フレッツ光の転用って何?分かりやすい転用と料金の押さえるべきポイント9選!
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フレッツ光から光コラボレーションに転用すると月額料金が安くなる、という話を聞いたことがありますか?
興味はあるけれどいまいちよく分からない、という人も多いのが、光コラボレーションです。
- 転用って何?
- 光コラボに転用したら、ほんとに安くなるの?
- 光コラボで安くなる分、速度や品質は大丈夫なの?
- そもそもうちって転用可能なの?
など、気になる点はたくさんありますよね。
転用とは、現在使っている「フレッツ光」から「光コラボ」へ変更する際に、契約先を「NTT東日本・西日本」から「光コラボレーション事業者」へ変更する手続きのことを指します。
これまでインターネットを利用する時には、フレッツ光の他にプロバイダとも契約し、料金も別々に支払う必要がありました。
しかしフレッツ光から光コラボに転用をすることで、契約先が光コラボレーション事業者に一本化されるため、月額料金が約1,000円安くなり、通信費の管理も楽になります。
また光コラボへ転用する際に、フレッツ光で契約していたプロバイダの違約金がかかる可能性もありますが、転用先のキャンペーンをうまく利用できれば、違約金の負担を軽くすることもできます。
さらに、今回あなたが転用を考えている目的が「今よりインターネットの料金を安くすること」であれば、光コラボへの転用以外に、「より安いインターネット回線を契約する」という方法もあります。
光コラボへの転用以外のインターネット回線については、「フレッツ光から転用すべきでない人にオススメな光回線」の章で紹介します。
この記事を最後まで読むことで、転用のメリット・デメリットをしっかりと学ぶことができ、あなたにとってベストなインターネット契約を目指すことができます!
フレッツ光から光コラボレーションへの転用とは?
「フレッツ光の転用」とは?
現在使っている「フレッツ光」から「光コラボ」(光コラボレーションモデル)へ変更するにあたって、契約先を「フレッツ光」(NTT東日本・西日本)から「光コラボレーション事業者」へ変更する手続きのこと。
フレッツ光回線は従来、NTT東日本・西日本が独占的にサービスの提供をしていましたが、2015年3月からフレッツ光回線の卸売りが始まりました。
これを機に、プロバイダをはじめとするさまざまな企業が、フレッツ光回線と自社サービスを組み合わせた「光コラボ」と呼ばれるサービスを始めたのです。
「光コラボ」は光回線とプロバイダを一括して提供するサービスです。
回線自体はフレッツ光のまま、光コラボレーション事業者が提供する便利なサービスを利用できます。
同時に、月額料金も1,000程度安く使えるようになります。
まずは、フレッツ光とプロバイダの関係から見ていくことにしましょう。
フレッツ光とプロバイダの関係とは
転用について見ていく前に、まずはフレッツ光とプロバイダの関係についておさらいしておきましょう。
フレッツ光は、NTT東日本・西日本が提供する、光ファイバーを利用したインターネットサービスです。
フレッツ光が提供しているのは光回線のみで、実際にインターネットに接続するためにはプロバイダとの契約が必要になります。
そもそも「プロバイダ」とは?
プロバイダは「インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider)」と呼ばれ、インターネット接続事業者のことを指す。
インターネット回線の提供事業者とインターネット回線への接続事業者、双方と契約して初めてインターネットの利用が可能になる。
光回線以外にも、携帯電話やスマートフォン、モバイルWi-Fiなどインターネット接続サービスを利用する場合、回線とプロバイダの契約が必要です。
各インターネット接続サービスに対応したプロバイダと契約をすることで、インターネットに接続することができるのです。
たとえばドコモのスマートフォンならspモード、auのスマートフォンならLTE NETなど。
転用とはなにか
転用とは、現在使っている「フレッツ光」から「光コラボレーションモデル」へサービスを切り替え、NTT東日本・西日本から「光コラボレーション事業者」へ契約先を変更する手続きのことです。
「光コラボレーションモデル」は通称「光コラボ」と呼ばれています。
NTT東日本・西日本からフレッツ光の光回線の提供を受けた事業者が、自社のサービスと光回線サービスをセットで提供するサービス形態を指します。
フレッツ光から光コラボへの転用では、基本的に新たに工事などを実施する必要はなく、契約先だけがNTT東日本・西日本から光コラボレーション事業者へ変更になります。
ただし転用にあたって工事が発生する場合などには、「お客さまID」や「ひかり電話番号」が変わることがあります。
転用する際には、NTT東日本・西日本と光コラボレーション事業者、双方での手続きが必要です。
フレッツ光から転用できるか、契約内容をチェック!
