auの新プラン「povo」で iphoneは使用できるのか。対応機種や特徴について
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最近大手携帯会社から格安プランが多く登場しています。
それらの格安プランの中で、auが発表したのが「povo」という料金プランです。2021年3月23日から提供が始まった「povo」はauの中でも特に月額料金が安く、データ容量も大きいことから注目を集めています。
しかしそんなpovoでも利用できる端末には限りがあります。とくにユーザーの多いiPhoneではどのシリーズなら利用できるのでしょうか。
この記事ではpovoで利用できるiPhone端末を中心に、povoの特徴なども紹介します。
乗り換えを検討している人は参考にしてください。
目次
povoのiPhone対応機種
povoの対応機種はすでに発表があり、auで販売されたiPhone 6sシリーズ以降のiPhoneはpovoでも利用できるようになります。
反対に言えば下記のiPhoneについては動作確認が済んでいません。
povoで利用できないiPhone
- 2013年以前に発売されたiPhone
- SIMロック解除がされていないiPhone
上記機種でpovoに乗り換えてしまうと、一部機能が制限されてしまったり、通話やデータ通信が利用できなくなる可能性があります。
対応機種については下記ページで詳しくリスト化されているので、乗り換え前にご自身の機種が対応端末に含まれているかどうか確認してから乗り換え手続きを行いましょう。
対応端末|新料金プラン「povo」誕生|au
auの新料金プラン「povo」について
2021年3月23日、auから新たな料金プラン「povo」のサービスが開始されました。
データ容量 | 月間20GB |
---|---|
月額料金 | 2,728円(税込) |
音声通話 | 定額通話はついていない ※トッピングにて追加可能 |
通信回線 | KDDI回線の4Gと5G ※5Gは2021年~対応予定 |
「povo」は月額2,728円(税込)で月間データ容量が20GBまで利用できるプランです。
ライバル会社であるNTTドコモの「ahamo」やソフトバンクの「LINEMO」などの格安プランを意識したau独自の格安プランで、2021年3月から提供が開始されます。
「povo」というブランド名は、「新たな視点」を意味する「point of view」と、ラテン語で「卵からや最初から」を意味する「ab ovo」から由来しています。
「ahamo」や「LINEMO」とはいくつかの違いがありますが、大きな違いは月額料金です。
月間のデータ容量は3つとも20GBですが、「ahamo」の月額料金は2,970円(税込)です。これに対し「povo」は242円安い2,728円(税込)になります。
ahamoには5分以内の通話が無料になる定額通話が付いていますが「povo」に定額通話は付いていません。この料金の差額分安くなっています。
また、「トッピング」という独自のシステムがあることも他社との大きな違いです。トッピングについての詳細は下記の通りです。
トッピングという独自のシステム
「povo」には独自のシステムである「トッピング」があります。
「トッピング」とは、必要なオプションをスイッチのオン/オフのように追加したり、外したりできるシステムのことです。
トッピングの内容については順次発表されていきますが、現時点で発表されているのは下記の3種類です。
povoのトッピングオプション
- 国内通話5分以内かけ放題オプション:月額550円(税込)
- 5分以内の国内通話が何度でも無料でかけられるようになります。5分超過後は22円/30秒の通話料金が発生します。
- 国内通話かけ放題オプション:月額1,650円(税込)
- 時間・回数無制限で、国内通話がかけ放題になります。
- データ使い放題24時間:220円/1回
- 申し込みから24時間はデータ容量無制限で通信できるようになります。
前述の通り、povoには定額通話オプションが付いていないため、通話を多く利用する人は利用時間に応じてかけ放題トッピングを追加することでお得になります。
導入時期は未定ですが、「2時間 ムービー見放題」や「24時間 SNS使い放題」といったトッピングも追加されていく予定です。
夏に5G対応が決まっている
povoはKDDIの4Gおよび5G回線を利用することができます。そのためこれまでの料金プランと同様、安定したネットワーク接続が可能です。なお、povoの提供開始は3月からですが、5G回線の利用は夏からになります。また、一部の端末仕様としてサポートするeSIM対応プランも提供されることも発表されています。
