MVNOって?元通信事業者が教える本当の仕組みとオススメMVNO
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MVNOは「仮想移動体通信事業者」のことで、その事業者が提供しているサービスについて、一般ユーザーからは「格安SIM」「格安スマホ」などとよばれています。
ドコモやSoftbank、auなどのキャリアと比べると通信量が「安い」ところが特徴的です。しかし、安いのは魅力的ですが、なぜキャリアより通信料が安いの?と不思議に思う人もいるはず。
MVNOが安いひみつには以下の理由があります。
MVNOが安い理由
- 回線をキャリアから借りているから
- 実店舗を減らす(もたない)
- 端末の開発をしない
MVNOの通信料が安い理由には、コストカットのための徹底した仕組みがあります。最も大きな点では、上記①の回線を借りて設備にかかる費用を節約していることがあげられます。
この記事では、MVNOの仕組みや成り立ちを紹介し「どうして安いのか」を徹底解説していきます。
安さを追求するということは、正直、いいことばかりではありません。
MVNOには以下のデメリットがあります。
MVNOのデメリット
- 通信速度が落ちる
- キャリア決済が利用できない
- LINEでID検索ができない
- iPhoneでテザリングが使えないケースがある
上記のように、MVNO自身で回線を持たないからこそ、キャリアと比べると通信速度が遅くなってしまうといった、デメリットも存在するのです。
結局のところ「安かろう悪かろう」ではないかと少し「怪しいなぁ……」と疑ってしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、デメリットを許容できるのであれば、高いお金をだしてキャリアを使うのはもったいないです。
この記事では、MVNOのデメリット、キャリアとの違いについても詳しくお伝えしているので、自分がMVNOに向いているのか、やめておいたほうが良いのか客観的な判断ができます。
長く少し専門的な話もありますが、MVNOにすれば通信費をかなり節約できるので、参考にしてください。
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目次
MVNOはなぜキャリアより料金が安いの?
「なぜMVNO安いのだろう?」と疑問に思いますよね。安い理由を知らないと、なんだか不安になってしまうという人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここではMVNOの料金が安く通信料金を提供できる仕組みについてお伝えしていきます。
通信設備をキャリアからレンタルしているから
キャリアは自社で独自の通信設備を持っていますが、MVNOは通信設備を所有していません。キャリアから通信設備や回線を借り受けた上で、通信サービスを提供しています。
MVNOが持っている通信パケット交換機1台でも、5億近くかかる事例を見てきましたから、全国規模で回線をカバーしようとうすれば膨大な通信費用が発生するでしょう。
通信設備を自社で持つコストに応じて、利用者にも相応の通信費がかかるという事ですね。キャリアの回線を借りることで、MVNOはコストを削減しているのです。
店舗を減らすことでコストを削減
キャリアといえば、「店舗」があるの が大きな特徴です。契約から解約、故障の際には店舗にいってサポートを受けている人 が多いかと思います。
しかし、全国に店舗をもてば当然、人件費、テナント代などにかかるコストも大きくなります。
一方で、MVNOはネットでのサポートが中心です。店舗をもつMVNOも増えてはいますが、キャリアと比べると数は少ないです。
こうして店舗を減らすことで、人件費やテナント代にかかる費用を抑えているのです。
端末を再販している
キャリアでは独自サービスを展開するために、端末の開発にも携わっています。種類が豊富で、そのキャリアでしか購入できない端末もあります。
かつては、キャリアで契約しなければ端末が買えませんでした。
しかし、現在では「SIMフリー」と呼ばれる、キャリア以外でも、iPhoneをはじめとした、さまざまな端末を購入できるようになりました。
MVNOでは自社で端末を開発せずに(※一部、開発もしているMVNOもあり)、SIMフリー端末などを再版しています。
そのため、膨大にかかる開発費用が発生しないのです。
MVNOとは?キャリアとはどう違うの?