光コラボへ転用するためには、まずNTT東日本・西日本で「転用承諾番号」の発行を受ける必要があります。
しかし、現在契約しているフレッツ光やインターネット接続サービスの形態によっては、転用そのものができない場合や、転用承諾番号の発行を受ける前に契約変更が必要になる場合があります。
まず大前提として、フレッツ光の契約名義人と光コラボの契約名義人が一致している必要があり、転用の手続きはフレッツ光の契約者本人が進めなければなりません。
この他の条件について、NTT東日本とNTT西日本に分けて見ていくことにしましょう。
NTT東日本の場合
NTT東日本の場合、以下のケースでは転用承諾番号を取得することができません。
1.すでに転用申し込みの受付を行っている場合
2.フレッツ光の契約内容が以下に該当する場合
・未払い金がある場合 ・利用停止のお申し出を行っていただいている場合
・品目変更(料金プランの変更)などの手続き中の場合
・管理会社や、建物オーナーさまと特別な料金で個別にインターネット回線を契約をしている場合
Softbank 光「転用承諾番号が取得できない場合はどのようなときですか?」 から引用
また転用に伴い、以下のサービスを契約している場合には、転用承諾番号の取得をする前に、タイプ変更をしておく必要があります。
フレッツ 光ネクスト ビジネスタイプ
NTT東日本 「転用に伴い現在利用中の光アクセスサービスからタイプ変更が必要となるサービスについて」 から引用
フレッツ 光ネクスト プライオ10
フレッツ 光ネクスト プライオ1
フレッツ 光ライト ファミリータイプ
フレッツ 光ライト マンションタイプ
Bフレッツ(全タイプ)
住田町向けひかり電話 メニュー2
フレッツ 光マイタウンネクスト(全タイプ)
転用の手続きを進める前に、まずは自分が契約しているフレッツ光のタイプを確認しておきましょう。
現在の契約内容は、NTT東日本の公式ホームページから「フレッツ光メンバーズクラブ」のページにログインすることで確認ができます。
NTT西日本の場合
NTT西日本の場合、転用ができないケースとして以下のような例が挙げられています。
※お客さまが契約されている「フレッツ光」の品目(フレッツ・光プレミアム)によっては、「転用」の手続きに際して品目変更が必要になる等、新たに工事等を実施する場合があります。この場合、お客さまID(CAF/Lで始まる番号)が変更となることがあります。
NTT西日本 「転用のお手続き(光コラボレーションモデルへの移行)」 から引用
※お客さまがフレッツ・光プレミアムをご契約されている場合、マンションのフレッツ光サービスの提供形態によっては、「コラボ光」へ「転用」いただけない場合があります。
※お客さまが「フレッツ・ADSL」、「フレッツ・ISDN」、「フレッツ・光マイタウン」、「フレッツ 光マイタウン ネクスト」、「フレッツ 光WiFiアクセス」をご契約されている場合や、自治体さまと連携して「フレッツ 光ネクスト」を提供している一部エリアでは「コラボ光」へ「転用」いただくことができません。
NTT東日本の場合と同様、自分のフレッツ光がどの契約タイプに該当するのか、事前に把握しておく必要があります。
現在の契約内容は、NTT西日本の公式ホームページから「CLUB NTT-West」のページにログインすることで確認ができます。
フレッツ光を光コラボへ転用する5つのメリット
フレッツ光の転用は、インターネット回線はフレッツ光のまま、契約先を光コラボレーション事業者に変更する手続きです。
回線の品質は変わらず、現在契約しているプロバイダをそのまま利用することもできます。
光コラボへ転用するメリットについて、具体的に見ていくことにしましょう。
月額料金が安くなる!
