更新日: 2024年7月22日
引越しの荷造りをしていると、どのように運べばいいかわからないものが出てくるのではないでしょうか?
大量の本や雑誌、漫画も、梱包の方法や運び方に迷ってしまう荷物のひとつです。
たくさんの本や、マンガを運ぶとき、廃品回収に出すときのようにビニール紐で縛るだけ、というのは避けた方が無難。
引越し作業中に紐が手に食い込んで怪我をしたり、運搬中に荷崩れして、大切な本を傷めてしまったりする可能性があるからです。
このようなトラブルを避けるために、本の梱包はダンボールなどに詰めて行いましょう。
段ボールに入れるときにも、ただ詰めるだけでは本を傷める原因になってしまいます。
ここでは、本の荷造りやダンボールに詰めて運ぶ際の大切なポイントを3つ解説していきます。
また、運ぶ本を減らしたいという方のために、処分方法や買取りサービスについても紹介します。
引越しの荷造りにおいて、本はやっかいな荷物のひとつ。
重くてかさばるだけでなく、ぞんざいに扱えばすぐに傷んでしまうため、運搬に気を遣わなくてはいけないからです。
本をダンボール箱に詰める際に、注意したい点は下記の3つです。
これらのポイントをおさえることで、上手に本を運ぶことができます。
以下で細かく内容を見ていきましょう。
軽い荷物の場合は、大きい段ボールにたくさん入れて一度に運ぶ方が効率的ですが、本の場合はあまり詰めすぎると底が抜けてしまいます。
本は大きさの割に重量があるため、一度にたくさんの量を運ぼうとすると大変な重さになってしまうからです。
例えば、文庫本なら1冊150g~200g、雑誌や大判コミックは200g~350gと言われています。
ダンボールの底が抜けない重さは約15kgですが、引越し業者に頼らず自力で引越しする場合、4~5kgを目安に荷造りしたほうが良いでしょう。
文庫本なら20~30冊、雑誌や大判コミックなら15~20冊程度が目安です。
ただし、実際に持ってみて、持ち上げられないくらいの重さになる場合は、段ボールの中から本を減らして軽くしましょう。
本を詰めすぎて重たくなってしまった段ボールは持ち上げるのも大変ですが、中の本が動いてしまうくらい隙間のある状態でも運びにくくなってしまいます。
そこで、本の間にはタオルなどの軽いものを詰めておきましょう。
荷ほどきの際にはタオルを抜き取ることで、段ボールから本を取り出しやすくなるというメリットもあります。
上述のように、荷ほどきの際の作業を考慮して詰めるのも、引越しをする上では大切です。
全ての部屋の本をまとめて梱包してしまうと、荷解きの際にうろうろと動き回る羽目になってしまいます。
そのため、家具などと同じように、部屋ごとに別の段ボールへしまっていくのがおすすめです。
また、運んでいる途中に底が抜けてしまうと、せっかく荷造りした苦労が水の泡になってしまいます。
そういったアクシデントを避けるためには、写真のように十字にガムテープを貼り、段ボールの底の補強を工夫しましょう。
※写真では解りやすいように色付きのテープを使用していますが、実際にはクラフトテープ(紙製のガムテープ)を使用してください。
蔵書家が引っ越すとき、一番気になるのが「本へのダメージ」ではないでしょうか?