ずばり気になる点はMVNOとキャリアの違いですよね。
MVNOはキャリアから回線を借りていることを先にお伝えしましたが、他にも、さまざまな違いや歩んできた歴史があります。
キャリアとの違いを専門的な部分まで切り込んで解説していきます。
MVNO=「仮想移動体通信事業者」
MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の頭文字を略称のことで、日本では『仮想移動体通信事業者』と呼ばれています。
ちなみにキャリアは「Mobile Network Operator」の頭文字をとってMNOと称され、『移動体通信事業者』です。
名前からもMVNOがどういった事業者かイメージしやすいですよね。
最近の傾向として、一般ユーザーやメディアなどでは、MVNOのことを『格安スマホ』『格安sim』などと呼ぶことが多いようです。
回線はキャリアと同じ!でも速度が違う
キャリアの回線と同一ものを使用しています。ただし、通信速度はキャリアと同じではありません。
よく「格安SIM(MVNO)はネットが遅い」といわれています。
これはMVNOが、回線は同じでも「帯域を借りた分しか使えない」からなのです。少し難しい話になりますので、部屋に例えて詳しく説明していきます。
通信速度を
- 借りている部屋の広さ・・・帯域
- 人数・・・同時にネット接続する人
として考えていきます。
部屋の広さは下記の絵のように、あらかじめ限られています。この部屋に沢山の人がいるとどうなるでしょうか?
狭くて、とても動きくいですよね。人数がたくさんいる部屋が、「通信速度が遅い」という状態と、イメージしてください。
部屋に人数が少なければ動きやすく快適に過ごすことができます。部屋の人数が少ないときは、通信速度は問題なく使用できます。
平日の12~13時頃(お昼休憩時)や20~23時頃(仕事帰り、仕事終わり)は利用者が増えるため、通信速度が遅くなる傾向があります。
利用者が少なければ、MVNOでも大手携帯キャリアとほぼ同条件で利用することが可能です。
MVNOの帯域が部屋だとすれば、キャリアは広い「キャンプ場」です。広大な土地があるため、利用者が多くても混雑して動きにくくなりことはないですよね。
回線が同じでもキャリアの通信速度が早いのは、このように広さ(帯域)が大きく関係しているのです。
また、MVNOの通信速度に影響を及ぼすのは、人数だけではありません。「通信量」も関係しているのです。
同じ部屋、人数でも 「大人と子供」「大柄な人と小柄な人」など、体の大きさや体重によって、部屋が狭くなったり、動きやすさがかわったりしますよね。
同じ人数でもひとりひとりが使用する通信量は異なります。
下記の絵では左より右側の状態のほうが、通信速度が遅くなってしまいます。
「いつも全然ネットつながらない……」という人はヘビーユーザーという可能性があります。
実は通信速度を保つため、通信量を多く使用するヘビーユーザーは、別の部屋に隔離されるという処置をとられるケースもあるのです。
ヘビーユーザーを隔離している部屋は狭いため、通信が繋りにくいといった現象がおこります。
MVNOは総務省が促進している
MVNOは日本通信(U-mobil)が法人向け携帯電話の日本初のMVNOを1996年から開始したことがはじまりです。
今までキャリアを使用するのが当たり前だった人は正直、「MVNOって怪しいのではないか…?」と思う人もいるかもしれません。
実はMVNOは新しい通信サービスとして、切り込み隊長的な役割を期待され政府からの後押しをうけています。
背景には、日本の移動通信事業においてキャリアの独占状態が続いていたことがありました。
そこで、回線を問わず、端末を接続してインターネット利用したり、希望するサービスを自由に選択したりするなどの環境を目指し、総務省がガイドラインを作成し改訂してきたのです。
こういった総務省の支援があったからこそ、キャリアの回線の貸し出しが積極的に行われるようになり、現在MVNOが広く浸透しました。
MVNOには様々な事業モデルがある
MVNOのなかでも、自社で専用のサーバーをもっているMVNOと、設備を持たずに他社からインフラを借りているMVNOがあります。
回線はキャリアから借りるが、自社で専用サーバーを持っているMVNOは「レイヤー2接続」とよばれる接続方法で、レイヤー2接続以外のMVNOは、「レイヤー3接続」と呼ばれる接続方法を用いています。※単純再販型MVNOもあり
レイヤー2接続のMVNOは、専用の設備をもっているため、データを区切って送受するパケット交換や、速度制御などをMVNO側で行うことが可能となっています。
したがって以下のような特色があります。
- レイヤー2接続・・・ネットワーク機器を借りて、自社で制御するため自由度の高いサービスが提供できる
- レイヤー3接続・・・レイヤー2接続に比べて限られたサービスしか利用できない
MVNOの通信設備やノウハウを提供する、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)の影響により、多くの企業がレイヤー2接続での、MVNOで新規参入が可能となりました。
MVNEは、MVNOが事業者向けに別サービスとして始めた取り組みです。この取り組みにより、さまざま企業を呼び込みMVNO市場を盛り上げていくことがねらいのひとつです。
キャリアからMVNOにしたときにはどんなデメリットがある?
