楽天モバイルはデータ無制限で定額料金の低さが魅力的ですが、
よくお悩みとして、
「建物内での圏外リスクが懸念される」
「地下鉄での移動中、動画再生が停止してしまった経験がある」
このように楽天モバイルと契約するか迷っている人は、ネット接続への不安定さが障壁となっていないでしょうか。携帯電話会社を選定するにあたり、場所を選ばず繋がる安心感は料金と同等以上に重要です。
現在、楽天モバイルは創業以来最大規模となる「通信品質の転換期」を迎えています。 その中核となるのが、2024年6月に開始された「プラチナバンド」の導入と、急速に進められている「地下鉄エリアの大幅な電波増強」です。
本記事では、プラチナバンドの特徴とともに、リアルな楽天モバイルの通信速度情報について解説します。
現状の楽天モバイルがご自身の生活圏で実用に足るか否か、本記事の情報を判断材料としてご活用ください。
目次
楽天モバイルが提供する「プラチナバンド」の特徴
「プラチナバンド」とは、主に700MHz〜900MHz帯の周波数帯を指します。携帯電話事業者にとって極めて希少価値が高く、安定した通信サービス提供に不可欠な資源とされています。
なぜこの周波数帯が重視されるのか、楽天モバイルが従来主力としてきた電波と比較して解説します。
「直進する電波」と「回り込むプラチナバンド」
これまで楽天モバイルが使用してきた主要周波数帯(1.7GHz帯)は、物理的に「直進性が強い」という特性を持ちます。
これは「光」に例えられます。障害物のない屋外や基地局を視認できる場所では、光のように直進し、高速通信が可能です。
しかし、この特性には弱点があります。ビルや壁などの障害物に当たると遮断・反射されやすい点です。
その結果、建物の陰や厚いコンクリート壁の内部には電波が届かず、圏外となるケースが発生していました。
対して、導入されたプラチナバンド(700MHz帯)は、「回折性(かいせつせい)」が高いのが最大の特徴です。
これは「音」に例えられます。壁の向こう側の話し声が聞こえるように、プラチナバンドは障害物を回り込んで届く性質を持っています。
プラチナバンドのメリット
この「回り込む性質」により、これまで電波強度が不安定だった以下の環境での接続改善が見込まれます。
| 商業施設の奥 | デパ地下やスーパーマーケットのレジ付近での決済アプリ起動がスムーズになる |
|---|---|
| オフィスビル | 窓から離れた会議室やトイレ、高層階でも通信が安定する |
| 遮蔽性の高い店舗 | コンクリート壁のカフェや飲食店内でWeb閲覧が可能になる |
| 山間部・郊外 | 基地局からの距離が遠いエリアでも、電波減衰が少なく接続が維持される |
楽天モバイルの通信速度状況
プラチナバンドが導入されたことで、通信速度が劇的に向上するという期待があるかもしれません。
実際にどのような効果が期待できるか具体的に見ていきましょう。
結論:「速度」ではなく「接続性」が良い
楽天モバイルのプラチナバンドは、あくまで「圏外エリアの解消(繋がりやすさの向上)」を主目的としています。
そのため、通信速度(Mbps)を大幅に引き上げるためのものではありません。
むしろ特性上、主要周波数帯の1.7GHz帯と比較すると、最高速度は控えめになる傾向があると考えられます。
ただし、日常的なスマートフォン利用においては必要十分な速度が確保されるでしょう。
| LINE / メール | 快適(遅延なく送受信可能) |
|---|---|
| Web閲覧 / SNS | 快適(画像の読み込み等は概ね問題なし) |
| 動画視聴(標準画質) | 快適(ストリーミング再生も安定) |
| 大容量DL / 4K動画 | 時間を要する(Wi-Fi環境推奨) |
| オンライン対戦ゲーム | 不向き(遅延発生の可能性あり) |
帯域幅は3MHzで狭い
楽天モバイルに割り当てられたプラチナバンドの帯域幅は3MHz幅です。
先行する他社(ドコモ・au・ソフトバンク)が保有するプラチナバンドはおそらく10MHz〜15MHz幅であり、比較するとかなり狭いのが実情です。
※他社はプラチナバンドの帯域幅までは公表していない。
これは道路の車線数に例えられます。
他社に比べ一度に転送できるデータ量は限定的です。しかし、楽天モバイルの戦略は速度は標準的でも、圏外にならないことを最優先としていることが伺えます。
【要確認】所有端末の対応状況
プラチナバンドを利用するためには、端末側が「Band 28(700MHz帯)」という規格に対応している必要があります。
ここを確認せずに契約すると、エリア内であっても改善の恩恵を受けられない可能性があります。
