HUAWEI nova lite 3+の実機レビュー!nova lite3・P30 liteとスペック・カメラを徹底比較
2020年5月29日、HUAWEIより新しいSIMフリー端末、「nova lite 3+」が発売されました。
2020年2月に発売されたnova lite 3の後継機として発売されたnova lite 3+。
手に収まりやすいサイズ感や低価格におさえられた価格設定はそのままに、容量がより大きくなったりOSのバージョンが新しくなったりと様々な機能が改善されています。
ですが、先代のnova lite3や同じ低価格モデルのHUAWEI P30 liteと比べて、nova lite 3+はどうなんでしょうか?
結論からいうと、HUAWEI nova lite 3+を選ぶべきなのは以下の条件に当てはまる人です。
HUAWEI nova lite 3+がオススメなのはこんな人!
- たっぷりのメモリ容量で長く使いたい
- スマホはコスパ重視!安くても不便のないスマホを使いたい
- 軽量でコンパクトなサイズのスマホを使いたい
今回はHUAWEI nova lite 3+の実機を1週間使ってみた結果をレビューで紹介します。
nova lite 3+と検討している方は、ぜひ参考にしてください!
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HUAWEI nova lite 3+のスペック・機能
まずはHUAWEI nova lite 3+のスペック・機能から見ていきましょう。
本体サイズ | 幅:73.55mm 高さ:155.36mm 厚さ:8.20mm |
---|---|
重さ | 163g |
ディスプレイ | 6.21インチ |
アウトカメラ | 約1,300万画素+200万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
アウトカメラ | 約1,300万画素+200万画素 |
バッテリー | 3,400mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 128GB |
CPU | HUAWEI Kirin710 オクタコア |
OS | Android™ 9 / EMUI 9.1 |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
カラー | ミッドナイトブラック・オーロラブルー |
基本的な性能は以上ですが、これだけではこのスマホが良いのか悪いのかわかりませんよね。
ここからはnova lite 3+のデザインと、同じHUAWEIから発売されているnova lite 3・P30 liteと比べたときのメリット・デメリットを見ていきましょう。
ミッドナイトブラック・オーロラブルーの外観・デザイン
nova lite 3+はミッドナイトブラック・オーロラブルーの2色展開です。
▼ミッドナイトブラック
(画像引用:Amazon | HUAWEI nova lite 3+ ミッドナイトブラック 【日本正規代理店品】)
▼オーロラブルー
(画像引用:Amazon | HUAWEI nova lite 3+ オーロラブルー 【日本正規代理店品】)
前作のHUAWEI nova lite 3ではレッドも加えた3色展開で発売されていましたが、今回は1色減って黒と青になっています。
今回筆者が試したのはこちらのオーロラブルーです。
ブルーのグラデーションがとてもきれいで、周りの友人からも「きれいなスマホ!」と好評でした。
それでは実際に手に持ってサイズ感を紹介していきます。
手に収まりやすく、操作もしやすいサイズ感
筆者は手が小さいほうなんですが、nova lite 3+は大きすぎない持ちやすいサイズ感です。
シャツの胸ポケットにもスッキリしまえるサイズです。
最近は大きなスマホ端末が多いので、ポケットにスマホをしまいたい人にはうれしい大きさですね。
端末の厚みも見ていきましょう。
厚さはそれほどなく、側面もカーブしているのでぷっくりしたデザイン
端末の厚みは普通くらいですが、iPhoneのような薄いスマホを使っている方には、やや分厚く感じられるかもしれません。
また、メインカメラがやや飛び出しており、この引っ掛かりが少し気になります。
近くで見るとカメラの出っ張りはこのようになっています。
近くで見るとよりわかるカメラの出っ張り
上から見てもアウトカメラが飛び出しているのがわかります
カメラは1mmほど外に飛び出しています。
ちょっとした際に机に当たってしまうこともあり、個人的にはややマイナスポイントでした。
カメラと反対側の側面には電源ボタンと音量ボタンがついています。
ボタンのサイズもちょうどよく、押しやすいデザイン設計でした。
続いてディスプレイも見ていきましょう。
ノッチ(ディスプレイ上部の余白)がなく、全面がディスプレイになっているので、端末そのもののサイズ以上に画面が大きく見れます。
スマホ自体がコンパクトだったので、ディスプレイは小さいのかと思っていたら、想像以上の大画面で見ることができたので初めに電源を入れたときにはびっくりしました!
