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衣装ケースの中身はそのままで引越し可能?衣類ごとの運搬で注意点すべき点を解説

更新日: 2024年1月25日

衣装ケースの中身はそのままで引越し可能?衣類ごとの運搬で注意点すべき点を解説

この記事で解決すること
  • 引越し時、衣装ケースは中身をそのまま運べるが、重すぎたり液体・壊れ物がある場合は梱包要。
  • 衣類保護のため、ケース固定、キャスター取外し、尖った物避け、高価品は別梱包を推奨。
  • 衣装ケースの材質に応じて運搬方法を考慮し、適切な準備が必要。
  • 衣類移動にはハンガーボックスや圧縮袋、ラップを使うと便利。

※本ページにはプロモーションが含まれています。

引越しで衣装ケースやタンスの中身を取り出して梱包し、新居で荷解きしたあとにまた収納し直すのは面倒ですよね。
衣装をしまっているケースを、そのまま運ぶのは問題ないのでしょうか?

この記事では、そんな衣装ケースの引越し方法と、衣装のタイプ別に注意したい運搬のポイントを解説していきます。

監修者:吉川永里子 / 収納スタイリスト®・整理収納アドバイザー

片づけられない女だった過去の経験を活かし「片づけはストレスフリーに生きる近道」をモットーに活動。女性目線で行うライフスタイル提案が好評で、個人宅のアドバイスから、メディア出演・講演など、これまでに1万人以上に片づけをレクチャー。著書に『もっとラクに生きる!暮らしの整理術100』『なかなか捨てられない人ための鬼速片づけ』など多数。

引越し業者は「原則的に」衣装ケースに衣類を入れたまま運搬できる

引越し業者は「原則的に」衣装ケースに衣類を入れたまま運搬できる

結論から言うと、引越し業者は衣装ケースに衣類を入れたまま引越し作業を行ってくれます。ただし、あくまでも「原則的に」であって、場合によっては衣装ケースに物を入れたまま運んでもらえない場合もあります。

衣装ケースの中身が入ったままだと運搬できないのは、具体的には下記のケースです。

  • 中身を含めた衣装ケースの重量が重過ぎる
  • 衣装ケース内に液状の荷物が入っている
  • 衣装ケース内に「壊れ物」が入っている

それぞれ具体的に見ていきましょう。

運べない場合①:中身を含めた衣装ケースの重量が重過ぎる

衣装ケースの中に重量があるものを入れたままにしていると、運搬が困難になってしまい衣装ケースのまま輸送できないことがあります。

そのまま運べないと判断された場合は、中のものを取り出して別途梱包する必要があるため注意が必要です。運搬できないほど重たいものを衣装ケースに入れている場合は、あらかじめ取り出して梱包しておくと慌てずに済むでしょう。

運べない場合②:衣装ケース内に液状の荷物が入っている

衣装ケースの中に液体が入っている場合も、そのまま運ぶことはできません。容器の破損に伴って衣装ケースに入っている他の荷物が濡れてしまったり、汚損したりするリスクがあるためです。

液体が入っている場合は事前に中身を空にしておくか、容器ごと取り出して別途梱包しておく必要があります。

運べない場合③:衣装ケース内に「壊れ物」が入っている

壊れやすいモノが衣装ケースの中に入っている場合も、輸送中に破損の可能性があるため、そのままの運搬を断られるのが一般的です。

壊れ物は取り出して輸送中に破損しないように厳重に梱包するか、引越し業者に依頼せず自分で新居に運ぶなどの対応が求められます。

専門家の解説

引越し業者さんに運んでもらう場合も、荷物の責任は自分にあることを意識しておくことが大切です。運搬中にこぼれてしまうようなもの・壊れてしまうようなものは、ケースの中に入れないようにしましょう。また高価なもの・繊細なものも注意が必要です。運送時も安心安全に運べ、新居でスムーズな荷解きをするためにも、衣装ケースの中に何が入っているかしっかり確認しておきましょう。できれば誰が見てもわかるように、中身を書いてラベルを貼っておくことをオススメします。どの部屋に置くものなのかも、養生テープなどに書いて貼っておくとさらに引っ越しがラクになります。

引越し作業で衣類を傷めないための運び方

引越し作業で衣類を傷めないための運び方

衣装ケースの中身は原則的に、そのまま引越し会社へ渡し、運んでもらえるということは先ほど伝えしたとおりです。
とはいえ、搬入出作業で大切な衣類が傷まないか不安に思う方も多いでしょう。

ここでは、衣装ケースを引越しする際に、以下の衣類を傷めるなどのトラブルを起こさないコツを紹介します。

  • ケースの引き出しを固定する
  • ケースのキャスターを外す
  • ケース内に角ばったものや鋭利なものは入れない
  • 高価な衣類や大事な衣類は別途で梱包する