フレッツ光から光コラボへ転用する最大のメリットは、月額料金が安くなることです。
ここではソフトバンクが提供している、フレッツ光+プロバイダの契約「Yahoo! BB 光 with フレッツ」(フレッツ光 ネクスト)のスタンダードプランの月額料金と、フレッツ光から光コラボ「SoftBank 光」へ転用した場合の月額料金を比較してみましょう。
Yahoo! BB 光 with フレッツ (フレッツ光 ネクスト) | SoftBank 光 (フレッツ光 ネクストから転用) | |
---|---|---|
ホーム(戸建て住宅) | 5,700円~6,200円 | 5,200円 |
マンション(集合住宅) | 3,700円~5,200円 | 3,800円 |
いずれも光回線は「フレッツ光 ネクスト」、プロバイダは「Yahoo! BB」ですが、光コラボに転用することで月額料金が約1,000円前後も安くなっていることが分かります。
請求・支払が一本化できて管理が楽になる!
フレッツ光では、光回線の契約とは別にプロバイダとの契約が必要です。
インターネット回線はNTT東日本・西日本との契約、プロバイダは各プロバイダ事業者との契約になり、請求・支払も別々になります。
NTT東日本には、フレッツ光とプロバイダを同時に申し込むことができ、請求も一本化できる「プロバイダパック」がありますが、契約自体はインターネット回線とプロバイダで別々の契約となる点に注意が必要です。
フレッツ光から光コラボに転用すると、インターネット回線とプロバイダの契約先が光コラボレーション事業者に一本化されます。
請求・支払も一本化されるので、毎月のインターネット利用料金の管理が楽になるのです。
転用の場合は工事が不要
現在フレッツ光を利用している建物でそのまま光コラボへ転用する場合には、既にフレッツ光の回線が引かれた状態になっているため、回線工事の必要がありません。
ただし、転用と同時に光回線の契約タイプが変わる場合には、工事が発生する可能性もあるので、転用先の光コラボレーション事業者に事前に問い合わせをしておくと安心です。
たとえばフレッツ光からビッグローブ光に転用する場合、フレッツ光の契約内容が以下の場合には工事が必要になります。
- NTT東日本:
- Bフレッツ ニューファミリータイプ、フレッツ 光ライト(ファミリータイプ/マンションタイプ)
- NTT西日本:
- Bフレッツファミリー100タイプ、Bフレッツマンションタイプ、Bフレッツ ワイヤレスファミリータイプ、フレッツ・光プレミアム (ファミリータイプ/マンションタイプ)、フレッツ 光ライト(ファミリータイプ/マンションタイプ)
また転居に伴いフレッツ光から光コラボへの転用を検討している場合は、転居先の建物にフレッツ光の回線が引かれていれば工事は必要ありません。
ただしフレッツ光の設備がない場合には宅内工事が必要
たとえばソフトバンク光では、フレッツ光の回線が引かれていない建物へ移転する場合、以下の通り工事費が必要になります。
標準工事の場合の所要時間は約1時間前後です。
工事内容 | 工事費用 |
---|---|
建物工事あり | 24,000円 |
建物工事なし(室内工事のみ) ※1 | 9,600円 |
スマホとのセット割引がある
ケータイ・スマホの大手キャリアが提供している光コラボでは、光回線とのセット利用でケータイ・スマホの月額利用料が割引になるサービスを実施しています。
大手キャリアのケータイ・スマホを使っているなら、ぜひ検討したいサービスです。
光回線とケータイ・スマホのセット割引について、キャリア別に見ていくことにしましょう。
ドコモの場合
ドコモのケータイ・スマホを利用しているなら、「ドコモ光 」への転用がおすすめです。
NTTドコモが提供している「ドコモ光」では、ドコモのケータイ・スマホの利用者向けに「ドコモ光セット割」を実施しています。
割引対象のパケットパックで契約しているケータイ・スマホの月額料金が最大3,500円割引になります。
家族全員でパケットを分け合うなど、特に大容量のデータ通信をする人向けの定額制パケットパック「ウルトラシェアパック」の場合、月額料金とドコモ光セット割の料金は以下の通りです。
料金プラン (パケットパック) | 月額料金 | ドコモ光セット割(月額) |
---|---|---|
ウルトラシェアパック100 | 25,000円 | -3,500円 |
ウルトラシェアパック50 | 16,000円 | -2,900円 |
ウルトラシェアパック30 | 13,500円 | -2,500円 |
