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更新日: 2023年8月29日
日本には、引っ越しをした後は、近所の家に「引越してきました」と挨拶をし、粗品を渡すという習慣があります。
近年では、「ご近所付き合い」をする人が減ったり、防犯などの観点から、挨拶まわりをする人は少なくなってきたと言われています。
引越し侍が2014年に行った調査では、引越し前後ともに全く挨拶をしない人は約40%で、60%以上の人が「挨拶をする」と回答していました。
前回の調査から8年経ったいま、引越しの挨拶まわりや挨拶品に関する意識はどうなっているのでしょうか?
引越し侍の利用者約7,000人にアンケートを実施し、調査を行いました。
これから引越しをする人も、引越しをした後の人も、ぜひ参考にしてください。
「引越し挨拶品は、渡す人と渡さない人は約半数ずつに分かれる結果となりました。
2014年の調査では調査項目は違うものの、「挨拶をしていない」という人は40%未満だったため、挨拶品を渡さない人は増えた可能性が考えられます。
参照:引越し時の『挨拶事情』大調査|引越し見積りサイト【引越し侍】
引越し先の建物タイプ別にみると、「集合住宅」では引越し挨拶品を「渡さない」と答えた人は、約60%まで増えることがわかります。
一方、「戸建て」に引越しをした人では60%以上が挨拶品を「渡す」と答えており、全く正反対の結果となりました。
■地域別に見る引越し挨拶品を渡す割合
地域 | 渡す | 渡さない |
---|---|---|
首都圏 | 41% | 59% |
中京圏 | 39% | 61% |
近畿圏 | 44% | 56% |
地方 | 45% | 55% |
※首都圏は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を含みます
※中京圏は愛知県、岐阜県、三重県を含みます
※近畿圏は大阪府、京都府、兵庫県を含みます
また地域別にみると、都市部より地方のほうが、挨拶品を「渡す」と答えた人の割合が多いことがわかります。
名古屋を中心とする中京圏では「渡さない」人の割合が60%を超えており、地方とは約5%以上の差があります。
■地域別に見る引越し挨拶品を渡す割合【都市部を除く地方の詳細】
地域 | 渡す | 渡さない |
---|---|---|
北海道・東北 | 40% | 60% |
関東 | 49% | 51% |
甲信越・北陸 | 46% | 54% |
近畿 | 46% | 54% |
中国・四国 | 44% | 56% |
九州・沖縄 | 44% | 56% |
「地方」の内訳を見てみると、北海道・東北地方のみ「渡さない」人が60%、それ以外の地域では50%台にとどまるという結果になりました。
北海道や東北では、引越し挨拶品の文化が少ないのでしょうか?
挨拶品を「渡さない」と答えた約半数の人に、その理由を尋ねたところ、「ご近所づきあいをしないから」という人が41%で最多でした。
しかし、次点の「新型コロナウイルスの感染防止対策」という人が39%と、最多の意見と2%しか変わらないほど多いこともわかります。
前述したとおり、2014年から引越し挨拶をしない人が増えているとすると、新型コロナウイルスの影響があったとも考えられます。
■【建物タイプ別】挨拶品を渡さない理由
挨拶品を渡さない理由 | 戸建て | 集合住宅 |
---|---|---|
新型コロナウイルスの感染防止対策 | 53% | 36% |
ご近所付き合いをしないから | 32% | 43% |
防犯対策 | 5% | 15% |
面倒・忘れていたから | 11% | 6% |
挨拶品を渡さない理由を建物タイプ別に比べてみました。
戸建てに引越しをした人は「コロナの感染防止対策」が53%で最多ですが、集合住宅では「ご近所づきあいをしない」が43%で最多となりました。
前述の調査どおり、戸建て住宅では集合住宅よりもご近所づきあいが重要となるため、挨拶品を渡す人が多い傾向にありますが、それでも挨拶品を渡さないということは、それほど新型コロナウイルスの感染を重く見ているということがわかります。
また、集合住宅では戸建て住宅よりも「防犯対策」という意見が多くありました。
集合住宅でも、特に賃貸物件では人の出入りが多く、「どんな人が住んでいるかもわからない」と考える人も多いため、こうした意見が増えるのではないかと考えられます。
この傾向は、男女別にみたときにも顕著に表れます。
■【男女別】挨拶品を渡さない理由
挨拶品を渡さない理由 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
新型コロナウイルスの感染防止対策 | 42% | 37% |
ご近所付き合いをしないから | 44% | 38% |
防犯対策 | 6% | 20% |
面倒・忘れていたから | 9% | 5% |
男性・女性ともに、「感染防止」と「ご近所づきあい」は40%近くありますが、「防犯対策」は女性が20%、男性が6%と、大きな差がありました
特に一人暮らしで集合住宅に住む女性は、住んでいる場所が周囲に特定されないよう、心がけている人が多いのではないでしょうか?
引越し挨拶品を渡すときに悩むのが、挨拶品を渡す範囲ではないでしょうか?
