長距離引越しの料金相場と費用を安く済ませる方法

2017/07/05

長距離を移動するトラックのイメージ画像

これから長距離の引越しをする方にとって“費用がどれくらいかかるのか”は気になるポイントですよね。このページでは長距離引越しにかかる「料金の相場」をご紹介。

その他にも「業者のプラン・パック内容」や「荷物の運搬方法」についても解説します。価格を安く済ませるための“おすすめのプラン”もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

見積もり比較&引越し予約

長距離になるにつれて料金相場は高くなる

一般的に、引越しは運搬距離が長くなるほど料金相場は高くなります。
以下の表は国土交通省が定める引越しの輸送距離ごとの基本運賃の目安です。

引越運送に係る距離制運賃の一例(課税事業者用抜粋)

距離制 1トン超え
2トン車まで
3トン超え
4トン車まで
5トン超え
6トン車まで
上限 下限 上限 下限 上限 下限
100kmを超え110kmまで 37,560円 25,040円 42,740円 28,500円 51,970円 34,650円
140kmを超え150kmまで 43,850円 29,230円 49,940円 33,300円 60,720円 40,480円
190kmを超え200kmまで 51,720円 34,480円 58,910円 58,910円 71,620円 47,740円
200kmを超え500kmまで
20kmまでを増すごとに
2,760円 1,840円 3,160円 2,100円 3,860円 2,580円
500kmを超え
50kmまでを増すごとに
6,940円 4,620円 7,870円 5,250円 9,640円 6,420円

国土交通省 近畿運輸局 自動車交通部「引越料金のしくみ」より

引越しの料金はこの「基本運賃」に加えて、「トラックのチャーター料金」や「人件費」、「オプション費用」の合計額で算出されています。そのため、距離が長くなるにつれてトラックのチャーター時間や作業員の拘束時間が長くなり、ガソリン代などの運送費用もかかるため、その分料金が高くなるのです。

単身・家族の長距離引越しの料金相場

見積書と電卓

「長距離の引越し料金は高くなる」といってもどれくらいかかるのか相場を知りたいですよね。
そこで、引越し侍を利用した方の中で「東京~大阪(移動距離:約500km)」まで引越しされた方の料金相場を、単身引越しと家族引越し別で集計してみました。

単身・家族別「東京~大阪」まで引越した場合の料金相場

単身の引越し 2人家族 3人家族
オフシーズン
(5月~2月)
64,377円~190,500円 138,352円~300,000円 212,800円~300,000円
繁忙期
(3月、4月)
109,442円~323,850円 235,198円~510,000円 361,760円~510,000円

表のように料金の幅にはかなりの差があります。これは長距離の引越しを少しでも安くするために、業者の中には格安プランを用意している場合があるため。格安プランを上手く使うことで、長距離の引越しを安く済ませることができます。
また、料金を安くするだけでなく、「とにかく早く荷物を届けて欲しい」といった配送日数を重視した方向けのプランを用意している業者もあります。

それでは長距離の引越しをする方におすすめの、各種プランの説明から見積もりの方法までご紹介していきます。

費用を安くするには「混載便」プランがおすすめ

混載した荷物を運送するトラック

引越しは1件あたり1台のトラックをチャーターしておこなうのが一般的です。そのため、荷物が少ない場合はトラックの荷台に空きがある状態で運搬することになります。その空いているスペースに別の依頼者の荷物も積み込み、一緒に輸送することで運送費用を抑えるプランが「混載便」です。

「混載便」のメリット

混載便は1台のトラックに引越し先が同じ依頼者の荷物を積み込み輸送します。
ガソリン代や高速料金などの運送費用を複数の依頼者で負担するため、料金が安くなるのが特徴です。

「混載便」のデメリット

  • 引越し先へ荷物を輸送する日時を指定できない
  • 荷物が集まってから引越し日が決まるため、輸送まで時間がかかる
  • 複数人の荷物を同じ荷台に積み込むため、荷物の紛失につながりやすい