またパケットの分け合いをしながら、あまりデータ通信をしない月には料金を安く抑えたい人向けの従量制パケットパック「ベーシックシェアパック」の場合、割引内容は以下の通りです。
料金プラン (パケットパック) | 月額料金 | ドコモ光セット割(月額) |
---|---|---|
ベーシックシェアパック(~30GB) | 15,000円 | -1,800円 |
ベーシックシェアパック(~15GB) | 12,000円 | -1,800円 |
ベーシックシェアパック(~10GB) | 9,000円 | -1,200円 |
ひとりで大容量のデータ通信をする人向けの定額制パケットパック「ウルトラパック」の場合、割引内容は以下の通りです。
料金プラン (パケットパック) | 月額料金 | ドコモ光セット割(月額) |
---|---|---|
ウルトラデータLLパック | 8,000円 | -1,600円 |
ウルトラデータLパック | 6,000円 | -1,400円 |
あまりデータ通信をしない月には料金を安く抑えたい人向けの従量制パケットパック「ベーシックパック」の場合、割引内容は以下の通りです。
料金プラン (パケットパック) | 月額料金 | ドコモ光セット割(月額) |
---|---|---|
ベーシックパック(~20GB) | 7,000円 | -800円 |
ベーシックパック(~5GB) | 5,000円 | -800円 |
ベーシックパック(~3GB) | 4,000円 | -200円 |
ベーシックパック(~1GB) | 2,900円 | -100円 |
なおドコモのケータイ(spモード)専用のパケットパック「ケータイパック」の場合、割引内容は以下の通りです。
料金プラン (パケットパック) | 月額料金 | ドコモ光セット割(月額) |
---|---|---|
ケータイパック | 300円~4,200円 | -500円 ※1 |
家族全員がドコモのスマホ・ケータイを使っている場合には、フレッツ光からドコモ光に転用することで、光インターネットサービスを含めたデータ通信料を大きく削減することができます。
オプション条件なしで最大51,000円キャッシュバック!!
ソフトバンクの場合
ソフトバンクのケータイ・スマホを利用しているなら、「ソフトバンク光 」への転用がおすすめです。
ソフトバンクが提供している「SoftBank 光」では、ソフトバンクのケータイ・スマホの利用者向けに、「おうち割 光セット」を実施しています。
割引対象の料金プランで契約しているケータイ・スマホの月額料金が、以下の表の通り割引になります。
料金プラン | おうち割 光セット(月額) |
---|---|
データ定額 50GB/20GB/5GB | -1,000円 |
データ定額 (おてがるプラン専用) データ定額ミニ 2GB/1GB データ定額(3Gケータイ) | -500円 |
パケットし放題フラット for 4G LTE パケットし放題フラット for 4G パケットし放題フラット for スマートフォン パケットし放題MAX for スマートフォン 4G/LTEデータし放題フラット ※1 4Gデータし放題フラット+ ※1 | -1,000円 |
パケットし放題フラット for シンプルスマホ (iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE (タブレット専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G | -500円 |
SoftBank 光に転用することで利用できる「おうち割 光セット」は、スマホ・ケータイの利用料金が永年割引になるというメリットがあります。
家族全員がソフトバンクのスマホ・ケータイを使っている場合には、フレッツ光からSoftBank 光に転用することで、光インターネットサービスを含めたデータ通信料を大きく削減することができます。
また「おうち割 光セット」は、ソフトバンクのスマホ・ケータイだけでなく、ソフトバンクが提供するモバイルWi-Fiルーターも割引の対象です。
キャッシュバック&初期工事費が実質無料
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auの場合
auのケータイ・スマホを利用しているなら、「auスマートバリュー」の適用が受けられる「So-net光 」「@nifty光 」「BIGLOBE光 」への転用がおすすめです。
「auスマートバリュー」とは?