キャリアとMVNOの違いを説明しましたが、ここではキャリアからMVNOに変更したときのデメリットをお伝えします。
先に簡単に結論をいうと、一番のデメリットは「通信速度が落ちること」です。
他にサポート面もキャリアと比べて手薄くはなりますが、ネットで調べて解決できることが多いため、現代のスマホユーザーには大きな障害ではないでしょう。
通信速度が落ちる
MVNOは使用できる帯域が限られていると前述しました。そのため、どうしてもキャリアと比べて通信速度が遅くなってしまいます。
通信速度の低下はMVNOである限り、避けられないデメリットです。
キャリアより通信速度が速いMVNOはないと思っておきましょう。
実際には以下のような口コミがあがっています。
都内のお昼は格安simだと辛いな、遅いというか詰まってる。
X から引用
急にネット遅くなったぞ? 昼間の東京に近づいてきたからかな? 格安SIMやからね、仕方ないね。
X から引用
今月から格安simにしたけど月々2千円弱になって最高です。 速度はちょっと遅い気はするけど何の問題も無いっ!満足ヽ('∀'*)ノ
X から引用
現在、キャリアを使用していて、通信速度が落ちるとストレスを感じると思う人はMVNOの使用はやめておいたほうが良いかもしれません。
スマホでオンラインゲームを利用する人は、読み込み待ちでストレスを感じることが予想されます。
筆者の体験談では、MVNO業界で速度に定評があるUQモバイルや楽天モバイルでも、オンラインのRPGゲームのプレイは難しく感じました。
ただし普段、ネットはSNSやサイト閲覧などの利用が中心であれば速度低下は問題ではないでしょう。
通信速度が気になる人は、MVNOのなかでも通信速度が速い業者を選ぶと良いです。通信速度が早いと定評なのは、Y!mobileとUQモバイルです。
キャリア決済が使用できない
キャリアであればアプリの課金や、動画配信サイトなどの使用料をキャリアの支払いと一緒に引き落としをする「キャリア決済」を使用できますが、MVNOではキャリア決済が利用できません。
サイトにもよりますが、クレジットカードや他サービス(たとえばAmazon決済、楽天ペイなど)で決済が可能です。
また今までは『ビデオパス』や『ブックパス』などキャリア限定のサービスがありましたが、IDを作れば利用できるようになりました。
LINEでID検索ができない(※LINEMO(LINEモバイル)を除く)
基本的にMVNOだと年齢確認ができないため、「LINEでID検索」ができません。現在、LINEMO(LINEモバイル)でのみ年齢認証が可能で、ID検索が可能です。
そのため、MVNOでは以下の方法で友達追加をしていきます。
- ふるふる
- QRコード
QRコードを利用すれば、その場にいない人も友達追加ができます。
ちなみに筆者は、QRコードで友達追加をしているので、「ID検索ができなくて不便だ」と思ったことはありません。
iPhoneを使用できるMVNOが増えている
今までは、MVNOがiPhoneを使用できないことがデメリットとして挙げられていました。
しかし現在では多くのMVNOがiPhoneを利用できます。iPhoneの最新端末「XR」も使用可能です!
mineo | BIGLOBE MOBILE | UQ モバイル | Y!mobile | IIJmio | |
---|---|---|---|---|---|
iPhone XS Max | 動作確認済 | 動作確認済 | 動作確認済 | 動作確認済 | 動作確認済 |
iPhone XR | |||||
iPhone XS | |||||
iPhone X | |||||
iPhone 8 Plus | |||||
iPhone 8 | |||||
iPhone 7 Plus | |||||
iPhone 7 | |||||
iPhone SE | |||||
iPhone 6s Plus | |||||
iPhone 6s | |||||
iPhone 6 | SIMフリー版のみ | DoCoM版、SIMフリー端末のみ | |||
iPhone 6 Plus | SIMフリー版のみ | 動作確認済 |
iPhoneが使える格安SIMに関しては、以下の記事にまとめているので、格安SIMになっても今のiPhoneをそのまま使い続けたいという人は、ぜひ合わせて参考にしてみて下さい。
iPhoneのテザリングができないケースもあるので注意!
