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引越しの補償はあるの？引越し業者の保険とは
更新日: 2024年1月29日
- 引越し業者は荷物トラブルの賠償保険に加入済み。
- 保険補償は最大1,000万円で、補償範囲に限りあり。
- 故意や重過失時は保険適用外の場合も。
- 引越し前に保険内容確認と個人保険加入が望ましい。
引越し業者はいくらプロといえ、引越しの最中に荷物の紛失や破損などのトラブルが生じてしまうこともあります。
引越し時の万が一のトラブルに備えて、ほとんどの引越し業者は、『運送業者貨物賠償責任保険』という保険に加入しています。この保険について、ここで詳しくご紹介します。
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引越しの保険『運送業者貨物賠償責任保険』とは？
『運送業者貨物賠償責任保険』は、運送業者が運送作業中、委託された荷物に紛失や破損が生じた場合、依頼主に対して負う賠償責任を補償するものです。
原則、引越し業者が加入する保険になるため、依頼主側は保険料を払うことはありません。そのため、契約時はつい見落としがちになってしまいますが、大切な荷物を安心して運んでもらうためにも、依頼する引越し業者が保険に加入しているか、しっかりと確認するようにしましょう。
引越しの保険は、全て補償されるわけではない
『運送業者貨物賠償責任保険』の気になる補償額の上限は、通常1,000万円※1です。ただし、場合によっては補償の対象外になることもあるため、補償される範囲、されない範囲を知っておきましょう。
補償される範囲
- 引越し荷物の積み込み、荷降ろし中、輸送中、保管中に偶然起きた事故であること
- 引越しの依頼主が訴訟を起こした場合の訴訟・仲裁・調停費用
補償されない範囲
- 引越し業者に故意や重大な過失がある場合（※2）
- 引越しの依頼主の故意による事故や荷物の破損
- 依頼前に既に生じていた荷物の品質不良や破損など
- 荷物の自然消耗・本質的な性質・欠陥による損害
- 地震・噴火・津波など、自然災害が続く間に生じた事故
- 国家による戦争または軍事活動、テロ行為、ストライキ、暴動などが起きたことによる損害
補償されない引越しの荷物
- 宝石、宝飾品、貴金属など
- 美術品、骨董品・書画など
- 現金・金・銀・白銀などの地金・有価証券類
- 設計図・模型・帳簿類
- 法に触れるもの・公序良俗に反するもの
条件が制限され、補償範囲が限られる引越しの荷物
- 青果物や生鮮食品
- 保冷・保温・冷凍・冷蔵貨物
- 生きている動物
- 植木・生花など植物
- 自転車、バイクなど
- 電化製品の故障
- ばら積みの荷物
- 個人が梱包したもので荷造りが不完全だった場合
※1補償額の上限や補償される範囲などは、引越し業者によって異なる場合があります。
※2引越し業者の故意や過失によって生じた損害は、『標準引越運送約款』の規定により、保険会社ではなく、引越し業者が賠償するものとされています。そのため、契約前は、引越し業者がこの約款を提示しているかを、しっかりと確認するようにしてください。（引越し業者の中には、認可された独自の約款を提示しているところもあります。）
気になることは、事前に引越し業者に確認しておこう
引越し業者と依頼主、お互いが気持ちよく引越しできるよう、以下の項目を、事前に引越し業者に確認しておきましょう。不安なことや気になることは、すべて解決しておくことが大切です。
- 荷物の内容は正しく伝える
- 骨董品や美術品などの高額商品がある場合は事前に申請する
- 壊れやすいもの、注意が必要なものは事前に申し出る
- 引越し業者が加入している保険内容について詳しく確認する
- 引越し業者の補償対象外の荷物を確認する
引越し業者の補償対象外の荷物で心配なものがある場合は、個人で保険に加入しておくとより安心です。
まとめ
『運送業者貨物賠償責任保険』は、依頼主が直接契約する保険ではないため、なじみがなく確認を見落としがち。万が一の荷物トラブルの際にも落ち着いて対応できるよう、依頼する引越し業者が保険に加入しているかを、補償内容と合わせて事前に確かめておくことが大切です。
また、現金などの貴重品は補償の対象外となるため、引越しの際は、必ず自分で持ち運ぶようにしましょう。
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引越し見積もりの簡易シミュレーションで料金相場を調べる！2024年 4月更新
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