引っ越し見積もりが30万・40万・50万は高すぎる?料金の目安と費用を抑えるテクニック

更新日: 2024年1月25日

引越し見積もりが30万・40万・50万は高すぎる?料金の目安と費用を抑えるテクニック
この記事で解決すること
  • 多くの荷物と春の長距離で、引越し費用が30万円超はよくある。
  • 距離、荷物、時期で引越し料金は変わり、繁忙期は特に高い。
  • 相見積もりや契約見直しで引越し費用を節約できる。

「引越し見積もりが30万円なんて高すぎる!」
「見積もりで40万円かかるって言われたけど…どうしてこんなに高くなるの?」

…このように、引越し見積もりをしたら想定以上の金額が提示され、驚いてしまった人はいませんか?
30万円を超えるような出費って普段なかなかありませんし、考えていた予算を超えてしまったというケースもあるのではないでしょうか。

そこで、このページでは「引越し見積もりで30万円以上かかるのは高すぎるの?普通なの?」という疑問を解消します!
本記事を読めば、実際にどれだけの金額が引越しにかかったかという割合データから、皆さんの見積もり額が「妥当」かどうかがわかります。

また、引越し見積もりが高すぎた場合に費用を安く抑える方法も、合わせて紹介しています。
引越し代金の金額に対する疑問を解消して、気持ちよく引越しを進める参考にしてください。

引越し見積もりが30万円以上って高すぎるの?

引越し見積もりが30万円以上って高すぎるの?

結論、運ぶ荷物が多く、春先に長距離の引越しをする方は、見積もり金額が30万円を超えることは珍しいことではありません。
後ほどお見せするデータからもわかる通り、依頼者の条件次第では、約半分の割合で見積もり額が30万円を超えてしまうようです。

引越し料金は大きく、「移動距離」と「荷物量」と「時期」という3つの条件で上下します。
そのため、それぞれの条件が大きくなれば、最終的な見積もり額が高騰してしまうケースがあるのも仕方ありません。
参考:引越し費用の相場と料金総額の目安

特に「時期」は重要で、「繁忙期」と呼ばれる3月や4月は、引越し業者に依頼が集中しており代金が高騰します。
すなわち、「30万円は高すぎる!」と感じても、実は繁忙期にはそれほど珍しくない金額感なのです。

つづいて、引越し料金が30万円・40万円・50万円を超える割合を計算したデータを掲載しています。
時期、距離、人数の条件によって、どれくらいの割合で30万円以上の見積もりが提示されているのかを見ていきましょう。

引越し見積もりが30万円以上で提示される人の割合

まずは、30万円を超える見積もりが出される人の割合を見ていきましょう。
以下の表は、各引越し条件の依頼者の全体に対して、30万円以上の料金がかかった人が何割いたか、というデータです。

  • 繁忙期(3、4月)
  • 通常期(5月~2月)
距離/荷物量 単身 2人 3人 4人 5人以上
~15km未満(同市区町村程度)

1%

3%

4%

5%

7%

~50km未満(同都道府県程度)

1%

3%

12%

20%

29%

~200km未満(同一地方程度)

2%

18%

19%

48%

35%

~500km未満(近隣地方程度)

4%

33%

61%

59%

73%

500km以上(遠距離地方程度)

12%

49%

75%

71%

82%

※掲載しているデータは引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております

距離/荷物量 単身 2人 3人 4人 5人以上
~15km未満(同市区町村程度)

0%

1%

1%

2%

2%

~50km未満(同都道府県程度)

0%

2%

2%

5%

3%

~200km未満(同一地方程度)

0%

3%

3%

3%

0%

~500km未満(近隣地方程度)

1%

8%

12%

11%

12%

500km以上(遠距離地方程度)

3%

19%

27%

36%

32%

※掲載しているデータは引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております

上記のデータから、繁忙期に2人暮らし以上の引越し、かつ200kmを超える移動距離の場合は、50%以上の割合で30万円以上の見積もりを提示されることがわかりました。
また、通常期では500km以上の長距離引越しをする場合に、全体の約30%の割合で見積もり額が30万円を超えることがあるようです。
単身引越しでは見積もりが30万円を超えることはほとんどありませんが、繁忙期に引越しする際の荷物量によっては約5%の割合で30万円以上の見積もりが提示されています。

時期と距離以外の条件としては、運ぶ荷物量も引越し代金に大きく関係しています。
今回の調査では、運ぶダンボールの数が20個から30個を超えると、30万円以上の見積もりが提示される割合が高くなることがわかりました。
最初に30万円と聞くと高すぎて驚いてしまいますが、距離や時期、荷物量によっては妥当な見積もりの金額のようです。

引越し見積もりが40万円以上で提示される人の割合

次に40万円以上の見積もりが出された人の割合を見ていきましょう。

  • 繁忙期(3、4月)
  • 通常期(5月~2月)
距離/荷物量 単身 2人 3人 4人 5人以上
~15km未満(同市区町村程度)