一つずつ詳しく見ていきましょう。

ケースの引き出しを固定する

衣装ケース中身が飛び出す、などの不慮のトラブルによって衣類が汚れないように、輸送前に引き出しを養生テープやガムテープで固定しておくことをおすすめします。

中身が飛び出さない工夫がされており、前述の「そのまま運べないケース」に該当しない荷物であれば、衣装ケースの中にものが入ったままでも安心です。

ケースのキャスターを外す

衣装ケースにキャスターがついたままだと、トラックで輸送中にケースが勝手に動き出して、中身の衣服が傷んだり飛び出したりする可能性があります。そのため、キャスター付きの衣装ケースは、あらかじめキャスターを外しておくことが望ましいです。

取り外したキャスターは引越し作業中に失くしやすいので、新居ですぐに取り出せるように、分かりやすい場所にまとめて保管しておくことも大切です

ケース内に角ばったものや鋭利なものは入れない

衣装ケース内の服と一緒に角のあるものを入れてしまうと、衣類を傷める原因になります。そのため、角張ったものや鋭利なものは衣類と一緒に入れることはせずに、他の荷物と同様に一つひとつ梱包することをおすすめします。

衣類をはじめとした柔らかいものだけを入れておくことで、輸送中に衣類が痛むリスクを大きく下げられます。

高価な衣類や大事な衣類は別途で梱包する

万が一のことを考え、大切にしている服や高価な服は、ケースから出して別に梱包するようにしましょう。特に、着物やスーツ類の取り扱いには要注意です。

圧縮袋やハンディラップを使い、他の衣類や梱包物と干渉しないようにしておくとよいです。

また、透明な衣装ケースは中身が見えやすいため、盗難のリスクもあり高価な衣類や大切にしている衣類を入れておくのはおすすめできません。ハンガーボックスやダンボールなどに入れ、外から見えない形で運搬したほうが安全性を高められます。

専門家の解説

引越し作業で、衣装ケースの中の衣類が破損してしまうケースは少ないですが、壊れやすいものやデリケートなアイテムが入っている場合は注意しましょう。マスキングテープなどで引き出しをしっかり留めて飛び出ないようにする、ケースの中がスカスカの場合はタオルなどを詰めて動かないようにすると、自分たちでも「気を使っている」という姿勢を見せましょう。大切に扱っているものなんだな、と伝われば、引っ越し業者さんも丁寧に扱ってくれるでしょう。

衣類が多い方は、自宅以外の収納スペースとしてトランクルームの検討もおすすめします。
引っ越し時の一時収納はもちろん、オフシーズンの収納や子供の成長・親との同居による荷物量の増加でもスペース確保ができます。

新居を広く使いたいと考えている方は、利用を検討するとよいです。

引越し事業者別の衣装ケースへの対応例

引越し事業者別の衣装ケースへの対応例

引越し業者は原則として衣類を衣装ケースに入れたまま運んでくれますが、事業者ごとに運搬の対応には差異があります。以下で、大手・有名引越し事業者の対応例をご紹介します。

アーク引越センター

アーク引越センターでは、ハンガーにかかった衣類をそのまま運ぶための「ハンガーボックス」を提供しており、梱包せずに運びたい方は提供を受けるのがおすすめです。

タンスやクローゼットの中の衣類は、ダンボールなどに別途詰めても問題ありませんが、プラスチック製の衣装ケースなどはそのままの状態で運ぶことも可能であると紹介されています。

参考:オリジナル資材のご紹介 | アーク引越センター

サカイ引越センター

サカイ引越センターでは、ハンガーにかかっている衣類を専用のハンガーケースに移し替えて運搬してくれます。

ただし、着物は和装ケースに移し替えたり、貴重品や小物は衣装ケースから出して別途梱包したり、といった注意点があります。

参考:荷造り(準備)について – よくあるご質問 | サカイ引越センター

日通

日通でも、衣装ケースに洋服を入れたまま運んでもらうことは可能です。

ただし、少量の衣服などの軽いものに限られており、本などの重いものは衣装ケースから取り出した上でダンボールなどに別途梱包するように求められています。

参考:衣装ケースに洋服などを入れたまま運んでもらえますか? | 引越しは日通

衣装ケースのタイプ別に見た注意点

衣装ケースのタイプ別に見た注意点

衣装ケースに荷物を入れたまま運ぶ際は、衣装ケースのタイプ別に運び方を考慮する必要があります。ここでは「プラスチック製」「紙製」「布製」「木製タンス」のタイプに絞ってご紹介します。

プラスチック製

最も一般的なプラスチック製の衣装ケースは比較的強度が高いため、ほかのタイプの衣装ケースに比べると破損に対してそれほど神経質になる必要はないといえます。

ただし、前述の「そのまま運べないケース」に該当する荷物を避けたり、衣類を傷めないための注意点を守ったりする点は意識しておくと良いでしょう。また、比較的に強度があるとはいえ衝撃を受ければ割れてしまう可能性は大いにあるので、ハダカで運ばず、プチプチなどの梱包材で全体を覆う工夫などは検討するべきです。