スマホの回線を利用しルーターのようにして、パソコンやタブレットなどネット接続をする『テザリング』。外出先でネットを使用するのに便利ですよね。
動作確認が取れているMVNOでも、テザリングが使えない場合があります。各iPhone機種でのテザリングの有無を表にしてみました。
mineo | BIGLOBE MOBILE | UQ モバイル | Y!mobile | IIJmio | |
---|---|---|---|---|---|
iPhone XR | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇ドコモ版、SIMフリー版のみ |
iPhone XS | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇ドコモ版、SIMフリー版のみ |
iPhone XS Max | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇ドコモ版、SIMフリー版のみ |
iPhone X | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 8 Plus | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 8 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 7 Plus | 〇 mineo端末以外のAプラン nanoSIMのみ不可 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 7 | 〇mineo端末以外のAプラン nanoSIMのみ不可 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone SE | 〇すべての端末でAプランnanoSIMのみ不可 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 6s Plus | 〇au版or SIMフリー版でかつAプランnanoSIMのみ不可 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 6s | 〇au版or SIMフリー版でかつAプランnanoSIMのみ不可 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 6 | 〇au版or SIMフリー版でかつAプランnanoSIMのみ不可 | 〇タイプD→ドコモ版orドコモ版orSIMフリー版 タイプA→ドコモ版orSIMフリー版 | 〇au版、SIMフリー版のみ | 〇SIMフリー版のみ | 〇〇ドコモ版、SIMフリー版のみ |
iPhone 6 Plus | 〇au版or SIMフリー版でかつAプランnanoSIMのみ不可 | 〇タイプD→ドコモ版orドコモ版orSIMフリー版 タイプA→ドコモ版orSIMフリー版 | 〇au版の、SIMフリー版のみ | 〇SIMフリー版のみ | 〇〇ドコモ版、SIMフリー版のみ |
各MVNOサイトでは、動作確認端末一覧にテザリングができるか記載されているので確認しておくと安心です。
MVNOに向いている人・向いていない人
安さの仕組み、デメリットを知って「MVNOにしてみたいな…」と思いつつも、まだ少しどうしようか悩んでいる人もいるでしょう。ずばりMVNOに向いている人、MVNOは使用しないほうが良い人をお伝えします。
迷っている人は自分がどちらなのか当てはめて判断してみてくださいね。
とにかく安くスマホを持ちたい人
「通信速度は気にしないから毎月の料金を安くしたい!」という人は、MVNOがピッタリです!
ドコモ、Softbank、auの三大キャリアと、シェア№1の楽天モバイル料金の比較表を以下にまとめました。
月額料金(かけ放題+データ通信セットプラン最安値) | 備 考 | |
---|---|---|
ドコモ | 5,200円(内訳:カケホーダイライトプラン1,200円+パケットパック1GB2,900円+spモード300円) |
|
Softbank | 1年目3,758円/2年目4,758円(内訳:通話プラン1,700円+データ定額ミニモンスター1GB2,480円+web使用料300円-1年お得割1,000円※1年目のみ) |
|
au | 1年目2,480円/2年目3,480円(auピタットプラン1,480円+データ定額1GB1,700円+LTE NET300円―スマホ応援割1,000円※1年目のみ) |
|
楽天モバイル | 1年目~2年目/1,480円/3年目2,980円 ※スーパーホーダイを楽天会員で3年契約した場合 |
|
上記の表をみるとわかりますが、キャリアではauが最も料金控えめな設定です。キャリアと比較すると圧倒的に楽天モバイルが一番お得ですよね。
キャリアと同等のはやさを求めない人
これは何度も説明していますが、MVNOはキャリアほどの安定した通信速度は期待できません。
キャリアと同等の通信速度を求める人は、おそらくMVNOにするとストレスになってしまいます。
MVNOは、そこそこの速度で通信ができればOKという人に向いています。
しかし、Softbankとauの系列会社が運営している「Y!mobile」や「UQモバイル」といったサブブランドを選べば、MVNOのなかでも比較的、快適にスマホを運用しやすいでしょう。
Twitterでは、以下のようなユーザーの感想があがっています。
UQモバイルにmnpしたけど普通に使えるのね。auの頃となんら大差がない。2年更新の時にキャリアの移動で料金を押さえてきたけどmvnoは初めて。あと安い。
X から引用
クソauを解約してついにY!mobileに乗り換えました!!回線早いし安いし変なオプションついてこないから神!!!