そこで、実際にどこまで渡したのか調査しました。
引越し挨拶品の平均個数は約5個で、戸建てでは6個、集合住宅では4個という結果になりました。
戸建ての範囲でよく言われるのが「向こう三軒両隣」といって、家の向い側の3軒と隣接する左右の家2軒で合計5つですが、現在ではその範囲に「後ろの家」を加えて、6軒に挨拶をする人が多いようです。
集合住宅では、音や振動が伝わりやすい両隣と上下の4軒に挨拶をする人が多い結果となりました。
上の階に挨拶をする人はやや少ない傾向がありますが「下にも人が住んでいますので、音や振動に気を付けて欲しい」というアピールにもなるので、挨拶をしておくのがおすすめです。
また、これらの範囲のほかにも、戸建てでは「町内会関係」、「同じブロック内全て」に渡したという人も多くいました。
集合住宅では「大家さん・管理人等」、「同じ階段を使う人」「同じゴミ捨て場を使う人」「町内会関係」といった意見もありました。
さらに「引越し元でお世話になった人に渡した」という人も、一定数みられました。
引越し挨拶品は、名前の通り「挨拶」として渡すものなので、新生活で交流ができそうな範囲に渡しておくのがおすすめです。
どこまで渡そうか迷ったときは、ぜひこのアンケートを参考にしてください。
引越し挨拶品の合計金額で最も割合が多かったのは「1000円未満」で、約26%でした。
挨拶品の平均個数が5つだったので、仮に1000円としても、1つ200円未満の挨拶品が、最も多いということになります。
「1,001円~2,000円」は約18%、「2,001~3,000円」は約16%、「5,001~10,000円」が約15%と、次点以降は大きな差はない結果でした。
2014年の調査では、1,000円未満が約35%、次点は「5,001~10,000円」で約16%、「1,001~2,000円」が約13%という結果でした。
前回の調査と比べると、「1,000円未満」の票が減り、他の金額帯に票が散らばっていることから、挨拶品にかける金額が多様化していることがわかります。
参照:引越しの挨拶に持っていく品物の相場と人気ランキング|引越し見積もりサイト【引越し侍】
前述のとおり、「前回より挨拶品を渡す人が減った」と仮定すると、「特に減ったのは低価格帯の挨拶品を渡していた層」といえるかもしれません。
集合住宅では平均金額が約3,000円であるのに対し、戸建てでは約6,000円と、ほぼ倍の結果になりました。
挨拶品の平均個数から換算すると、1つあたりの金額は集合住宅で約800円、戸建てで約1,000円ということになります。
集合住宅より戸建ての方が、ご近所づきあいする年数が長い傾向にあるので、自然と金額が増えるのかもしれません。
住宅タイプ以外では、男女別でみたときに大きな差が現れました。
男女別に費用を比べると、女性より男性のほうが、圧倒的に金額が高いことがわかります。
建物タイプや平均個数は男女で大きな差はなかったことから、1つあたりの金額に約1.4倍の差があると考えられます。
《建物タイプ》【男性】戸建て 36%:集合住宅 64%【女性】戸建て 33%:集合住宅 67%
《平均個数》【男性】8.1【女性】7.5
一般に女性より男性の方が平均年収が高いといわれていることが要因と考えられますが、これまでの調査結果を踏まえると、女性が防犯対策の一環として安い挨拶品を選んでいるという可能性もあるのではないでしょうか。
■2014年版挨拶品人気ランキング
1位 | お菓子 | 342票 |
---|---|---|
2位 | 洗剤 | 163票 |
3位 | タオル | 150票 |
4位 | 食べ物 | 22票 |
5位 | ゴミ袋 | 14票 |
6位 | お茶 | 13票 |
7位 | ふきん | 11票 |
7位 | ラップ | 11票 |
9位 | ティッシュ | 10票 |
10位 | 蕎麦 | 7票 |
挨拶品でもっとも多く選ばれたのは「お菓子」で、2位が「洗剤」、3位が「タオル」でした。 1位~3位までの順位は2014年と同じですが、1位の票差が2014年と比べると、大きく開いていることがわかります。
4位には、前回7位の「ラップ」がランクイン、前回5位だった「ゴミ袋」は、7位まで順位を落としました。 また、最下位は前回に引き続き「蕎麦」という結果となりました。
今回の引越し挨拶品の調査でわかったことをまとめました。
人の流動が多い集合住宅や都市部では挨拶品を渡さない人も多く、予算も低かったので、上げる側ももらう側も、挨拶を重視している人は少なそうです。
一方、地方や戸建てでは、挨拶品を渡す人の割合も多いうえ、個数や予算も高い傾向があったので、挨拶をしないと目立ってしまう可能性もありそうです。
今後の引越し挨拶の予定に、ぜひお役立てください。
調査概要
調査対象:全国
調査方法:引っ越しの見積もり比較サイトの提携引越し会社を対象にアンケート調査を実施
調査期間:2021年12月~2022年2月
サンプル数:7,521件
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