引っ越し見積もり前に汚い部屋を片付ける必要性と荷物整理のコツ

「引越しの訪問見積もりの前に、部屋を片付けておいたほうがいいのかな？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
家に引越し会社を招くためだけに片づけをするのは面倒ですし、できればそのままの状態で見積もりを済ませたいですよね。

しかし、結論として引越しの訪問見積もりの前には、最低限の部屋の片付けをしておくのが望ましいのです。

もし、部屋が汚い状態で引越しの見積もりをしてもらった場合、あなたの引越し料金が高くついてしまう可能性があるからです…！

そこでこの記事では、引越し見積もりの前に部屋の片付けをしておくべき理由について、詳しく解説をしていきます。
あわせて、訪問見積もり前の片付けのコツや、どうしても訪問見積もりが嫌な場合の対処法についても紹介しています。

引越し見積もりのために部屋の片付けをするのは面倒かもしれませんが、引越し時に想定外の出費が発生しないように、この記事を参考にしてみてください。

結論、引越し見積もりの前には、部屋の片付けや荷物の整理整頓をしたほうがいいです。
部屋を片付けないと引越し業者が大まかな見積もりしか出せず、引越し料金が高くなってしまう恐れがあるからです。

引越し料金は、荷物を運ぶトラックの大きさと作業員の数によって変わります。
このトラックの大きさと作業員の数を見積もるために、運ぶ荷物の量を把握することが訪問見積もりの主な目的です。

そのため、部屋が散らかっている状態では、どうしても荷物が多くみえてしまい、通常よりも大きなトラックや人員数で見積もりがされてしまいます。

事前に部屋を片付けておけば、こうしたリスクは防げるので、引越し見積もりの前には最低限の部屋の片付けをしておくことが大切です。

では、引越し見積もり前には、どのように部屋の片付けをしておけばよいのでしょうか。
引越し見積もり前の部屋の片付けのコツについて紹介をしていきます。

訪問見積もり前の片付けのコツは、「自分が運ぶ予定の荷物が引越し業者に把握してもらえる」状態にすることです。
引越し会社の営業マンは、最終的に「見積書」を作成して金額の決定をしますので、見積書の項目にある内容がしっかり伝わればいいからです。
そのため、「徹底的に部屋を綺麗にしておかなければいけない！」というわけではありません。

以下では、こうした前提のもと、引越し見積もりの際の部屋の片付けのコツを4つ紹介しています。

• 処分する荷物を決める
• 運ぶ荷物を整理する
• 見られたくないものは収納やバスルームへ片付ける
• 引越しの荷造りは契約後におこなう

それぞれ詳しく紹介をしていきます。

引越し見積もり前の部屋の片付けで大切なのは、処分する荷物を決めることです。

引越し見積もり前までに荷物を処分しておく必要はありませんが、捨てる予定の荷物だけまとめておくと、営業マンが荷物量を把握しやすくなります。

あまりに処分する荷物が多い場合には、「引越し不用品を処分する6つの方法」を参考にし、事前に荷物を処分しておくとよいでしょう。

営業マンが見積もりをしやすいように、運ぶ荷物も整理しておきましょう。
荷物を整理し、営業マンへ状況を伝える際のポイントは以下の2点です。

• 大型の家具・家電が見える状態にしておく
• 小物など部屋に散らかっているものは、ダンボールや収納ケースに詰め込んでおく

大型の家具や家電はトラックのサイズに関わる大事な情報になるので、荷物の大きさや個数がわかるような状態にしておきます。
大きな家財を1か所にまとめておくのは現実的ではないので、「冷蔵庫はキッチンにあります。洗濯機は洗面所です」といった案内をしてあげましょう。

また、床やソファ、机の上などに散らかっている荷物があれば、ダンボールなどに一時的に詰め込んでおくのが望ましいです。
小物が散らかっていると荷物量が目算しづらいですが、荷物がまとまっていれば「ダンボール何箱分くらいだな」と営業マンが把握しやすいです。

荷物量別の引越し見積もり料金の相場

引越しの訪問見積もり時に見られたくないものは、収納やバスルーム、車の中に隠しておきましょう。
営業マンが確認したいのは、運ぶ荷物の量なので、収納ケースやバスルーム、車の中まで勝手に見るということはまずありません。

ただし、退避した荷物は営業マンが把握できないため、これらが運ぶ予定の荷物の場合は、「他にもダンボール1箱分くらい荷物があります」などと伝えましょう。
これにより、荷物量が予定より増えてしまい追加料金が発生する、といったトラブルを回避できます。

引越し見積もりの前に部屋を片付けるのはおすすめですが、荷造りや梱包は契約の後でも問題ありません。
見積もり前に荷造りをしてしまうと、不要な作業の手間が発生してしまうことがあるからです。
例えば、ダンボール箱は引越し業者から無償でもらえることも多く、事前に自分で購入すると余計な手間や費用がかかってしまいます。

また、引越し業者によっては、クローゼットの洋服やスーツを運ぶハンガーボックスという専用資材を無料でレンタルしてくれます。
このように、梱包資材は引越し業者からもらえることが多いため、引越し見積もり時には荷造りまでしておく必要はありません。

どうしても部屋の片付けと同時に荷造りをしてしまいたいという方は、「引越し荷造りの手順・コツと梱包の方法」を参考にしてみてください。

以上が、引越し見積もり前の部屋の片付けのコツです。
要点を抑えて部屋の片付けをすることで、安心して引越しの訪問見積もりに備えましょう。

一方で、片付けをする暇や清掃業者に依頼する費用もなく、どうしても部屋に営業マンを入れたくないという人もいると思います。
そうした人に向けて、引越しの訪問見積もりなしで見積もりをとる方法について紹介していきます。