その全面ディスプレイを可能にしているのがこちらのインカメラ。
インカメラ部分だけがディスプレイに埋め込まれるようになっているので、画面が最大限になっています。
SIMカード挿入口は、端末の上部についています。
SDカードも挿せるようになっているので、メモリ不足も安心ですね!
イヤホンジャックは端末の下部にあります。
充電ケーブルはUSB Type-Cとなっています。
HUAWEI nova lite 3+のデザインは伝わりましたか?
では、前作のnova lite 3や、同じく低価格モデルのP30 liteと比べたときに、nova lite 3+のメリット・デメリットとは何なのか? 違いをみていきましょう。
HUAWEI nova lite 3+とnova lite3・P30 liteの比較
HUAWEIから発売されるスマホは、大きく4つの種類に分けられています。
高価格なモデルから順に並べると以下のようになります。
- MATEシリーズ
- Pシリーズ
- Honorシリーズ
- Novaシリーズ
その中で最も低価格なモデルがこのnovaシリーズ。
ここからは、nova lite 3+よりもハイクラス向けのPシリーズの低価格モデルであるP30 liteと、nova lite 3+の前作モデルであるnova lite 3と比べていきましょう。
nova lite 3+ | nova lite 3 | P30 lite | |
---|---|---|---|
重さ | 163g | 160g | |
サイズ | 幅:73.55mm 高さ:155.36mm 厚さ:8.20mm | 幅:73.40mm 高さ:155.20mm 厚さ:7.95mm | 幅:72.70mm 高さ:155.36mm 厚さ:8.20mm |
バッテリー | 3,400mAh | 3,400mAh | 3,340mAh |
RAM | 4GB | 3GB | 4GB |
ROM | 128GB | 32GB | 64GB |
ディスプレイ | 6.21インチ | 6.21インチ | 6.15インチ |
アウトカメラ | 1300万画素+200万画素 | 1300万画素+200万画素 | 2400万画素+800万画素+200万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 1,600万画素 | 2,400万画素 |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
販売価格 | 18,953円 | 17,500円 | 23,532円 |
※販売価格は2020年9月25日時点の価格.comの最低価格を参照
結論から言うと、nova lite 3+は「スマホはコスパ重視!安くてそこそこ使える端末を選びたい!」という方にオススメのスマホです。
では、どういうところがおすすめなのか?詳しく見ていきましょう。
HUAWEI nova lite 3+のメリット
P30 lite・nova lite 3と比べたときのnova lite 3+のメリットとして大きなものは以下の3つです。
- ストレージ容量が4倍に拡大
- RAM4GB搭載でアプリでの動作が快適
- Google Play対応でアプリの制限なし
H3. ROMのメモリ容量UPで保存量が4倍に拡大
nova lite 3からnova lite 3+へのバージョンアップでもっとも進化したのが、ROMメモリの容量の大きさです。
ROMとは、写真や動画などのデータを端末に保存できるストレージ容量のことです。
スマホを使っていて「ストレージがいっぱいで保存できません」と出てきたことはありませんか?
それはこのROMが影響しています。
このROMが4倍ということは、nova lite 3の4倍の容量をスマホ端末に保存することができるということです。
128GBのストレージがあれば、写真なら60,000枚・動画なら1,200分ものデータが保存できます。
長くスマホを使っていきたい人にはうれしい容量ですよね。
RAM4GB搭載でアプリの切り替えも快適
また、データの処理速度を左右するRAMの容量もバージョンアップしています。
RAM容量 | |
---|---|
nova lite 3+ | 4GB |
nova lite 3 | 3GB |
P30 lite | 4GB |
RAMの容量が4GBというのは、最新スマホのミドルクラスとしては標準レベルというところです。

4GBで大丈夫なのかな?

