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電子レンジの引っ越し方法|梱包やアース線の処理・運搬方法まで解説

更新日: 2024年10月16日

電子レンジの引っ越し方法|梱包やアース線の処理・運搬方法まで解説

この記事で解決すること
  • 電子レンジの梱包方法
  • 電子レンジのアース線の取り扱い
  • 電子レンジを運搬する場合の注意点

引越し業者に作業を依頼するときは、基本的に家電の梱包は必要ありません。
自分で引っ越しをする場合は、電子レンジより一回り大きいダンボールに入れるか、ない場合は毛布などにくるんで、ガムテープで留めて運びます。

また、電子レンジを運ぶ場合は、アース線の取り外し・取り付け作業も必要です。
アース線の取り扱いを誤ると感電や火災の原因になることもあるので、正しく取り付けましょう。

引っ越し業者に依頼する場合の電子レンジの梱包方法

引っ越し業者に依頼する場合の電子レンジの梱包方法

引っ越し業者に依頼する場合は、原則、電子レンジの梱包を自分でする必要はありません
引っ越し業者の人が運びやすいように、電源とアース線を抜いておけば大丈夫です。
抜いた電源やアース線は、運びやすいように養生テープやマスキングテープなどで本体に貼り付けておくと、効率よく作業を行うことができます。

ただし、引越し業者によっては家電の梱包はサービス外の場合があるので、事前に確認しておきましょう。

特に、赤帽や宅配業者など、運搬のみを専門とする業者に依頼する場合は、自分で梱包を行うことが多いです。
自分で梱包する方法は、次の章で紹介していきます。

自分で引っ越しする場合の電子レンジの梱包方法

自分で引っ越しする場合の電子レンジの梱包方法

引っ越し業者に依頼しない場合は、自分で電源とアース線を抜いて梱包作業を行います。

電子レンジを購入した際に入っていた箱と梱包材が残っていればベストですが、ない場合は、100円均一ショップなどで売られている緩衝材やタオルなど緩衝材代わりになるものを使用して梱包しましょう。

なお、自分で梱包をする場合だけでなく、中古の電子レンジを売る場合などにも箱や梱包材があった方が良いため、引っ越しや売る可能性が高い場合は残しておくのがおすすめです。

適当な箱がない場合は、緩衝材を詰めるために、電子レンジよりも一回り大きいダンボールを用意してください。

梱包する際に、特に電子レンジ内部の皿は割れやすいため、丁寧に緩衝材で包み、箱の中で動かないように養生テープなどで固定して運ぶようにしてください。電子レンジの扉も作業中に開いてしまわないよう、養生テープで固定します。

ダンボールに詰め終わったら、ダンボールの側面と上部に中身が電子レンジで、割れ物であることがわかるように赤いマジックを使って目立つように書いておきましょう。

どうしてもダンボールが用意できなかった場合は、使わなくなった毛布などで電子レンジをくるんで運搬することもできます。
ただし、運搬する際に落としやすくなるので、慎重に運ぶよう注意しましょう。

電子レンジのアース線の取り扱い

電子レンジのアース線の取り扱い

アース線とはコンセントとは別に家電に付いていることの多い黄色や緑色の線のことです。
コンセントプラグの脇から枝分かれしている場合や、家電本体からコードが出ているものがあります。

アース線には漏電による感電や機器の故障を防止する役割があります。
アース線を正しく繋ぐことによって、家電や電源プラグが劣化して漏電した場合でも、感電や火災などの事故を未然に防ぐことができます。

なお、水気や湿気のある場所で使用する電化製品には、漏電を防止するため法令でアースの取り付けが義務化されています
そのため、引っ越し先でも必ずアース線を繋いで電子レンジを使用するようにしましょう。

アース線の外し方・つなぎ方

引っ越しの際には下記の手順でアース線をつないでください。

アース線の外し方は、アース線を差し込む穴(アース端子)の形状によって異なります

アース端子の形状は『ねじ式』と『ワンタッチ式』の2種類があり、ねじ式の場合は取り付け・取り外しをする際にドライバーが必要です。

引っ越しでアース線を外す流れは以下の通りです。

  1. 電源コンセントを抜く

    アース線の取り外し作業をする際には、作業中の事故を予防するためにも、必ず最初に電源コンセントを抜くようにしてください。

  2. カバーやフタを開ける

    コンセントの下部にアースと書かれたカバーやフタが付いていることがあります。そのカバーやフタを開けると、アース線が差し込まれたアース端子が見えるはずです。カバーやフタは手で開けられるものが多いですが、難しい場合はドライバーなどを使うと良いでしょう。

  3. アース線を引き抜く

    『ねじ式』の場合はアース線を固定しているねじを緩めて、『ワンタッチ式』の場合は黒いボタンを押しながらアース線を引き抜けば、アース線を取り外すことができます。

  4. アース線を梱包する

    アース線をコンセントから取り外したら、梱包します。無理に分離する必要はなく、電子レンジやコンセントと一緒に梱包すれば大丈夫です。アース線が長い場合は輪ゴムなどで軽く束ねておくと良いでしょう。

