

見積もりを早めに依頼する

3月・4月の繁忙期は、早めに見積もりを依頼することで予約を取れる可能性も高まります。
引越し希望日ぎりぎりに見積もり依頼を行うと、既に予約が埋まってしまっている場合もあるため、早めの行動を心がけることが大切です。

具体的には、引越し希望日の2か月前〜遅くとも1か月前までには見積もりを依頼しましょう。

引越し希望時期 見積もりタイミング
3月上旬 1月上旬~2月上旬頃
3月中旬 1月中旬~2月中旬頃
3月下旬 1月下旬~2月下旬頃
4月上旬 2月上旬~3月上旬頃
4月中旬 2月中旬~3月中旬頃
4月下旬 2月下旬~3月下旬頃

見積もりを取った後、引越し業者を決めるのは「引越しの1か月前まで」を目安にすると安心です。

繁忙期は不動産屋さんもだけど一番肝心な引っ越し屋さんが抑えられなくて希望日に動けないパターンが一番怖いから、引っ越し予定日が先でも引っ越し屋さんの見積もりと予約は早めにしちゃうのがいいかもしれないです…私秋口でも1か月前に見積もって当初の希望時間にならなかったからな…

引用元:twitter

繁忙期の場合は1か月を切ってしまうと予約が埋まってしまう可能性があるため、希望の引越しを叶えるためには、早めの予約をおすすめします。

引越しの日時指定をしない

引越しの日時指定をせずに、ある程度の幅をもたせておくのも引越し難民を回避するためには大切です。

転勤、進学で引っ越しされる方々も多いことだろう。
後輩が地方勤務から戻ってくるのだが、見積を7社とったところ見積不可が4社、他3社は日時指定困難とか。結局なんとか知り合いに頼んで、都合がついたらしい。
引っ越し業界、運送業界も人手不足だし、かきいれ時でも無理はしないみたいだ。

引用元:twitter

「この日しか引越しできない」という状況は、該当の日に引越し業者の空きがないと、直ちに引越しができなくなる原因になります。
あらかじめ「〇日~〇日の間で引越ししたい」と余裕をもってスケジュールを設定しておくと、引越し業者を見つけやすくなるでしょう。

荷物をできるだけ少なくする

引越しの荷物が多いと、引越し業者が手配しなければならないトラックの台数が増えるため、予約が取りにくくなる可能性があります。

荷物減らして引っ越し費用減らした!!
さて家財を処分しまくらねば〜

引用元:twitter

荷物をできるだけ整理して少なく抑えることで、必要なトラックの台数が減り、予約を取りやすくなります。
早めに引越し準備を始めて、あらかじめ荷物の整理を行うことをおすすめします。

混載便を利用する

他の世帯の引越し荷物と同じトラックに自分の引越し荷物を積み込む「混載便」を利用するのも、予約が取りやすくなる可能性があります。

1人で1台のトラックを手配しなければならない状況では、丸ごと1台のトラックに空きがなければ断られてしまいますが、混載便ならトラックの一部に空きがあれば予約を受け付けてもらえます。

単身世帯の引越しなどで荷物が多くないようであれば、混載便の利用も検討しましょう。

なるべく多くの引越し業者に見積もりを依頼する

できるだけ多くの引越し業者に見積もりを依頼することで、繫忙期でも対応可能な業者を見つけられる可能性が広がります。
5社よりも10社、10社よりも20社に予約の空き状況を尋ねた方が、予約を取れる確率は高まるでしょう。

一括見積もりサイトを利用すると、一度の情報入力だけで複数社に見積もりを依頼できます。
引越し侍では全国339社の引越し業者の見積もりを一括で依頼できるため、繫忙期でも対応できる引越し業者を簡単に探せます。

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まとめ

  • 引越し難民とは、「繁忙期に引越しを予定しているが、予約が取れない、料金が高すぎるなどの理由で引越しできない人」のこと
  • 新型コロナウイルスの影響から需要が回復しきっていないため、2022年はそれほど引越し難民も多くなかった。しかし、2023年以降は需要回復から引越し難民が増えると予測される
  • 引越し難民になってしまったときに取れる対策は、「自力で引越しする」「宅配サービスを利用する」「引越しの時期をずらす」の3つ
  • 急ぎの引越しでない限りは、引越し時期をずらすのが最もおすすめの対策方法
  • 引越し難民にならないためには、早めの見積もり依頼を行う、日時指定をしない、荷物を減らす、混載便を利用するなどの方法がある

引越し難民にならずにスムーズな引越しを実現するためには、早めに準備を始めることが大切です。
一括見積もりサイトなども利用して、できるだけ多くの引越し業者に見積もり依頼を行い、空きのある引越し業者を見つけられる可能性を高めましょう。

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