X から引用
外出先で動画視聴やオンラインゲームなどをしない人
動画の再生やオンラインゲームは通信容量が必要です。
そのため、MVNOの通信速度では動画の視聴やオンラインゲームが満足に楽しめない可能性が高いです。
家にネット環境(Wi-fi)があり、外出先ではあまり使用しないのであればMVNOでも十分なのですが、家にネット環境が無い、もしくは外出先でも動画やオンラインゲームを楽しみたい人は注意が必要です。
解決策としては、
- 動画は事前にWi-fi環境でダウンロードする
- フリーWi-fiがある場所を探しておく
などの対策をとっておけば安心です。
複数の端末をもっている人
仕事用とプライベートなどでスマホを複数所持している場合は、特にMVNOオススメです。
1台はキャリア、もう1台はMVNOするなどして通信費用を節約していきましょう。
かけ放題プランがあるMVNOがあったり、ネット通信だけのプランがあったりするので、自分のライフスタイルに合わせたアレンジができます。
これに気を付ければOK!MVNO選び方
キャリアからMVNOに乗り換えする際に、どんなことに気を付ければいいのか、イメージしにくいと思います。
基本的には、今使用している端末や新たなに購入しようとしている端末がそのMVNOで使用できるかをクリアしてしまえば、MVNO選びの問題はクリアできます。
他に通話のかけ放題プランがあるか、SIMロック解除の有無なども考えておけばバッチリです。
端末がMVNOで使用できるか必ず確認
端末は高いので、できれば今使用しているものをそのまま利用したいところ。しかし、キャリアで購入した端末は、端末と回線をセット販売し、他社で使用できないように鍵をかけた状態にしてあります。
これを「SIMロック」と呼びます。キャリアから購入した端末を他社で使用するには鍵になっているSIMロックを解除しなければなりません。
現在契約しているキャリアの回線と、MVNOの回線が一緒であればSIMロック解除の必要はありません。
また、「SIMフリー」と呼ばれるキャリアにかかわらず、すべての通信業社の通信が利用できる端末もSIMロック解除は不要です。
たとえば、appleショップから直接購入したiPhoneはSIMフリーのiPhone、ドコモで購入したらドコモ製のiPhoneとなります。
まずはMVNOが使用している端末で使えるかどうかは必ず確認しておきましょう。MVNO会社名+動作確認端末で調べると使用できる端末が一覧で確認できます。
ドコモ回線・au回線・Softbank回線から選ぶ
SIMロック解除手数料約3,000円を支払わずに済み、手続きもいらないので、現在使用している回線を選択するとお得の乗り換えができます。
※ただし、Y!mobileでは、回線にかかわらずSIMロック解除が必要です。
回線によって「留守番電話」「グループ通話」などのオプションサービスの有無や、月額料金が異なります。
オプションサービスにこだわりがある人は、オプションサービスも確認しておくと安心ですよ。
ドコモ回線 | au回線 | Softbank回線 | |
---|---|---|---|
UQモバイル | × | 〇 | × |
Y!mobile | × | × | 〇 ※ソフトバンク端末であってもSIMロック解除料が必要 |
| 〇 | 〇 | × |
| 〇 | 〇 | × |
mineo | 〇 | 〇 | 〇 |
IIJmio | 〇 | 〇 | × |
LINEモバイル | 〇 | × | 〇 |
イオンモバイル | 〇 | 〇 | × |
nuroモバイル | 〇 | × | 〇 |
b-mobaile | 〇 | × | 〇 |
通話をよくする人はかけ放題プランがあるMVNOを選ぶ
現在はLINEやSkypeなどで音声通話が可能ですが、病院やお店などの予約や問い合わせで電話をかける機会は意外とあるものです。
かけ放題プランにはいっておけば通話料金の心配がありません。
現在はほとんどのMVNOで、一定の通話時間内の通話料が無料になるかけ放題プランがあります。
データ通信とのセットプランもあれば、別途でオプションの場合もあります。かけ放題のプラついて下記の表にまとめました。
かけ放題プラン | 料金(月額) | 特色 | |
---|---|---|---|
UQモバイル | 〇 | 1,480円~ (通信容量3GB※増量オプション適用時) | 5分以内かけ放題プラン |
Y!mobile | 〇 | 1,480円~ (通信容量3GB※2年間) | 10分以内かけ放題プラン |
楽天モバイル | 〇 | 980円~ (通信容量2GB) | 10分以内かけ放題プラン |
BIGLOBE MOBILE | 〇 | 600円
|
※すべてオプションプラン |
mineo | 〇 | 850円 | 10分以内かけ放題 ※オプションプラン |