混載便は同じ方面へ一緒に輸送する荷物が集まってから運送日時が決まるため、転居する方が多い主要都市以外への引越しでは同じ方面の混載便希望者が集まらず、輸送まで時間がかかります。また、同じ荷台に複数人の荷物を積み込むため、搬出入の際に別の依頼者の荷物と混ざってしまう可能性があります。
引越し業者は荷物の紛失を防ぐために、依頼者ごとにベニヤ板で区切ったり、柵が付いた「カゴ車」に乗せて運搬したりしていますが、万が一に備えダンボールに通し番号を振るなどして、紛失した際もすぐにわかるようにしておきましょう。

荷物の積載量

混載便はトラックの荷台の空きスペースを利用するプランです。
そのため、空きスペースに入りきらない荷物量や、トラック1台分に換算できるほどの荷物量の場合は、混載便での引越しを受け付けてもらえません。その場合は、空きスペースがある混載便を待つか、トラックを1台貸し切っての引越しとなります。

見積もり依頼からの流れ

見積もり依頼からの流れのイメージ図

引越し業者は行き先が同じ荷物が集まってから引越し日の調整をおこないます。そのため見積もり時に引越し日の指定をすることはできません。
参考として、ダック引越センターの「長距離混載プラン」では、移転先までの到着日数を7日~10日以内と区切っています。

日数をかけずに早く輸送するには「チャーター便」がおすすめ

手配したトラックに荷物を搬入する女性

長距離の引越しは費用が高くなるだけでなく、荷物を輸送する日数もかかります。
「値段よりも、荷物の到着スピードを重視したい」
そんな方にオススメなのが「チャーター便」です。
チャーター便は混載便とは違い、トラックを貸し切り自分だけの荷物を引越し先まで直送するプランです。

「チャーター便」のメリット

  • 引越しをする時期を指定できる
  • 他の輸送手段と比べて荷物の到着が早い
  • 他の荷物と混ざって紛失するといったトラブルがなくなる

チャーター便は自分だけの荷物を運送するため、見積もり時に引越し日時を指定することができます。また、混載便のように他の荷物と混ざる心配がないため、荷物の紛失がなくなり安心して輸送できます。

「チャーター便」のデメリット

  • 運送費用をすべて負担するため、料金が高くなる
  • プラン内容によって荷物の搬出入を自分でおこなう必要がある

チャーター便はトラックを貸し切ることになるため、運送費用のすべてを負担しなければならず、他の輸送手段よりも料金が高くなります。
また、業者のプラン内容によっては荷物の搬出入を自分でしなければならない場合があります。
これは業者側がトラックとドライバーのみを用意し、荷物の搬出入はお客様負担とすることで運送費用を抑えるため。もちろん値段は下がりますが、大型家具など重たい荷物も自分で運ぶことになるので、家族や友人など作業を手伝ってくれる人を確保できるかが重要です。

荷物の積載量

チャーター便は自分の荷物のみを運送するため、トラックの荷台サイズは自分の荷物量に比例します。そのため、見積もり依頼時に正確な荷物量を業者に伝えておくことが大切です。
正確に伝わっていないと、作業当日に荷物が入りきらず、トラックのサイズ変更など余計な追加料金がかかってしまいます。事前に訪問見積もりを依頼するなどして、業者と認識違いがないようにしておきましょう。

見積もり依頼からの流れ

見積もり依頼からの流れのイメージ図

チャーター便は通常の引越しと流れは同じですが、業者によって「荷物の搬出入から運送まですべて業者側がおこなう場合」と「搬出入はお客様負担となる場合」があるため、見積もり依頼時に確認しておきましょう。
また、チャーター便は荷物を新居まで直送するため、発送から到着までにかかる日数は他の輸送手段と比べて最も早い当日~翌日になります。

引っ越し日を調整できるなら「帰り便」がおすすめ

出発地へ戻るトラックのイメージ

通常、引越し先で荷降ろしをしたトラックは、荷台が空の状態で出発地まで戻ります。
長距離の引っ越しだった場合、同じ距離を荷物を積まずに走るのは、ガソリン代や運賃がもったいないですよね!
「帰り便」は、荷降ろしをして空になった荷台に、新しい荷物を積んで出発地まで運送するプランです。

