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更新日: 2024年10月23日
アクアリウムで魚を飼育している多くの方が引越しの際に悩むのが「水槽をどうやって引越しすればいいんだろう?」という点ですよね。
水槽だけを運ぶだけなら大丈夫ですが、実は、引越し会社は基本的に魚などの水中生物を運べないのです。
そのため、自分で水槽で飼っている熱帯魚などの観賞魚を運ぶ必要がありますが、輸送方法を誤ると魚たちに大きなストレスを与えてしまいます。
このページでは、水槽と飼育している観賞魚を自力で安全に運ぶための方法・注意点を紹介していきます。
引越しをする前の事前の段取りもとても重要なので、本ページを参考に必要なものを揃え、大切な熱帯魚や金魚を無事に新居へ運びましょう!
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目次
水槽と中の魚たちを引越しする、おおまかな手順は以下の通りです。
熱帯魚や金魚などの観賞魚の輸送は、第一に水質の変化に適応させることが非常に大切です。
水換えの時のリスクと同様ですが、魚たちは現在の飼育水から新しい水に変わることをストレスに感じるからです。
そのため、輸送中から新居へ移した後のことも考え、引越しの1か月前からを目安に水換えの頻度を上げていきます。
とはいえ、あまりにも水替えを行い過ぎるのも生体に良くないので、頻度は1週間に1回程度が良いでしょう。
さらに、熱帯魚などは引越し日の1週前から常温の飼育水にも慣れさせていきます。
水質と同じく、輸送中は細かな水温調節ができないので、魚たちが弱ってしまう危険があるからです。
ヒーターやクーラーを使い、急激な水温調節はせず、1日ずつゆっくりと今の気温に合わせた水温へ近づけていきましょう。
ただし、あまりにも飼育水と外気温の差がある季節は温度調節に限度があるので、最終的に輸送の際は保温材などを使用することになります。
引越し日の前日からは、運搬中に魚がフンをして水が汚れないように絶食させておきます。
上記の段取りで観賞魚を水質と水温に慣れさせたら、いよいよ引越し直前の水槽の準備に取りかかります。
水槽と飼育中の魚を運ぶために、以下のグッズを事前に用意しておきましょう。
<必ず必要な道具>
ポリタンクは、新居で水槽を立ち上げ直す際にいまの飼育水を使うので、その運搬のために必要です。
水槽内の飼育水の半分ほどを運ぶので、水槽のサイズに合わせた容量のタンクを購入しておきましょう。
熱帯魚などを運ぶ際は、パッキング袋に飼育水と一緒にいれて運びますので、口をとめる輪ゴムと一緒に十分に用意します。
袋の中へ入れた魚たちへ酸素を供給するために、酸素ボンベかO2ストーンも忘れずに準備します。
パッキングした魚たちは発泡スチロールの箱か、クーラーボックスといった温度変化しにくい容器へ入れて運搬します。
観賞魚、および袋の数に合わせて、十分なサイズのものを用意しておきましょう。
<魚を長距離輸送する場合に必要な道具>
もし真夏や真冬に引越しをするという場合は、外気温によって上下した水温の差が魚たちへダメージを与えてしまいかねません。
そういった場合は、保冷もしくは保温ができるアイテムを使って、観賞魚を運ぶ容器の温度調節をするようにしましょう。
また、新居への道のりが遠く長時間になる場合は、魚たちの吸っている酸素が足りなくなる恐れもあります。
目安として、同一市内よりも遠くへ引越しをするという方は、チューブ穴付きのポリタンクへ魚を入れ、バッテリー駆動のポンプで酸素を供給できるようにしておくことをおすすめします。
観賞魚と水槽の引越し準備は以下の7つの手順で進めていきます。
それぞれの手順を以下で詳しく見ていきましょう。
手順①
まずは、水槽内の飼育水の半分ほどをポリタンクなどへ移しましょう。
いまの飼育水は新居で水槽を再設置する際に、水質を安定させることに利用します。
手順②
飼育水を確保したら、流木や輝板石といったレイアウトを水槽から取り出します。
もし、どけることで砂や砂利が舞い上がり水が濁ってしまうレイアウトがある場合は、この行程をスキップしてください。
水槽内に残っている飼育水は魚たちと一緒に運ぶので、なるべく奇麗な水質で保つようにしましょう。
手順③
飼育水を確保したら、流木や輝板石といったレイアウトを水槽から取り出します。