0%

1%

2%

2%

2%

~50km未満(同都道府県程度)

0%

2%

2%

8%

18%

~200km未満(同一地方程度)

1%

6%

6%

33%

23%

~500km未満(近隣地方程度)

1%

15%

36%

38%

39%

500km以上(遠距離地方程度)

3%

28%

48%

47%

52%

※掲載しているデータは引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております

距離/荷物量 単身 2人 3人 4人 5人以上
~15km未満(同市区町村程度)

0%

0%

0%

1%

1%

~50km未満(同都道府県程度)

0%

1%

0%

2%

0%

~200km未満(同一地方程度)

0%

1%

0%

1%

0%

~500km未満(近隣地方程度)

0%

2%

4%

5%

2%

500km以上(遠距離地方程度)

1%

8%

10%

11%

12%

※掲載しているデータは引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております

単身引越しでは、繁忙期でも通常期でも見積もり額が40万円以上となるのは全体の約2%ほどで、ほとんどありません。
家族の場合は、繁忙期に3人以上の引越しで500km以上の移動距離になると、見積もりが40万円を超える割合が30%を超えてきます。

また、通常期に見積もりが40万円を超えるケースは、単身で1%以下の割合と非常に少なく、2人家族以上では長距離引越しをする10%ほどの人が当てはまるようです。
よっぽどの長距離引越しか荷物量が膨大にならない限り、通常期で引越し見積もりが40万円を超えることは「ほぼない」と言っていいでしょう。

荷物量で見た場合だと、運ぶダンボールが30個~40個を超える場合、見積もり金額が40万円以上を提示される割合が高くなるようです。

引越し見積もりが50万円以上で提示される人の割合

次に50万円を超える見積もり金額が提示される人の割合を見てみましょう。

  • 繁忙期(3、4月)
  • 通常期(5月~2月)
距離/荷物量 単身 2人 3人 4人 5人以上
~15km未満(同市区町村程度)

0%

0%

1%

1%

0%

~50km未満(同都道府県程度)

0%

1%

1%

6%

6%

~200km未満(同一地方程度)

0%

2%

2%

17%

12%

~500km未満(近隣地方程度)

0%

6%

19%

20%

12%

500km以上(遠距離地方程度)

1%

13%

28%

28%

37%

※掲載しているデータは引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております

距離/荷物量 単身 2人 3人 4人 5人以上
~15km未満(同市区町村程度)

0%

0%

0%

0%

0%

~50km未満(同都道府県程度)

0%

0%

0%

1%

0%

~200km未満(同一地方程度)

0%

0%

0%

0%

0%

~500km未満(近隣地方程度)

0%

1%

2%

1%

2%

500km以上(遠距離地方程度)

1%

3%

4%

7%

4%

※掲載しているデータは引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております

引越し見積もりが50万円以上提示されるケースで多いのは、3人家族以上で繁忙期に200km以上の引越しをする場合です。

上記の条件に当てはまる場合は、10%~30%強の確率で50万円以上の見積もり額が提示されるようです。
特に、5人家族以上で繁忙期に遠距離地方へ引越しをする場合は、約40%もの人が50万円以上の見積もりとなっています。
通常期では先ほどの引越し条件でも、50万円以上の見積もりをもらうケースは最大で7%ほどと少ないです。

しかし、長距離引越しをする家族の方は、通常期でも稀に見積もりが50万円を超えてしまう場合もあると見ておきましょう。
また、これら50万円以上の見積もりをもらう人の多くはダンボールを45箱以上運搬していたので、荷物量を抑えられれば、見積もりの減額に一定の効果があるでしょう。

引越し見積もりが100万円以上で提示される人の割合

今回調査したデータによれば、引越し見積もりが100万円を超える割合は、繁忙期に引越しをする人の内の5%未満でした。
ただし、運ぶダンボールの数が50個以上あり、500km以上の長距離引越しを繁忙期にすると100万円を超えることがあるようです。

また、通常期では同じ条件でも、100万円以上の見積もりをもらうケースは1%ほどで非常に稀なケースです。
しかし、引越し見積もりが100万円を超えることは「ありえなくはない」、という認識はしておくと良いでしょう。

高すぎる引越し費用を安く抑えられる2つの方法

高すぎる引越し費用を安く抑えられる2つの方法

ここまで、引越しの見積もりが30万円・40万円・50万円を超える人の割合を紹介してきました。
30万円以上という金額が条件によっては提示される可能性があることがわかりましたが、それでも「やっぱり金額が高すぎる!」と思う人が多いですよね。