どうしても引越しの訪問見積もりが嫌な人は、以下の方法を使うことで訪問見積もりを回避して引越し見積もりを取ることができます。

• WEBで引越し見積もりをする
• 電話のみの引越し見積もりをする
• 単身引越しパックを使う

それぞれについて、詳しく紹介していきます。

WEBを使った引越し見積もりサービスの一部では、訪問見積もりなしで引越しの見積もりを取ることが可能です。
訪問見積もり不要で、WEBのみで引越し見積もりがとれるサービスを以下でまとめています。

このように、WEBのみで引越し見積もりがとれるサービスの場合でも、荷物量の確認のため、写真やビデオで部屋の中を確認されることがあります。
「部屋の中を他人に見られるのが嫌だ」という人は、部屋の撮影が不要な見積もりサービスを利用するか、次で紹介する「電話見積もり」を検討しましょう。

訪問見積もりなしの引越し見積もりを検討している人は「訪問見積もりなしで引越しする4つの方法とメリット・デメリット」も参考にしてみてください。

荷物量の少ない単身引越しであれば、電話のみで引越し見積もりを完結することが可能です。
参考として、大手引越し業者の電話見積もりの対応状況を以下にまとめています。

※2020年10月時点の情報です。最新の状況については各引越し業者に確認ください。

このように、電話による引越し見積もりは、荷物量が少ない単身引越しのみに対応していることがほとんどです。
荷物が多いと全体量の把握が難しくなるので、見積もりに大きな誤差が発生してしまう可能性があるからです。

ただし、電話見積もりはこうした制約がありつつも、部屋を一切見られることがなく見積もりを取ることができるのは大きなメリットです。
電話見積もりを検討する方は、「引越し見積もりを電話のみでする注意点と迷惑な営業電話なしの見積もり方法」も参考にしてみてください。

単身引越しパックを使うことで、訪問見積もりを回避することが可能です。
単身引越しパックはコンテナに積み切れるだけの荷物を輸送してくれるサービスです。

コンテナに載る分しか荷物を運べないので、依頼者の荷物量を業者が精緻に把握する必要がありません。
そのため、訪問見積もりや部屋の写真送付が不要で引越し見積もりをとることができます。

参考として、単身引越しパックを提供している引越し業者を以下にまとめています。

※2020年10月時点の情報です。最新の状況については各引越し業者に確認ください。

単身引越しパックの詳細については、「単身引越しパックは安いか料金を比較！単身プランと運べる荷物の違いも解説」も参考にしてみてください。

ここまで紹介してきた3つの方法を使えば、訪問見積もりなしで引越しの見積もりをもらうことができます。
部屋の片付けが間に合わない人や、どうしても部屋を見せたくないという人は利用を検討してみてください。

その他、見積もりと片付けに関するよくある質問を紹介します。

訪問見積もりの際は、タンスやクローゼットの中まで確認されるもの、と考えておいてよいでしょう。
引越しスタッフは見積もり時に正確な荷物量を把握しなければならないので、クローゼット内にどれくらいのモノが収納されているかチェックする必要があります。

どうしても今見られたくないものがあるのであれば、スタッフへ断りを入れるか、先にダンボールへ詰め替えておくのがオススメです。

大量のごみが散乱する、いわゆる「ゴミ屋敷」の場合は、引越し業者が見積もりを提示できない場合があります。
業者による見積もり金額の算出には荷物量の把握が必須のため、ゴミ屋敷であると輸送する荷物を推し量れないからです。

そのため、部屋がごみで埋め尽くされている！という人は、引越し業者よりも先に、ハウスクリーニングや清掃業者に対処を依頼しましょう。

訪問見積もり前に準備しておくこととしては、「引越しの日取り」や「引越し業者へ依頼する作業内容」などがあります。
見積もりの準備に関しては「引越し見積もり前に準備をする8つのこと」を参考にしてみてください。

また、見積もりをする際は引越し業者と交渉が必要になります。
値切る方法については以下の記事を参考にして交渉をしてみてください。

参考：引越し見積もりの値切りと複数業者への値引き交渉テクニック

ここまで紹介してきたように、引越し見積もりの前に汚い部屋を片付ける必要があるのは、通常よりも引越し料金が高くなってしまう可能性があるからです。

この問題を回避するために、引越し見積もりをする際の効率的な部屋の片付けのコツとして、以下を紹介してきました。

• 処分する荷物を決める
• 運ぶ荷物を整理する
• 見られたくないものは収納やバスルームへ片付ける
• 引越しの荷造りは契約後におこなう

このように、引越しの見積もり前には部屋の片付けをしておくことが大切ですが、部屋の片付けを優先するばかりに、見積もりの依頼が遅くなってしまわないように注意をしましょう。

特に、3月や4月といった引越しの繁忙期の場合は、見積もりの依頼が遅くなれば遅くなるほど、希望日での引越しができなくなってしまいます。
そのため、部屋の心配はあっても、できるだけ早く引越し見積もりの依頼をしましょう。

引越し侍の一括見積もりサービスでは、一度の情報入力で最大10社の引越し業者に同時に見積もりの依頼をとることができます。
もちろん、電話のみで引越し見積もりができる引越し業者もいますので、早めに引越し見積もりの依頼をするようにしてみてください。