もし、どけることで砂や砂利が舞い上がり水が濁ってしまうレイアウトがある場合は、この行程をスキップしてください。
水槽内に残っている飼育水は魚たちと一緒に運ぶので、なるべく奇麗な水質で保つようにしましょう。
手順④
飼育水を確保したら、流木や輝板石といったレイアウトを水槽から取り出します。
もし、どけることで砂や砂利が舞い上がり水が濁ってしまうレイアウトがある場合は、この行程をスキップしてください。
水槽内に残っている飼育水は魚たちと一緒に運ぶので、なるべく奇麗な水質で保つようにしましょう。
なお、観賞魚の運搬は魚の種類ごとに気を付けるポイントが異なるので、飼育している種類ごとに詳しく確認しておきましょう。
熱帯魚 / 金魚・メダカ
手順⑤
生体と飼育水を確保出来たら、水草や水槽に敷いた砂利などをどかしていきます。
水草は痛まないように湿らせたガーゼや新聞紙にくるみ、容器に入れて運びます。
もし水草や砂利などを入れたまま運びたいという場合、この行程は飛ばしてしまっても良いですが、輸送中の揺れで水漏れや水槽の中身が混ざってしまう恐れがある場合は無理をしないほうが無難です。
手順⑥
水槽に設置したろ過器(フィルター)やエアーポンプ、ヒーターなどの機器を取り外していきます。
ろ過器やポンプ類など機器に溜まった水は捨て、新聞紙や雑巾などにくるんでまとめます。
手順⑦
水槽の中身をすべてどかしたら、水槽を運搬するために梱包していきます。
以上が水槽と飼育している魚たちを引越しする際の手順です。
なお、一連の作業には数時間を要する場合もあるため、そのほかの退去準備と合わせて計画的に進めることを念頭に置きましょう。
飼っている観賞魚の種類によって、運ぶ際に気を付けなければならないポイントが変わります。
ここでは、飼育されている数が多い以下の3種類の魚を例に要点を解説していきます。
熱帯魚の引越しで最も気を付けなければならないのは水温です。
飼育している熱帯魚の種類によっても変わりますが、例えばネオンテトラやグッピーといった代表的な熱帯魚たちは25℃ほどが最適な水温とされています。
気温が30℃を超えるような夏場の暑い時期や、冬の寒い時期はとにかく水を適温で保てるように徹底しましょう。
また、様々な熱帯魚を混泳させている人は、なるべく同じ魚の種類ごとにグループにしてパッキングするようにしましょう。
種類ごとに生態が異なるので、なるべく同じ種類でまとめておいたほうがストレスを軽減できますし、新居で水合わせする際にも都合が良いです。
金魚やメダカは熱帯魚と比較して水温の変化に強く、長時間の運搬にも強い魚といえます。
極端なことを言ってしまえば、屋外で飼育されることもありますので、水温0℃といった状況でも生存できる可能性があります。
ただし、魚たちが快適に感じる水温は20℃~26℃ほどなので、夏や冬の輸送には熱帯魚と同様に注意しておくべきでしょう。
水槽や周辺機器は新居での立ち上げに利用するので、可能な限り水道水で洗ってしまわず、そのままの状態で運ぶことをおすすめします。
特に、濾過装置は水槽内の環境を保全するバクテリアの生育に重要なので、カルキの入っている水道水で丸洗いしてしまわないように気を付けましょう。
水槽や周辺機器は新居での立ち上げに利用するので、可能な限り水道水で洗ってしまわず、そのままの状態で運ぶことをおすすめします。
特に、濾過装置は水槽内の環境を保全するバクテリアの生育に重要なので、カルキの入っている水道水で丸洗いしてしまわないように気を付けましょう。
水槽はダンボール箱などに入れたうえで、周囲を緩衝材で覆っておくとガラスが割れる心配がありません。
大きなサイズのものは緩衝材やタオルなどで包むなどして、輸送の際もなるべく他の荷物と密着しないように気をつけましょう。
また、運ぶときはなるべく水槽を水平に保ったまま移動するようにします。
水槽はガラス面に偏った力がかかることで割れてしまいますし、アンバランスな状態で運ぶと地面に落としてしまう危険もあります。
数キロの重量のある水槽もあるため、無理に一人で運ぼうとせず、複数人で搬入搬出することをおすすめします。
無事に新居まで観賞魚を運び終わったら、なるべく素早く水槽の立ち上げを行いましょう。
輸送は少しの間でも魚たちへ与えるストレスが大きいので、弱ってしまう恐れがあるからです。