「povo」利用にあたっての注意点
月額料金が安く、自分の利用状況に合ったプランニングを立てることができるなど、さまざまな魅力があるpovo。しかしpovoを利用する上でいくつかの注意点があります。
特に注意するべきなのは下記の4つです。
- 手続きがオンラインのみ
- キャリアメールの利用が不可に
- 家族割など各種割引の適用が不確定
- 国際ローミングも未定
それぞれの詳細について解説します。
契約やさまざまなサポートまで、手続きがオンラインのみ
povoは全てオンラインの手続きがオンラインでしか行えず、店舗へ行ったり電話で問い合わせたりすることはできません。
これはahamoやLINEMOも同様です。
店舗の人件費や固定費がかからない分、月額料金に還元している仕組みのため、仕方のないデメリットとも言えます。
インターネットに慣れていない年配の人や、オンラインでの手続きの経験が無い人の場合、なかなか上手く手続きができない恐れがあります。
また不明な点が出てきた場合にも、電話ができないためその場でサポートを受けられず、手続き完了までに多くの時間がかかる場合もあります。
手続きを始める前に、手順や必要なものをしっかり確認しておくようにしましょう。
ただし、すべてオンライン上で手続きが完了するため、待ち時間が無かったり営業時間を気にせず好きな時間に手続きできたりするメリットもあります。
「@ezweb.ne.jp」などのキャリアメールが使用不可に
povoでは「@au.com」や「@ezweb.ne.jp」など、キャリアメールを使用することはできません。
乗り換え前にGmailやYahoo!メールなどのフリーアドレスに切り替える手間が発生します。
povoのメインターゲットとしている若い世代はキャリアメールの使用機会が少なく、あらかじめフリーアドレスをメインのメールアドレスとして設定している人が多数です。しかしメインのメールアドレスをキャリアメールで設定している人は、送信先の変更が必要です。
大事なメールの送信先をキャリアメールにしている人は手間が発生するというデメリットがあります。
家族割やauひかりなど、各種割引が利用できない
povoではauで使えた割引制度が利用できなくなります。
家族割やauひかりとのセット割「auスマートバリュー」など、携帯電話料金が安くなる割引制度を利用できません。そのため基本料金である2,728円(税込)以上に料金が安くなることはありません。
ただし、家族割に関しては、2021年夏までの申し込みで家族割の回線としてカウントされます。povoに乗り換えても、残りの家族の割引額は変わりません。
家族割は家族内のau回線数に応じて割引が決まります。例えば家族3人でauを携帯していた場合、3回線分の割引が適用されます。しかし通常3人のうちの誰かがauを解約してしまうと、回線数は2回線となり、割引額が減額されてしまいます。
しかしpovoの場合は2021年夏までの申し込みで、auからpovoへ切り替えても、家族回線としてカウントされるため、家族の割引額が変わりません。povoの契約には家族割が適用されない点は変わりありませんが、povoへ乗り換えても家族へ迷惑が掛からないのはメリットです。
ただし、家族割としてカウントされるのは2021年夏までの申し込みという条件があります。家族割の割引額が大きな場合は、早めに乗り換え手続きを始めてください。
国際ローミングに関しては、今後検討中
今現在、国際ローミングについては検討中となっており、正式な発表はありません。
しかしドコモの「ahamo」は対応しているため、povoでも国際ローミングに対応するのではないかと予想されています。
なおahamoでは、海外82の国々・地域で20GBの月間データ容量を、追加料金無く利用できます。
povoも似た形で国際ローミングが提供される可能性があります。料金などの詳細については、正式に発表されてから公式サイトでご確認ください。
まとめ
ライバルであるソフトバンクとドコモの格安プランよりも500円安いauの新料金プラン「povo」。
1月に発表され、3月から提供開始されるため、情報が不確定な点も多々あります。
しかし月額料金が他社よりも安かったり、「トッピング」という独自のサービスを行うなど、多くの魅力があります。
auのブランド間であれば切り替え手数料は一切かからないため、気軽に利用できるでしょう。
なお、今回ご紹介した一部は憶測です。これから次々と正式な情報が発表されていくため、随所公式サイトからご確認ください。
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