また、新居でアース線を取り付ける手順は以下の通りです。

  1. カバーやフタを開ける

    取り外すときと同様にアース線の差し込み口に付いているカバーやフタを開けます。

  2. アース線を差し込む

    『ねじ式』の場合はアース線を固定しているねじを緩めてアース線を差し込み、アース線が外れないようにねじを締めます。『ワンタッチ式』の場合は黒いボタンを押しながらアース線を差し込むだけでOKです。どちらの場合も、軽く引っ張ってきちんと固定されていることを確認してください。

  3. 電源コンセントを差す

    アース線の取り外し作業をするときと同様に、電源コンセントを指したまま作業するのは危険です。アース線の取り付け作業をする場合は、必ず最後に電源コンセントを差すようにしてください。

アース線の差し込み口がない場合・足りない場合の対処法は?

アース線のついている電源コードは、必ずアース端子付きコンセントに繋ぐ必要があります。
アース端子付きのコンセント以外のものにアース線を接続してはいけません。
例えば『ガス管』『水道管』『電話のアース線や避雷針』などにアース線を繋いでしまうと、ガス漏れや爆発・火災などの原因になり非常に危険です。

電子レンジを置きたい場所近くのコンセントにアース線の差し込み口がない場合は、他にアース端子付きのコンセントがないか確認しましょう。

もしキッチン周りにアース端子付きのコンセントが1つもない場合は、コンセントを交換するための工事が必要です。
その工事には、電気工事士の資格が必要なため、必ず専門業者に依頼してください。
賃貸物件の場合は、勝手に工事することはできないため、管理会社に交換を依頼すると良いでしょう。

工事が難しく、遠くにアース端子付きのコンセントがある場合は、アース線を長いものに取り替えることで対応できる場合があります。
アース線の交換のみであれば、資格等は必要なく、簡単に行うことができます。
電源を抜いてから、電子レンジの背部にねじ止めされているアース線をドライバーで取り外し、長いアース線に交換すればOKです。
なお、長いアース線に交換する場合は、先端に端子が付いたアース線を選ぶのがおすすめです。

逆にアース線が長すぎる場合は切って使用しても問題ありません。
ただし、引っ越した場合などに届かなくなる可能性があるため、注意が必要です。

アース線はあるけれど、他の機器のアース線が差してある場合は、1つのアース端子に数本のアース線を差し込んでも問題ないため、近くのアース端子にアース線を差し込みましょう。

電子レンジを運搬する場合の注意点

電子レンジを運搬する場合の注意点

電子レンジは、重量のある家電ですが、運搬の際に壊れたり破損したりしやすいデリケートな家電でもあります。

運搬で電子レンジを壊してしまわないために、次のような点に気を付けて運びましょう。

  • 梱包は厳重にする
  • 上下逆さにしない
  • 箱に入れた場合はわかりやすくしておく
  • 引っ越し先の周波数を確認しておく

梱包は厳重にする

電子レンジは振動に弱い家電です。
梱包する際は、緩衝材やタオルなどを使って、車の振動が電子レンジに伝わらないように工夫しましょう。

また、水に弱い家電でもあるため、雨などで濡れないように、緩衝材やタオルで包んだ後、ビニール袋などに入れておくと安心です。

上下逆さにしない

電子レンジを上下逆で運ぶと故障の原因になります。
そのため、ダンボールに入れて運ぶ際は、どちらが上側かわかるようにしておきましょう。

ダンボールに詰める際に上下逆になっていると、運ぶ際にも上下逆で運ばれる可能性があるためよく確認してください。

箱に入れた場合はわかりやすくしておく

箱に入れてしまうと、中に電子レンジが入っていることがわからなくなる場合があります。
電子レンジが入っているダンボールを、服や雑貨だと思って持ち上げてしまうと、思わぬ重さに驚いて怪我をしたり落として破損したりするかもしれません。

ダンボールの中身が電子レンジであること、割れ物で取り扱いに注意が必要な電化製品であることがわかるように、側面と上部に注意書きをしておきましょう。

引っ越し先の周波数を確認しておく

東日本と西日本とでは、供給されている電気の周波数が異なります。

全国周波数分布図

全国周波数分布図|ほくでんネットワーク

大まかに、東日本が50Hz、西日本が60Hzとわかれており、基本的に電子レンジは対応する周波数が限られており、対応外の周波数では使用できません。
(なかには『ヘルツフリー』という50Hzと60Hz両方で使用できるタイプの電子レンジもあります)

引っ越し先の電気の周波数と、現在使っている電子レンジの対応可能な周波数を、事前に確認しておきましょう。

まとめ

電子レンジは繊細なため、厳重に梱包し、慎重に運ぶ必要があります。

引っ越し業者に依頼する場合は作業をお任せできる場合が多いですが、自分で引っ越しする場合や赤帽などに運搬のみをお願いする場合は自分で梱包・設置しなければなりません。

また、感電や火災などの事故を予防するためにも、正しくアース線を取り付ける方法を覚えてくことも大切です。

その他の電化製品の梱包方法についてはこちらの記事で解説しています。あわせてご参照ください。

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