対象の光回線サービスとauのスマホ・ケータイをセットで利用することで、auのスマホ・ケータイの料金が最大で2,000円割引になるサービス。
いずれもフレッツ光回線を利用する光コラボなので、工事の必要がなく、工事費用が発生することもありません。
また、「auスマートバリュー」の対象となる光インターネットサービスは、光コラボだけではありません。
au(KDDIグループ)では独自回線を利用した光インターネットサービス「auひかり 」を提供しています。
「auひかり」が提供されていない地域では、KDDIグループの電力会社が光インターネットサービスを提供していることがあります。
またその他にも、電力会社による光インターネットサービスが提供されている地域があります。
以下の表に、電力会社系の光インターネットサービスをまとめました。
auひかり以外のauスマートバリュー対象光回線
- 関西エリア:eo光
- 東海エリア:コミュファ光
- 中国エリア:MEGA EGG
- 四国エリア:ピカラ光
- 九州エリア:BBIQ
- 沖縄エリア:auひかりちゅら
これらの光インターネットサービスは、フレッツ光回線からの転用はできません。
しかし、「auスマートバリュー」による割引が受けられること、独自回線を利用しているため回線が混雑しにくいことなど、フレッツ光からの乗り換え先として筆者が自信を持っておすすめできるサービスです。
他社からの乗り換えで
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転用先にお得なキャンペーンがある
光コラボは2015年3月から始まったサービスで、各光コラボレーション事業者がさまざまなキャンペーンを展開しています。
たとえばプロバイダとしても有名なBIGLOBE(ビッグローブ)では、光コラボ「BIGLOBE光 」を提供しています。
このビッグローブ光では、フレッツ光からの転用者向けのキャンペーンとして、以下のような特典を付けています。
ビッグローブ光の特典(転用向け)
- 25,000円キャッシュバック
- 月額料金割引(一戸建ては200円✕24箇月、集合住宅は200円✕24箇月)
- 接続機器(無線LAN付き)利用料金が1年間0円
フレッツ光から光コラボへの転用では、工事費やフレッツ光の解約金はかかりません。
キャッシュバックされた25,000円は自由に使うことができますし、回線はフレッツ光のままなので通信品質は変わらず、現在プロバイダがビッグローブなら変更する必要がありません。
また接続機器の初期費用は無料、レンタル料金も利用開始から12箇月間は無料、13箇目以降も月額500円なので、さらにお得に使うことができるのです。
フレッツ光を光コラボへ転用する4つのデメリット
これまで見てきたように、フレッツ光から光コラボへの転用にはさまざまなメリットがあります。
しかしフレッツ光から光コラボへの転用は、NTT東日本・西日本との契約から各光コラボレーション事業者との契約に変わるため当然デメリットも発生します。
ここでは、フレッツ光を光コラボへ転用する際に注意したい、4つのデメリットについて見ていきましょう。
速度が遅くなる可能性もある?!