iPhoneは多くの機種で対応済み
iPhoneをご利用の場合、大半の機種で問題ありません。
iPhone SE(第3世代)およびiPhone12以降の機種であれば、基本的にプラチナバンド(Band 28)に対応しています。
もし未対応機種の場合、必要な対応としては、iOSを最新版にアップデートすることです。
STEP 1
設定
STEP 2
一般
STEP 3
情報
上記のステップで確認し、「キャリア設定アップデート」の通知があれば更新してください。
Androidは機種ごとの確認が必須
Android端末は機種による差異が大きいため、以下のケースに該当する場合は特に注意が必要です。
- 数年前に発売された旧型モデル
- 海外で購入したSIMフリー端末
- 他社キャリア(ドコモ・ソフトバンク等)で購入し、SIMロック解除した旧端末
特に他社キャリアのAndroid端末は、そのキャリアの周波数帯に最適化されているため、楽天モバイルのプラチナバンド(Band 28)に対応していないケースが散見されます。
以下手順で確認してください。
STEP 1
楽天モバイル公式サイトの「対応製品一覧」へアクセス
STEP 2
メーカーで絞り込み対象機種を探す
STEP 3
スペック表の「4G LTE」項目に「Band 28(700MHz)」が含まれているか確認
非対応の場合は、端末購入キャンペーンを利用しながら、端末の買い替えを検討することを推奨します。
エリア外ではauローミングが可能
「プラチナバンド未整備エリアでは利用できないのか」という懸念に対しては、バックアップ体制が存在します。
楽天モバイルは、自社回線のエリア外をカバーするため、パートナーであるau(KDDI)の回線を借用する「ローミング」を行っています。
これにより、楽天のプラチナバンドが未整備の場所でも、auのプラチナバンド(800MHz帯)を利用して通信が可能です。
楽天モバイル回線が届かない場所では、自動的にau回線に切り替わり接続される仕組みとなっており、結果として人口カバー率は99.9%に達しています。
ただし、この「auローミング」は恒久的なものではありません。
楽天モバイルとKDDIの協定には期限があり、2026年9月を目処にローミング期間が順次終了する予定となっています。
楽天モバイルは2026年9月までに自社プラチナバンド網の構築を目指し、基地局建設を進めている状況です。
【特報】プラチナバンドに加え、都内地下鉄の電波が「4倍」に増強
気になる電波状況ですが、プラチナバンドと並行して進行中の重要ニュースもあります。

(画像引用:楽天モバイル)
プラチナバンドの整備と並行して、地下鉄エリアの通信環境改善に向けた「東京地下鉄強化計画」が進んでいることです。
楽天モバイルは、公益社団法人移動通信基盤整備協会(JMCIA)の対策事業等を通じ、関東の地下鉄トンネル内における電波の「帯域幅(通信の通り道)」を拡張しています。
具体的には主力周波数帯であるBand3(1.7GHz帯)において、従来5MHz幅であった帯域を、 最大4倍の20MHz幅などへ拡張するものです。
少し複雑な話なので、簡単な表をもとにどう変わっていくか説明します。
| 改善項目 | 期待される効果 | 対象エリア例 |
|---|---|---|
| 帯域幅の拡張 |
| 東京都営地下鉄・東京メトロなど主要区間 |
これまで「地下鉄では繋がるものの、混雑時に速度が低下する」という課題がありましたが、この帯域幅拡張により、通勤・通学ラッシュ時においても動画視聴やSNS閲覧が快適になることが見込まれています。
これはプラチナバンドとは異なる話題ですが、楽天モバイルのユーザー体験を向上させるための重要なアップデートといえるでしょう。
実際に強化されているか公式サイトで確認してみてください。
プラチナバンドに関するよくある質問
最後に、導入検討時のよくある疑問について回答します。
プラチナバンド利用に追加料金や申し込みは必要ですか?
通話品質(Rakuten Link)は改善しますか?
自宅がプラチナバンドエリアになったか確認する方法は?
まとめ
楽天モバイルによるプラチナバンドの導入はもちろんのこと、東京の地下鉄エリアの通信速度の改善が進んでいます。
初期費用も不要であるため、ご自身の生活圏で実際にどの程度使えるかを試してみることが、最も確実な確認方法と言えます。
通信費の見直しと共に、改善された楽天モバイルの通信環境をぜひご体感してみてください。
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