紙製

紙製の衣装ケースは衝撃に弱いため、パンパンになるまで衣類を詰めるのは危険です。また、ガムテープで引き出しを固定してしまうと、紙が破れてしまうというデメリットもあります

布製

布製の衣装ケースは、布団や少し固めの衣類などを入れておかなければケース自体が型くずれしてしまう場合があるため、中に入れるものを十分に検討する必要があるといえます。

木製タンス

木製タンスは重量があるので、場合によっては中身を減らして運搬したいと、引越し業者から申し出があるかもしれません。現実的に搬入出が可能な重量になっているか、中にしまっている荷物を確認しておきましょう。

専門家の解説

プラスチックの衣装ケースは、中身が破損することは少ないですが、衣装ケース自体が割れたりヒビが入ってしまったりすることがあります。ケース自体の破損を防ぐために、角だけでも梱包材を巻いておくと安心です。ただし1段ずつ重なるタイプの衣装ケースは、梱包材を巻くことで重ならなくなってしまうので注意が必要です。紙製や布製の衣装ケースは、強度が低いので荷物の下の方に積むことができず、ダンボール箱の上に積むことになります。そのため中身が重たいと積みにくいので、入っているものを確認しておきましょう。また木製のタンスは、タンス自体が重いので中身は出してダンボールに梱包するのが基本だと考えておきましょう。

衣類を運ぶための便利グッズ3選

衣類を運ぶための便利グッズ3選

引越しの際に衣類を運ぶための便利グッズとしてぜひ用意しておきたいのは下記の3点です。

  • ハンガーボックス
  • 圧縮袋
  • ラップ

ハンガーボックス

衣類をそのままハンガーにかけた状態で運べるので、梱包の手間を大きく省けるだけでなく、衣類の折りジワなどを防止する効果も期待できます。

圧縮袋

圧縮袋の商品写真

圧縮袋

576円~(税込)

出典:Amazon

衣類や布団などの収納スペースを大幅に節約できます。また、引っ越しの際には荷物のかさを減らせるため必須アイテムです!

衣類用の圧縮袋を利用すると、大量の衣類があっても圧縮して荷物の量を少なくすることが可能です。

衣装ケースに入りきらない衣類などがある場合は、引越し料金の査定に影響して費用が上がる可能性もあるため、圧縮袋をうまく活用して衣類を小さくしておくと良いでしょう。

ラップ

衣装ケースの引き出しを固定し、中身の飛び出しを防ぐのに役立ちます。衣装ケースごとグルグルとラップで巻いて包めば、荷物が飛び出すのを防ぐだけでなく、破損や汚れ防止の対策にも効果を発揮します。
滑り止めの作用もあるため、運搬する際に持ちやすくなるのもポイントです。

ハンディラップの商品写真

ハンディラップ

704円~(税込)

出典:Amazon

荷物のまとめや運搬が簡単になり、引っ越し作業がスムーズに進む便利グッズです。

専門家の解説

荷造り・荷解きの手間を考えると、できるだけダンボールに移し替えずに運んでもらえるのが理想です。ハンガーボックスは自分で購入する必要はなく、引っ越し業者さんに当日いくつ貸してもらえるか確認しておきましょう。また引っ越し業者さんから梱包資材をもらえる場合はよいのですが、ダンボールと紙ガムテープ以外は有料の場合もあります。その場合は100円ショップで売っているような梱包材で十分なので、自分で用意して梱包しましょう。また引っ越し業者さんには、直接自宅に見積もりに来てもらうのがオススメです。自宅に来てもらった際に「これはそのまま運べる」「これは〇〇すれば運べる」と、荷物自体を見てもらって判断してもらいましょう。そうすればどう梱包すれば一番ラクに運んでもらえるのか間違いなく対処できます。

引越し時の衣装ケース取り扱いについてまとめ

引越し時の衣装ケースの取り扱いについて、今回お伝えした内容は下記のとおりです。

  • 引越し業者は「原則的に」衣装ケースの中身を入れたまま作業をしてくれる
  • 重量が重い、液体が入っている、こわれやすいものは衣装ケースに入れたまま運べない
  • 衣類を傷めないために引き出しを固定したり、鋭利なものを取り出したりしておく
  • 衣装ケースのタイプ別に運ぶ際の注意点が異なるので、運搬を想定して準備しておく
  • 衣類を運ぶ際は、ハンガーボックス・圧縮袋・ラップの3点を用意しておくと便利

今回紹介した内容を参考にしながら、安全に衣装ケースを運べるように荷造りを進めてみてください。

監修者:吉川永里子 / 収納スタイリスト®・整理収納アドバイザー

片づけられない女だった過去の経験を活かし「片づけはストレスフリーに生きる近道」をモットーに活動。女性目線で行うライフスタイル提案が好評で、個人宅のアドバイスから、メディア出演・講演など、これまでに1万人以上に片づけをレクチャー。著書に『もっとラクに生きる!暮らしの整理術100』『なかなか捨てられない人ための鬼速片づけ』など多数。

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