フレッツ光から光コラボへの転用は、契約先は光コラボレーション事業者に変わりますが、回線自体はフレッツ光をそのまま使い続ける形になります。
そのため回線品質はフレッツ光と変わりませんが、コラボ先のプロバイダの契約ユーザー数によっては回線が混み合い通信速度が遅くなる可能性があるのです。
同じプロバイダをそのまま使い続ける場合には、「フレッツ光回線+プロバイダ」の組み合わせが変わらないため、通信速度が遅くなる心配はありません。
転用にあたってプロバイダを変更する場合には、転用先で使えるプロバイダの契約者数や口コミなどをチェックしてみる必要があります。
プロバイダ契約に関しては以下の記事でくわしく解説していますので、プロバイダ選びの参考にしてみてください。
ひかり電話利用者は電話番号が変わる
フレッツ光でひかり電話を使っていた場合、光コラボへ転用することで電話番号が変わってしまうことがあります。
ひかり電話の電話番号を各種公共料金などの連絡先として登録している場合には、登録している電話番号の変更をしなければなりません。
ひかり電話を使っていない場合にはまったく影響がありませんが、ひかり電話を頻繁に使っている場合には注意が必要です。
なお光コラボに転用する際に電話番号が変わる場合、NTT東日本・西日本で電話番号が変更になったことをアナウンスしてくれるサービスもあるので、必要に応じて利用すると便利です。
これは、移転などにより電話番号が変わった後で古い電話番号に電話がかかってきた時に、古い電話番号は既に使われていない、あるいは新しい電話番号に変わったことを自動でアナウンスしてくれるサービスです。
利用できるアナウンスのパターンについては、NTT東日本・西日本でそれぞれ異なりますので、以下のサイトをご参照ください。
今まで使っていたプロバイダのメールアドレスが変わる
フレッツ光から光コラボへ乗り換える際、プロバイダが変わるとフレッツ光で使っていたメールアドレスは使えなくなります。
プロバイダによっては、メールアドレスのみを使い続けることができるプランが用意されていることもあります。
たとえばビッグローブ光では、BIGLOBEのプロバイダサービスを解約した後もBIGLOBEメールを継続して使いたい場合、月額200円の「ベーシック」コースに変更することで、引き続き同じメールアドレスを使うことができます。
しかし、すべてのプロバイダで元のメールアドレスを使い続けることができるわけではありません。
プロバイダのメールアドレスを連絡先として登録しているサービスなどがあれば、事前にケータイ・スマホのメールアドレスなどに変更しておく必要があります。
悪徳業者にご注意!
フレッツ光から光コラボへの転用は2015年3月に始まり、2017年12月には光コラボレーション事業者数は688業者に達しています。
現在も増え続けている光コラボレーション事業者の中には、NTTの名前を騙って強引な営業をする光コラボレーション事業者も存在するので十分に注意が必要です。
筆者は実際に、光コラボのコールセンターに勤めていた経験がありますので、筆者の体験談からいくつか実例をご紹介します。
光コラボはNTT東日本・西日本が光回線だけを光コラボレーション事業者に卸売りしているもので、契約先もNTT東日本・西日本ではなく光コラボレーション事業者になります。
しかし、特に高齢の人はNTTブランドを信じやすいため、「NTTから委託を受けた」「NTTと連携した」などの宣伝文句に誘われて契約してしまうことがあります。
契約後にNTTではないと発覚して解約を希望したところ、「解約には違約金がかかる」と言われた、というケースがありました。
また「月額料金が安くなる」と言われて契約したものの、実際に月額料金が安くなるのは初月だけで、希望しない年数の契約をさせられていた、という話も聞いたことがあります。
NTT東日本・西日本も、不審な電話や販売勧誘、強引なセールスへの注意を促しています。
筆者の経験から、フレッツ光から光コラボへの転用をする際には、以下の点に十分に注意すべきだと考えています。
- 光コラボの契約先はNTT東日本・西日本ではないことを理解しておく
- 光コラボレーション事業者から電話営業が来ても、その場で契約しない
- 強引・悪質な勧誘は断る
光コラボレーション事業者の大半は問題のない業者で、このような不利益を被らせる業者はごく一部です。
もし万が一、被害に遭ってしまった場合には、消費生活センターなどへすぐに相談しましょう。
フレッツ光から転用すべき人と転用すべきでない人
転用のメリットとデメリットが分かったところで、改めてフレッツ光から光コラボへ転用すべき人と転用すべきでない人をまとめてみました。
まず、フレッツ光から光コラボに転用すべき人は、