Nova lite 3+を使っていても、特に遅いと思うことはなかったよ
3Dのオンラインゲームをする方など、速度にこだわりが強い人には物足らないかもしれませんが、普通にYouTubeを見たりネットサーフィンをしたりするくらいの人なら、問題のないRAMが搭載させています。
顔認証・指紋認証の両方に対応
HUAWEI nova lite 3+は指紋認証・顔認証の両方の生体認証に対応しています。
これは前機種のnova lite3やP30 liteも同様です。
顔認証・指紋認証ともに認証のスピードはとても速く、これはよりハイクラス向けスマホのP40 liteと比べても遅さはまったく感じませんでした。
Aquos sense3 basicなどの他の低価格モデルと比べても、顔認証のスピードは圧倒的に速いようです。


GooglePlay対応でアプリの制限なし
昨今のアメリカと中国の問題を受けて、最新のHUAWEIのスマホではGooglePlayは使えなくなってしまいました。
Google Playに対応していないHUAWEIのスマホを購入すると、ポケモンGOやディズニーツムツムといったユーザー数の多いゲームでもダウンロードすることができなくなってしまいます。

新しいスマホではゲームができなくなるなんて嫌だ!

しかし、nova lite 3+なだGooglePlayを引き続き使うことができます!
米中関係悪化の前に発売された機種なので、Google Playが端末内に残っているからです。
「HUAWEIのスマホを使いたいけど、GooglePlayがないのが困る…」という方は、nova lite 3+がおすすめです。
HUAWEI nova lite 3+のデメリット
ここからは、逆にHUAWEI nova lite 3+のデメリットを紹介していきます。
前述したとおり、HUAWEI nova lite 3+はコスパ重視の方におすすめのスマホです。
なので、カメラやディスプレイのきれいさなどを重視する方にはおすすめできません!
それぞれのデメリットをくわしく紹介していきます。
インカメラ性能が800万画素にダウン
今回nova lite 3からnova lite 3+へバージョンが変わるにあたり、唯一悪くなったのがインカメラの性能です。
nova lite 3+・nova lite 3・P30 liteのインカメラのスペックは以下のとおりです。
インカメラの画素数 | |
---|---|
nova lite 3+ | 800万画素 |
nova lite 3 | 1,600万画素 |
P30 lite | 2,400万画素 |
画素数とは、かんたんに言うと画像の粗さ・細かさを表す指標です。
nova lite 3+はnova lite 3の半分程度の画素数しかないため、画像の細かさも半減してしまうとこになるのです。
しかし、800万画素というのは、ミドルクラスのスマホとしては決して低いわけではありません。
ただ、低価格がゆえにカメラのスペックが低めなのはたしかなので、自撮り写真なども高画質で楽しみたい方にはおすすめできません。
ダブルカメラ搭載だがトリプルカメラのP30 LITEに画質は劣る
また、メインカメラの画質も他のスマホとくらべてやや性能が劣ります。
メインカメラの画素数 | |
---|---|
nova lite 3+ | 約1300万画素+200万画素 |
nova lite 3 | 約1300万画素+200万画素 |
P30 lite | 約2400万画素+800万画素+200万画素 |
同様にHUAWEIの低価格モデルとされているP30 liteには、トリプルカメラが搭載されています。
それに対してスペック低めのダブルカメラでは、少し見劣りしてしまいます。
実際に、nova lite 3+で撮った写真を見ていきましょう。
nova lite 3+で撮った写真。ややきめの粗さが見られる。
同じ場所を6,400万画素のHUAWEI P40 5Gのカメラで撮ると、差は歴然です。
花の鮮明さなどを比べると、nova lite 3+の写真の粗さが目立ってしまいます。
また、nova lite 3+のカメラはズームしたときのぼやけが特に気になります。
nova lite 3+のズームで最大限に拡大して撮った写真。インコの輪郭がややぼやけている。
ズームは特に画質の荒さが目立つため、風景写真を撮りたい方やよくズーム機能を使う方は不満に思ってしまうかもしれません。
また、夜景の写真もやや色が不鮮明に写ります。
nova lite 3+の夜景モードで撮った夜景の写真。
夜景の写真は輪郭のぼやけもなく、クリアな写真になっていますが、灯りのオレンジがかった色合いはきれいに見えませんでした。
ディスプレイの解像度はやや他の格安スマホに劣る
nova lite 3+の解像度は2,340×1080。