そこで、ここからは引越し費用を安く抑える方法を2つご紹介していきます。

  • 引越し業者を相見積もりする
  • 賃貸物件の契約や初期費用を見直しする

自分が納得できる金額で引越しをすることが1番良いので、参考にしてみてください。

引越し業者を相見積もりする

高すぎる引越し料金を下げる方法として最もベターな方法は、複数業者へ相見積もりすることです。
引越し業者ごとに見積もり金額は変わるので、複数社を比較すれば今よりも安い料金で請け負ってくれる業者が見つかる可能性があるからです。
そのため、複数の引越し業者に見積もりをとり、比較してみることが最も有効な手段の一つでしょう。
値切り交渉をする際は以下の記事を参考にしてみてください。
参考:引越し見積もりの値切りと複数業者への値引き交渉テクニック

注意点としては、引越し業者によっては即決を求めてくることがあります。
「今契約してくれれば、この金額でやらせていただきます」といって強引に契約まで持ち込もうとされるということです。
ですが、必ず複数社の話を全て聞き、どの業者にするかを比較することをおすすめします。

即決に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

参考:引越し見積もりの即決は価格が安い?その場でサインしても損しない方法

引越し業者1社1社に依頼するのは手間がかかります。
引越し侍では最大10社に見積もり依頼を出すことができます。
無料で利用できるので、ぜひ利用してみてください!

また、「引越し業者に安くしてもらうための、上手い言い方はない?」とお思いの方は、以下の記事を参考にして交渉をしてみてください。

参考:引越し見積もりの値切りと複数業者への値引き交渉テクニック

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賃貸物件の契約や初期費用を見直しする

賃貸物件の契約や初期費用を抑える方法もおすすめです。
引越しの総額費用の内訳の中で、最もお金がかかるものが「賃貸物件の初期費用」だからです。

実際に、引越しにかかる総額費用について内訳を示したグラフを見てみましょう。

家族引越しの総額費用の例

参考:家族引越しの総額費用の相場

上記のように賃貸契約に関わる費用は大きな割合を占めるため、引越しの総額費用を抑える上でとても重要になります。
特に、敷金・礼金などの初期費用を様々な方法で安く済ませられると良いでしょう。

家賃6万円の場合 家賃7万円の場合 家賃8万円の場合
敷金・礼金なし物件で安くなる金額 約12万円 約15万円 約17万円
フリーレント物件で安くなる金額 6万円 7万円 8万円
仲介手数料無料で安くなる金額 3万円 3.5万円 4万円
総額 21万円 25.5万円 29万円

例えば家賃が6万円の場合と8万円の場合では、敷金・礼金なし物件で安くなる金額が約5万円も変わってきます。
仲介手数料が無料の物件であれば、それだけで最低でも3万円は抑えることができます。
賃貸の初期費用を安く抑えることについて詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
参考:一人暮らしの初期費用はいくら必要?引越し料金を抑えるコツを実例で紹介

引越し料金が高すぎると陥る「引越し難民」に注意

「引越し料金が高くてなかなか業者が決められない」という方も多いかと思いますが、意思決定が遅れてしまうのは要注意です。
繁忙期では引越し業者が対応できる枠がどんどん埋まっていくので、決断が遅くなると対応できなくなってしまうからです。

こういった状況に陥る「引越し難民」という言葉が2018年以降登場し、社会からの関心も高い状況です。
当「引越し侍」が調査した2019年の引越し難民には以下のような特徴があり、今回紹介した見積もり金額が30万円を超える人の特徴とも一致します。

  • 引越しの距離が長い
  • 引越し人数が多い

自身が引越し難民にならないための対策として、引越し侍では以下の手段をおすすめしています。

  • 引越し業者に運んでもらう荷物を減らす
  • なるべく早く引越し見積もりの依頼と引越しの予約を済ませる
  • なるべく多くの引越し業者に見積もりを依頼する

参考:【引っ越し難民総まとめ】2019年春のデータから来年の引越し難民を対策!

まとめ

ここまで見てきたように引越し見積もりが30万、40万、50万となるような人の割合を紹介しました。
30万円以上の見積もりが提示される人は長距離で荷物が多い引越しの場合に多いようです。

  • 引越し見積もりが30万円を超える人の割合は、繁忙期で約30%
  • 引越し見積もりが40万円を超える人の割合は、繁忙期で約15%
  • 引越し見積もりが50万円を超える人の割合は、繁忙期で約8%

また、高すぎる引越し費用を安く抑える方法を2つ紹介しました。

  • 引越し業者を相見積もりする
  • 賃貸物件の契約や初期費用を見直しする

30万円以上の金額が提示された場合は、他にもなるべくたくさんの引越し業者から見積もりをとるのが有効です。
それだけで金額を安く抑えることができる可能性があります。

また、引越し代金だけでなく、「引越し費用の総額を抑える」というのも重要なポイントです。
引越し代金と合わせて、物件にかかる費用の見直しにも観点を置くようにしてみましょう。

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