フレッツ光から転用すべき人
- 光回線の料金を安くしたい
- 大手キャリアのスマホを使っている
このように、通信品質はそのままで料金を安くしたい人、大手キャリアのスマホを使っている人は、フレッツ光から光コラボに転用することで大きなメリットを受けられます。
逆に、フレッツ光から光コラボに転用すべきではない人は、
フレッツ光から転用すべきでない人
- 通信速度を速くしたい
- フレッツ光回線から乗り換えたい
このように、通信速度を今よりも速くしたい人、フレッツ光回線から乗り換えたい人は、フレッツ光から光コラボに転用すべきではありません。
フレッツ光から転用する手順
フレッツ光から光コラボへ転用するメリットとデメリットが分かったところで、実際にフレッツ光から光コラボに転用する手順を見ていくことにしましょう。
この記事では一般的はフレッツ光からの転用方法を紹介していきます。
すでに乗り換え先の光コラボを決めている方は、以下のよりくわしい記事を参考にしてください。
転用の手続きは、NTT東日本・西日本で大きな違いはありません。
- 光コラボレーション事業者を選ぶ
- 転用の申し込みに必要なものを用意する
- 転用承諾番号を受け取る
- 光コラボレーション事業者で手続きをする
(1)光コラボレーション事業者を選ぶ
まずはフレッツ光から転用する光コラボレーション事業者を選びます。
「フレッツ光を光コラボへ転用する5つのメリット」の章で紹介した内容を参考に、各光コラボレーション事業者のキャンペーン内容なども比較して、自分に合った光コラボレーション事業者を選びましょう。
(2)転用の申し込みに必要なものを用意する
転用する光コラボレーション事業者が決まったら、フレッツ光から光コラボへの転用に必要なものを用意します。
- お客さまID、ひかり電話番号もしくは契約者本人の連絡先電話番号
- 契約者名
- フレッツ光を使っている場所の住所
- フレッツ光の利用料金の支払方法
これらの情報は、次のステップ「転用承諾番号を受け取る」で必要になるので、あらかじめ手元に用意しておくと手続きをスムーズに進めることができます。
(3)転用承諾番号を受け取る
転用承諾番号は、フレッツ光から光コラボへ転用する際に必要になる番号で、インターネットまたは電話での申し込みが必要です。
転用承諾番号は、受け取った日から15日を経過すると無効になってしまうので、転用承諾番号を受け取ってから15日以内に、次のステップ「光コラボレーション事業者で手続きをする」に進んでください。
もし期限が過ぎてしまったら、改めてNTT東日本・西日本に転用承諾番号の発行の申し込みをしましょう。
(4)光コラボレーション事業者で手続きをする
転用承諾番号の発行を受けたら、転用先の光コラボレーション事業者で手続きをします。
手続き方法は各光コラボレーション事業者ごとに異なるので、転用先の光コラボレーション事業者のホームページなどでよく確認しておきましょう。
光コラボへの転用完了日(フレッツ光の解約日)は、光コレボレーション事業者での申し込み手続き完了後、2営業日目以降となります。
フレッツ光から転用すべきでない人にオススメな光回線
通信速度を今よりも速くしたい人、フレッツ光回線から乗り換えたい人は、フレッツ光からの転用ではなく、別の光回線サービスへの乗り換えを検討しましょう。
東名阪エリアなら「NURO光」
東名阪エリア(関東・関西・東海)に在住している、または東名阪エリアへの引越に伴いフレッツ光からの乗り換えを検討しているなら、NURO光 がおすすめです。
ソニーネットワークコミュニケーションズが提供しているNURO光は、下り最大2Gbpsの通信速度を実現している人気の光回線です。
NURO光とフレッツ光の料金を、2年間の定期契約にした場合で比較してみました。
NURO光 | フレッツ光 | |
---|---|---|
月額基本料金(戸建て) | 4,743円(※1) | 5,100円~(※3) |
月額基本料金(集合住宅) | 1,900~2,500円(※2) | 3,450~4,450円(※4) |
通信速度(下り/上り) | 2Gbps/1Gbps | 1Gbps/1Gbps |
この表からも分かる通り、NURO光は価格面でもスピード面でもフレッツ光を大きく上回っています。
さらにNURO光は、ソフトバンクのスマホ・ケータイを利用している場合、「NURO 光 でんわ」とセットで利用することでスマホ・ケータイの月額料金が最大で1,000円割引になる「おうち割 光セット」の対象です。
新しい光回線を使いたい建物がNURO光の提供エリア内なら、ぜひ利用したい光回線サービスとなっています。
現金60,000円キャッシュバック!