IIJmio | 〇 | 600円 |
※別途音声SIMプラン加入必要・すべてオプションプラン |
LINEモバイル | 〇 | 880円 | 10分以内かけ放題※オプションプラン |
イオンモバイル | 〇 | 850円 |
※すべてオプションプラン |
nuroモバイル | 〇 | 800円 | 10分以内かけ放題オプションプラン |
b-mobaile | 〇 | 500円 | 5分以内かけ放題オプションプラン |
なお、時間無制限のかけ放題プランがあるのは現在イオンモバイルのみです。電話を長時間かける人はイオンモバイルがオススメです。
おすすめのMVNOランキング
さまざまなプランやMVNOがあって、「結局どのMVNOにするべきかわからない」となってしまいますよね。
そこで、ここでは筆者がおすすめするMVNOをランキングでご紹介します。
【特におすすめ】1位:mineo
mineoのおすすめポイント
- サービス満足度1位で多くのユーザーから支持を受ける格安SIM
- トリプルキャリア対応で大手携帯キャリアからの乗り換えでも安心
- フリータンクやパケットシェア、マイネ王といった利便性の高い独自サービスが充実
筆者がおすすめする格安SIM比較総合ランキング、第1位は「mineo」です。
mineoは関西電力の子会社である株式会社ケイ・オプティコムが運営しており、顧客満足度が高い格安SIMで知られています。
2018年9月にMMD研究所が行った「格安SIMサービスの利用動向調査」で総合満足度1位を獲得していることからも、顧客満足度が高いことがわかります。
mineoはトリプルキャリアに対応している数少ない格安SIMで、大手携帯キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)からの乗り換えでも通信可能エリアを気にすることなく利用できます。
また、mineoでは「フリータンク・パケットギフト・パケットシェア」などのデータ通信に関するサービスが非常に豊富です。
中でも画期的なのが、mineoユーザーであれば誰もが利用可能な「フリータンク」というサービスで、余ったり足りなかったりしたパケットをmineoユーザー全員で共有することができます。
マイネ王という独自のコミュニティサイトやmineoショップの運営をしているので、契約後のサポート面でも安心して利用することができます。
データ通信のみの「シングルタイプ」であれば月額700円で利用できるので、通話をしない人やデータ通信が多い人におすすめの格安SIMだと言えます。
【Soldi×mineoキャンペーン】
事務手数料3,300円が無料に!
mineoの詳細が気になるという方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみて下さい。
2位:UQ mobile
UQ mobileのおすすめポイント
- KDDIグループのサブブランドとして有名な格安SIM
- 通信速度が速くて安定しており、クレカがなくとも申し込みが可能
- 日本全国にショップを展開しておりサービスが充実
格安SIM比較総合ランキング第2位は、テレビCMなどの影響で今では誰もが知る格安SIMとなった「UQ mobile」です。
KDDIの子会社であるUQコミュニケーションズ株式会社が運営しており、auの通信回線を使用しているので通信速度が非常に速くて安定しています。
特に、UQ mobileのおしゃべりプラン・ぴったりプランは、最初から「かけ放題」が付いているお得な料金プランなので、通話が多いという人には打って付けです。
また、キャリアショップを運営しているので、格安SIMでありながら大手携帯キャリアと同等のサポートを受けることができます。
口座振替に対応している数少ない格安SIMでもあるので、クレジットカードを持っていない人でも申し込めるのは嬉しいポイントです。
UQ mobileは、速くて安定した通信速度を求める人・動画視聴・重いアプリを利用する人におすすめの格安SIMだと言えます。
また、UQモバイルは、当サイトを含む一部のWebサイト経由の申し込み限定で、最高13,000円の高額キャッシュバックキャンペーンを行っています。
これからUQモバイルの申し込みを検討している人には、とてもお得な内容になっているので、下記の記事をぜひ参考に申し込みを検討して下さい。
合計最大20,000円相当(不課税)のau PAY残高還元
UQ mobileを全体的にをもっと詳しく知りたい、という方は以下の記事もぜひ参考にして下さい。
3位:Y!mobile
Y!mobileのおすすめポイント
- 月額料金が格安SIM並みの独自回線を持つキャリア
- 通信速度が速くて安定している
- Yahoo!の各種サービスと連携可能で、日本全国にキャリアショップが展開されている
格安SIM比較総合ランキング第3位は「Y!mobile」です。