「帰り便」のメリット

帰り便は、もともと空の状態で戻る予定だった荷台を使います。
そのため、本来往復分の運賃がかかるところが、片道分で済むため、引越し料金が安くなる特徴があります。

「帰り便」のデメリット

  • 引越し先へ荷物を輸送する日時を指定できない
  • 荷物が多い引っ越しは、帰り便が使えない場合がある

帰り便は、希望する引越し先から、引越し元への依頼が発生しないと成立しません。
お客様の条件に合う引っ越しがいつ発生するのかが分からないため、引っ越しの日程は引越し業者の都合に合わせることになります。
また、日程が一致したとしても、荷降ろしをした荷台に積める量でなければ、帰り便を利用することができません。
荷物が多い引っ越しは、帰り便のトラックに家財が入りきらない可能性があるため、注意してください。

荷物の積載量

上述した通り、荷降ろしをした荷台に積める荷物量であることが、帰り便を利用する条件です。
帰り便のトラックに家財が入りきらなかった場合は、後日残りの分を追加で運送してもらう、自分で運ぶ、などが必要になるため、費用と手間がかかります。
事前に、引越し業者へ相談や訪問見積もりなどを依頼し、「荷物が積めない!」といったトラブルを防ぐようにしましょう。

見積もり依頼からの流れ

見積もり依頼からの流れのイメージ図

帰り便は、希望する引越し先から、引越し元への依頼が成立してから、詳細の日程が決まります。
引っ越しでは、1件目の荷物を搬出し、転居先へ運送します。
到着後、1件目の荷物を搬入し、空になった荷台に帰り便の荷物を搬入します。
帰り便の荷物を載せたトラックは、1件目の引っ越しの出発地まで戻り、荷物を搬入する流れとなっています。

貨物列車で荷物を輸送する「コンテナ便」

鉄道を走る貨物列車

“引越しはトラックがおこなうもの”と思い込んでいませんか?
実はトラック以外にもさまざまな輸送手段が存在します。その中のひとつが貨物列車を使った引越し。
貨物用のコンテナに荷物を積み込み、長距離輸送を列車でおこないます。これが「コンテナ便」です。

「コンテナ便」のメリット

  • 渋滞などの交通状況に影響されない
  • 燃料代や人件費などが抑えられ、料金が安くなる

コンテナ便は鉄道路線を使って輸送するため、渋滞などの交通状況に影響されません。
また、引越し先までの全区間をトラックで運送しないため、燃料代や人件費などが抑えられ、料金が安くなります。

「コンテナ便」のデメリット

  • 複数の駅で荷物の積み下ろしをするため、通常の引越しよりも日数がかかる

時間に正確なコンテナ便ですが、貨物駅ごとに荷物の積み下ろしをしながら運搬するため、トラックで直送するよりも荷物の到着に日数がかかります。
スケジュールに余裕がある方は利用を検討してみましょう。

荷物の積載量

一般的にコンテナ便で使われるのは、高さ2.247m×幅2.325m×長さ3.647m(内寸)の12フィートコンテナです。わかりやすく部屋で例えると4畳半の部屋とほぼ同じです。
他にも、一度に大量の荷物を輸送できる20フィートコンテナや日通オリジナルの2tコンテナ(長さ2.28m×幅1.7m×高さ1.98m)などもあります。
荷物量や業者によってコンテナのサイズが異なるので、見積もりを依頼する際に確認しましょう。

見積もり依頼からの流れ

見積もり依頼からの流れのイメージ図

引越し業者は搬出した荷物を貨物駅まで輸送したあと、コンテナに荷物を積み込みます。そして貨物列車に乗せ換え引越し先の最寄り駅まで運び、そこから別のトラックで引越し先まで輸送します。
配送日数は「東京~名古屋・大阪」は最短翌日、「東京~札幌」は3日程度です。

引越し業者の長距離プラン

様々な輸送手段がある長距離の引越し。ここでは長距離プランを提供している業者の一部をご紹介します。
見積もり依頼時の参考にしてください。

アリさんマークの引越社

プラン・パック名 内容
長距離スペシャル便
(オール自社便)
新居までトラックを貸し切って直送するチャーター便。
荷物の搬出入から輸送まですべてアリさんマークの引越社のスタッフがおこないます。
長距離エコ便
(一部JRコンテナ便)
トラックとコンテナ便を使用するプラン。
自宅から最寄りの貨物駅までトラックで輸送し、コンテナへ荷物を積み込みます。そこから新居の最寄りの貨物駅までをJR貨物列車で運び、転居先までは別のトラックが輸送します。
長距離エコリーズナブルパック
(オールJRコンテナ便)
「長距離エコ便」同様にトラックとコンテナ便を使用するプランですが、搬出した荷物はトラックの荷台ではなくコンテナへ直接積み込みます。
そのコンテナをトラックに乗せて貨物駅まで輸送し、そのまま積み替えなしで列車に乗せて輸送します。