「NURO光」エリア範囲外なら「auひかり」
NURO光の提供エリアである東名阪エリア以外の場合には、auひかり がおすすめです。
KDDIが提供しているauひかりは通信速度は上り下り共に最大1Gbpsとフレッツ光と変わりませんが、独自回線を利用しているため、フレッツ光に比べると回線が混みにくいという特徴があります。
auひかりとフレッツ光の料金を比較してみることにしましょう。
auひかり | フレッツ光 | |
---|---|---|
月額基本料金(戸建て) | 5,200円(※1) | 5,100円~(※2) |
月額基本料金(集合住宅) | 3,900円(※1) | 3,450~4,450円(※3) |
通信速度(下り/上り) | 1Gbps/1Gbps | 1Gbps/1Gbps |
さらにauひかりは、auスマホ・ケータイとau(KDDIグループ)が提供する光インターネットサービスをセットで使うことで、auスマホ・ケータイの月額料金が最大で2,000円割引になる「auスマートバリュー」の対象です。
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auスマホユーザなら電力会社系もおすすめ
NURO光、auひかりのいずれもサービス提供エリア外の場合、auスマホ・ケータイを使っているなら、KDDIグループの電力会社が提供している光インターネットサービスがおすすめです。
独自回線を利用しているので回線が混みにくく、またKDDIグループの光インターネットサービスなので「auスマートバリュー」の特典も受けることができます。
また、KDDIグループ以外の電力会社が提供している光インターネットサービスでも「auスマートバリュー」の特典が受けられる場合があります。
電力会社系の光インターネットサービスで「auスマートバリュー」の適用を受けられる業者は以下の通りです。
auひかり以外のauスマートバリュー対象光回線
- 関西エリア:eo光
- 東海エリア:コミュファ光
- 中国エリア:MEGA EGG
- 四国エリア:ピカラ光
- 九州エリア:BBIQ
- 沖縄エリア:auひかりちゅら
まとめ
ここまで、フレッツ光から光コラボへの転用を考えている人に向けて、光コラボへの転用とは何か、転用するメリット・デメリット、転用すべき人・転用すべきでない人、そして実際の転用の手続きについてご紹介してきました。
まずは転用とは何か、転用するメリットとデメリットをまとめてみましょう。
- 転用とは…
- フレッツ光から光コラボへ変更するにあたって、契約先をNTT東日本・西日本から光コラボレーション事業者へ変更すること
- 転用するメリット…
- 月額料金が安くなる
- 請求・支払が一本化できて管理が楽になる
- 工事が不要
- スマホとのセット割引がある
- 転用先にお得なキャンペーンがある
ただし、注意すべき点もある。
- 転用するデメリット…
- 速度が遅くなる可能性がある
- ひかり電話の電話番号が変わる
- プロバイダのメールアドレスが変わる
- 悪徳業者が存在する
また、フレッツ光から光コラボへ転用すべき人・転用すべきでない人は、以下の通りです。
フレッツ光から転用すべき人
- 光回線の料金を安くしたい
- 大手キャリアのスマホを使っている
フレッツ光から転用すべきでない人
- 通信速度を速くしたい
- フレッツ光回線から乗り換えたい
さらに、光コラボへの転用ではなく他の光回線への乗り換えを考えている人におすすめの光回線は、
フレッツ光から光コラボへの転用は、
- 光コラボレーション事業者を選ぶ
- 転用の申し込みに必要なものを用意する
- 転用承諾番号を受け取る
- 光コラボレーション事業者で手続きをする
の4ステップで完了するので、実は意外に簡単です。
今回の記事を参考に、自分に合った光コラボにスムーズに転用して、さらに快適なインターネットライフを満喫してくださいね。
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