思い出の本や貴重な本が、ちょっとした不注意でへこんだり破れたりしてしまうのは避けたいものです。
本は基本的に立てて保管するものですが、段ボールに詰めて運ぶ場合は、本を寝かせて段ボールに入れる方が傷みにくくなります。
引越しの荷物は、運ぶ際に揺れたり、上に積み重ねたりするため、立てた状態では本に負担がかかってしまう可能性があるからです。
本を寝かせて梱包する場合、絵本や図鑑など大きいサイズの本を下にして、だんだん本のサイズが小さくなるように積み上げていきます。
もしも本を立てて入れる場合は、背表紙を下にするか背表紙が地面と平行になる向きで入れましょう。
背表紙を上にして梱包すると、本自体の重みで変形する可能性があります。
また、立てた本の上に、さらに本を重ねて入れると、下になった本が傷みやすくなるため避けましょう。
上述した、段ボールにタオルを入れて隙間をなくすという工夫は、本が傷つかないようにするためにも有効。
段ボールに隙間があると、別の段ボールを積み上げたときにつぶれてしまい、本が傷む原因になるからです。
そのため、段ボールに隙間が出来たときは必ず緩衝材を入れるようにしましょう。
あまりにも本が多い場合は、本を処分してしまうのもひとつの手です。
荷物が少なくなれば引越しが楽になるだけでなく、引越し料金が安くなる可能性もあります。
本を処分する方法は以下の3つです。
小さめの段ボール2~3箱分程度の書籍を処分したい場合は、地域の廃品回収に出してみましょう。
廃品回収のない地域や、処分したい本が多すぎて近所の人に迷惑がかかりそうな場合、大量の持ち込みが歓迎されている資源回収ボックスへ持ち込むこともできます。
ただし、資源回収ボックスは分別して入れなければいけないところもあるため、持ち込むときは注意が必要です。
廃品回収も資源回収ボックスもない地域、もしくは本が多すぎて資源回収ボックスに持ち込むのも難しい場合、不用品回収業者に依頼してみましょう。
不用品回収業者について詳しく確認する
「思い出があるから捨てられない」「稀覯本だから捨てるのはもったいない」という場合は、本を売るという方法もあります。
本を売るには、以下のような方法があるので参考にしてください。
近年話題になっている本や人気のある本の場合、買取り店に持ち込むのがおすすめ。
古い本でも買取り店で買い取ってもらうことはできますが、一冊数十円程度になることもあります。
フリマアプリやオークションサイトへの出品は買取り店より高く売れることもありますが、売れるかどうかわからないため、急いで売却したい場合には不向きです。
■オークションサイト・フリマアプリの例
古い本や稀覯本の場合、一般的な買取り店では査定基準の違いから、適切な金額で買い取ってもらえない場合があるため、専門の古書店へ持ち込む方がよいでしょう。
本棚に本を入れている人は、扉がついている場合でも必ず本を取り出して運搬しましょう。
前述したとおり本はとても重いうえにデリケートだからです。
本棚を運ぶ際は、本棚の角をぶつけて部屋の中に傷がつく危険があるため、扉の枠や段差の角、床は必ず養生して傷つかないようにすることが大切です。
1~2人で運べないような大型の本棚は、可能であれば分解して、ひとつにまとめておきましょう。
分解できない本棚の場合は、引越し業者に任せるのが無難です。
ただし、大きな本棚や重い本棚の場合は一般的な引越しパックでは運んでもらえないこともあるため、見積もり時に本棚があることをしっかり伝えておきましょう。
当然ですが、本は紙でできているため、濡れると傷んでしまいます。
荷物を運ぶ際に、雨に降られるなどして本が濡れてしまったら、面倒でもすぐに段ボールから取り出して乾かしましょう。
そのまま放っておくと、ページが貼りつき、せっかく運んだのに2度と読めなくなってしまう可能性もあります。
国立国会図書館のホームページでは、濡れた本を乾燥させる方法を紹介していますので参考にしてみましょう。
また、不意の雨や、キッチン用品の荷崩れ等で万が一にも濡れないようにするためには、ダンボールにビニール袋を入れ、それから本を詰めていくのがベストです。
面倒なのが苦手な人は、全て本を詰め終えてから、ビニールを本にかぶせてから蓋を閉じるようにしましょう。
引越しで本を運ぶ際には、段ボールに本を詰めすぎるのは厳禁です。
本を傷めないように運ぶために、梱包方法にも気をつけましょう。
また、引越しは断捨離のチャンスです。
本が多すぎて荷造りが大変なときは、処分したり売却したりといった方法で本を減らせば、すっきりとした新居で新生活を送ることができますよ。
ちなみに、本以外の荷造り方法は、「引越し荷造りの手順・コツと梱包準備の方法」で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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引っ越しは時期によって相場が変わるため、引っ越しの日程が決まったらまずは見積もりを依頼しましょう!
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