元々はワイモバイル株式会社が運営する独自キャリアでしたが、ソフトバンク株式会社に吸収合併されたことで同社のサブブランドとして展開しています。
UQ mobileと同様、Y!mobileの料金プランは「かけ放題」がセットになっているので通話が多い人に打って付けです。
独自キャリアとして運営していたので大手携帯キャリアに迫る通信速度と安定性を誇り、月額料金は格安SIM並みという良いとこ取りの携帯キャリアだと言えます。
Y!mobileユーザーであれば、無料でYahoo!プレミアム会員になれるので普段からYahoo!関連のサービスを利用する人はよりお得に利用することができます。
全国各地でY!mobileショップを展開・運営しているので、携帯電話に詳しくない人でも安心して申し込めるのは嬉しいポイントですね。
Y!mobileは、通信速度と月額料金の安さを求めつつ、キャリアショップによるサポートを受けたい人におすすめの格安SIMです。
他社からのりかえ+PayPayカード支払い設定で
最大30,000円相当PayPayポイントプレゼント
UQ mobileの詳細が気になるという方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみて下さい。
4位:IIJmio
IIJmioのおすすめポイント
- 新端末発売の際の動作確認やアップデートが業界内でも特に早い格安SIM
- シンプルで非常にわかりやすい料金プラン
- フルMVNO化したことでユーザーの希望に沿ったサービスの展開が期待できる
格安SIM比較総合ランキング第4位は、格安SIMの古参として知られる「IIJmio」です。
IIJmioは、2018年1月から「フルMVNO」化したことで、SIMカードの自社発行や管理データベースの構築が可能となり、よりユーザーの希望に沿ったサービスが展開できるようになりました。
IIJmioは、家族間なら「かけ放題」の時間が他社よりも長いので通話料を節約できてお得に利用することができます。
また、IIJmioは新型iPhone/新型スマートフォンの動作確認やアップデートが格安SIM業界の中でも特に早く、新しい端末を使いたいという人にとってサポート面が非常に優秀です。
特に、毎年9月に発売される新型iPhoneへの対応が早いので、「新型iPhoneを格安SIMで使いたいけど動作確認がされていないから不安」という心配が少なくて済みます。
新型iPhoneや新型スマートフォンを使いたい人・家族でまとめて乗り換えたい人におすすめの格安SIMだと言えます。
【Soldi×IIJmioキャンペーン】
初期費用が1,100円割引
IIJmioの詳細が気になるという方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみて下さい。
5位:BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルのおすすめポイント
- ライトユーザーからヘビーユーザーまで広く対応した豊富なプラン
- エンタメフリーオプションで配信・動画サービスが見放題
- 全国83,000箇所のスポットでBIGLOBE WiFiが使える
格安SIM比較総合ランキング第5位は、インターネットサービスで有名な「BIGLOBEモバイル」です。
BIGLOBEモバイルは、基本プランは 1GBから 30ギガまで 6種類のプランから選ぶことができ、ドコモと au回線から好きな組み合わせで使えます。
ストリーミング配信サービスを多く利用する方は「エンタメフリー・オプション」を契約すると YouTubeや AbemaTV、 Google Play Music、 Spotifyなどのデータ通信料が使い放題になります。
また全国83,000箇所のカフェやコンビニエンスストア、鉄道主要駅、空港、商業施設などでBIGLOBE WiFiがご利用いただけますので、外出先でも安心してネットが楽しめます。
他にもかけ放題のオプションが3分または10分と細かく設定できるので、無駄なくカスタマイズできる点が節約につながる格安SIM業者です。
まとめ
- MVNOの仕組み
- MVNOのよくある質問の答え
Q,iPhoneでは使えるの?
今では使用できないMVNOのほうが少ないです。
Q,キャリアと本当に回線は同じ?
同じです。
Q,速度はキャリアより遅いの?
遅くなります。
キャリアからMVNOにする場合のデメリット
MVNOに向いている人・向いていない人
- MVNOに向いている人
→ とにかく安くしたい人、オンラインゲームや動画視聴などを頻繁にするヘビーユーザーではない人 - MVNOに向いていない人
→ キャリアの通信速度より遅くなるとストレスを感じる人
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