アーク引越センター

プラン・パック名 内容
ミニ引越し長距離プラン 単身者など少ない荷物をまとめて輸送する格安プラン。
同じ方面へ引越しする方が集まり次第出発するため、荷物のお届けには日数がかかる場合があります。
長距離プラン トラック貸し切りの一般的な引越しプラン。
ファミリーなど家財量が多い引越しを対象としたプランです。

ダック引越センター

プラン・パック名 内容
長距離混載プラン 同じ方面へ引越しする方の荷物をまとめて輸送することで価格を安く提供するプラン。
荷物の紛失トラブルを防ぐため、個々の荷物に「誤配防止ステッカー」を貼付するなど、安心して利用できるのが特徴です。

引越のプロロ

プラン・パック名 内容
超速1DAY便 とにかく引越し時間を短くし、荷物を早く届けたい方向けのプラン。
航空機を組み合わせて輸送することで、当日の内に新居へ荷物を搬入します。
直行便 トラック貸し切りのチャーター便。
出発日・到着日を指定可能なため、引越し時期を限定したい方向けのプランです。

※対象エリア
超速1DAY便の対象エリア…東京23区⇔札幌市近郊、東京23区⇔福岡市内近郊、札幌市近郊⇔福岡市内近郊、大阪近郊⇔札幌市近郊、大阪近郊⇔東京23区、大阪近郊⇔福岡市内近郊
直行便の対象エリア…関東エリア⇔札幌都市圏、関東エリア⇔福岡都市圏、関東エリア⇔関西エリア、関西エリア⇔札幌都市圏、関西エリア⇔福岡都市圏

長距離引越しの知恵袋

長距離の引越しでよくある質問をまとめました。

長距離ですが、翌日に荷物の到着は可能ですか?

チャーター便を使えば、翌日までに荷物を新居へ届けることが可能です。
複数の依頼者の荷物を同時に運送する混載便やコンテナ便では、運送日時が限定され荷物の積み替えも発生するため、翌日の到着は難しくなります。

ペットの長距離輸送は大丈夫ですか?

ペットの犬を抱えた女の子

犬や猫など動物の輸送は専門知識が必要なため、引越し業者では運送することができません。
ペット輸送が必要な場合は、専門業者に依頼することになります。引越し業者の中には、ペット輸送の専門業者に取り次いでくれる業者もあるため、見積もり依頼時に相談しましょう。
長距離輸送はペットにストレスを与えやすいため、動物の飼育経験・輸送経験が豊富な専門スタッフと事前によく相談してください。業者のプランによっては、長時間の移動途中に散歩やトイレを実施してくれる場合もあります。

レンタカーを借りて自分で引越しをおこなう場合は?

軽トラックの模型

長距離の引越しをレンタカーでおこなう場合、レンタカーの乗り捨てができる店舗で借りる必要があります。借りた店舗以外で返却する場合、手数料や追加料金が発生する場合もあります。
また、荷物を搬出したあとの疲労が溜まった状態で長距離の運転をすると、事故を起こす危険性が高まります。さらに、新居に着いてからも荷物の搬入が待っています。
自力で長距離の引越しをレンタカーでおこなう場合は、よく計画してから実行に移しましょう。

まとめ

このように、引越し業者は長距離の運送費用を少しでも安くし、1日でも早く荷物を届けるために様々なプランを用意しています。
その中で自分にあったプランを選択するためには“荷物をいつまでに新居へ届ける必要があるか”を決めること。
例えば、時間がなく翌日には荷物を搬入したいなら「チャーター便」を、逆に時間に余裕があり到着日時に融通がきく場合は「混載便」や「コンテナ便」で料金を抑える、といったこともできます。
費用や到着までにかかる日数に注意しながら複数のプランを比較して、長距離の引越しを上手に済ませましょう。

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