以下のフローをおさえて、新居の水槽を立ち上げてください。
特に、水槽を立ち上げる際は、上記の手順で魚たちを徐々に新しい水へ慣らすことが大切です。
間違っても急に新しい水へ移したりしないよう要注意です。
また、ポンプやろ過装置などの周辺機器が動作しているか(電源が入っているか)、正常に働いているかをチェックすることも忘れず行いましょう。
自分で熱帯魚や金魚を運ぶのが不安な方、または扱い方が難しい魚を飼育している方は、以下のような魚類の引越しを専門に取り扱う業者へ依頼することをおすすめします。
こういった専門企業の場合は万が一に備え、ペットの死亡に対する補償・保険なども用意しています。
これまでご紹介した内容以外に、水槽や熱帯魚などの引越しで注意したいことをまとめました。
賃貸物件を借りる人は契約書を熟読し、「ペット不可」の項目に観賞魚の飼育も含まれていないかをチェックしましょう。
物件によっては水棲生物の飼育が許可されていないものもあるため要注意です。
また、賃貸契約時に加入する火災保険は、水槽が割れて水漏れした際の物件への損害を補償しない場合もあります。
万が一に備え、「個人賠償責任保険」などへの加入も検討しましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、一般的な引越し業者は観賞魚の引越しを請け負ってくれないことがほとんどです。
運送によって魚たちが弱ってしまった際に、引越し会社側で補償ができないからです。
水を取り去った水槽は運ぶことができますが、熱帯魚は引越し家財と同時にお運びすることができません。ペットショップなどから運搬方法のアドバイスを受けられて、お客さまご自身でお運びされることをおすすめします。
そのため、「てっきり引越し会社さんが運んでくれると思っていた…」と思い過ごしてしまうと引越し当日に困ってしまいます。
運搬方法を引越し業者へ相談してみるのも手ですが、基本的にはご自身で運ぶことになることを念頭に置いたほうが無難です。
残念ながら「新居へ観賞魚を運ぶことをあきらめる」という方は、近所の川や池などに逃がすといった手段を取ってはいけません。
逃がした魚は水辺の生態系を壊す要因になりかねませんし、もし「特定外来生物」に区分されている生物の場合は罰則も課せられます。
そのため、飼えなくなった熱帯魚などは近くのショップや専門業者へ依頼して引き取りをしてもらいましょう。
遠方へ引越しをする人の中には飛行機で移動しなければならない方もいると思いますが、飛行機内に観賞魚を持ち込めるかどうかは航空会社によって規定が異なります。
金魚・熱帯魚・カメ・カタツムリ・昆虫類(カブトムシ・クワガタムシ・トンボ・ホタルなど)は、他のお客様のご迷惑になることがないよう小型の容器に入れ、逃げ出したり水漏れしたりすることがない状態であれば、3匹程度までは機内にお持ち込みいただけます。
ただし、ポンプなどの作動のために発電装置が装備されている場合はお持ち込みもお預かりもできません。
参考:【国内線】昆虫や水中(水辺)に住む小動物などは機内に持ち込めますか | ANA
まず輸送を依頼した業者の規約を確認しましょう。
水槽が割れている場合、熱帯魚の水槽が用意できなくなってしまいます。
そのためショップで水槽を購入する必要がありますが、当日手に入らなかった場合はプラスチックケースなどに魚を移動させエアレーションしましょう。
酸素を豊富に含む水を混ぜたり、酸素ボンベで酸素を送り込んでからパッキングをすれば24時間は持ちます。
O2ストーンは商品によって水性をアルカリに変える場合があり魚やエビに悪影響が出る場合があります。
O2ストーンの注意書きはよく読んでおきましょう。
水槽や飼育している熱帯魚、金魚などの引越し方法をまとめると以下の通りです。
観賞魚の引越しは慎重な作業になるうえに、対応してくれる専門業者の数も少ないので大変です。
引越し前にしっかりと段取りをし、十分な作業時間を確保できるようにしておきましょう。
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引っ越しは時期によって相場が変わるため、引っ越しの日程が決まったらまずは見積もりを依頼しましょう!
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