nova lite 3やP30 liteよりは、nova lite 3+のほうが解像度は高いです。
しかし、2020年夏モデルとして発売されている他のスマホ端末と比べると、その解像度は見劣りしてしまいます。
Android Oneのシリーズよりは高画質ではあるものの、2020年に発売されているスマホ端末を比べると、やや解像度は低いようになっています。
2020年夏モデルの中から、nova lite 3+の同じ6インチ前半のディスプレイの大きさを持つスマホの解像度をくらべてみましょう。
スマホ端末名 | ディスプレイの大きさ | 解像度 |
---|---|---|
HUAWEI nova lite 3+ | 6.21インチ | 2340 x 1080 |
OPPO Reno 3A | 6.44インチ | 2400 x 1080 |
Android One X5 | 6.1インチ | 3120 x 1440 |
カメラと同様に、ディスプレイも高画質なものを楽しみたい方には、nova lite 3+はおすすめできません。
おサイフケータイには未対応
HUAWEIのスマホ端末のほとんどがおサイフケータイには対応しておりません。
nova lite 3+もその一つです。
SUICAなどの電子マネーを活用していた方は、なくなってしまうと不便ですよね。
おサイフケータイを使いたい方は、低価格でもおサイフケータイ対応のAquos sense3 liteやOPPO Reno3 Aなどのスマホがおすすめです。
指紋認証のセンサーがスマホ裏なので押しづらい
HUAWEI nova lite 3+はnova lite 3と同様、指紋認証がスマホの裏に位置しています。
指紋認証のホームボタンがスマホの背面になったことで、ディスプレイを最大限に大きくとることができ、満足度アップにもつながっているのですが、その一方で私は「使いづらい」と感じました。
スマホ背面上部の丸い箇所に指を押し当てて指紋認証を解除する。
筆者は手が小さいこともあり、スマホを握るように持つタイプです。
そのため、裏に人差し指を伸ばさないといけないのは安定感に欠けてやや持ちづらく感じました。
今お使いのスマホの持ち方を一度確認してみてください。
スマホの背面に指を回す習慣のない方は、やや使いづらいかもしれません。
防水・防塵機能はなし
nova lite 3+は防水・防塵機能はありません。
そのため水辺にアウトドアに行く方や、スマホを水没させた経験がある方は不安に感じてしまうでしょう。
HUAWEI製のスマホでは、防水・防塵機能があるのは主にHUAWEI Proというハイクラス向けモデルのみです。
安くて防水・防塵機能も兼ね備えたスマホがほしい方は、Aquos sense3 basicがおすすめです。
HUAWEI nova lite 3+・nova lite 3・P30 liteの比較表
ここまでは、HUAWEI nova lite 3+のメリット・デメリットを紹介してきました。
最後に、nova lite 3+・nova lite 3・P30 liteの比較表をおさらいしていきましょう。
nova lite 3+ | nova lite 3 | P30 lite | |
---|---|---|---|
重さ | 163g | 160g | |
サイズ | 幅:73.55mm 高さ:155.36mm 厚さ:8.20mm | 幅:73.40mm 高さ:155.20mm 厚さ:7.95mm | 幅:72.70mm 高さ:155.36mm 厚さ:8.20mm |
バッテリー | 3,400mAh | 3,400mAh | 3,340mAh |
RAM | 4GB | 3GB | 4GB |
ROM | 128GB | 32GB | 64GB |
ディスプレイ | 6.21インチ | 6.21インチ | 6.15インチ |
アウトカメラ | 1300万画素+200万画素 | 1300万画素+200万画素 | 2400万画素+800万画素+200万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 1,600万画素 | 2,400万画素 |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
販売価格 | 18,953円 | 17,500円 | 23,532円 |
nova lite 3+は低価格でROMの容量も大きく、コスパ重視の方には本当におすすめできるスマートフォンです。
しかし、カメラの性能はやや残念なところもあり、カメラやディスプレイのきれいさを求める方には、OPPO Reno 3Aなどのスマホのほうがおすすめです。
nova lite 3+が気になる方は、IIJmioの公式サイトからぜひ調べてみてください!
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