大学資金にはいくら貯蓄するべきでしょうか?
4人子供がいますが、一番下がまだ小学生です。
大学資金の準備なども必要だと思いますが、いくらくらい貯蓄をするべきでしょうか。
主人の手取りは40万で毎月支払っている家賃は16万円です。
(女性 / 47歳)
監修者「うらのまさこ」からのコメント
まずは大学進学にどれくらいお金がかかるか把握しましょう。
全国大学生協連によると、受験から入学までの平均費用は、自宅生で約157万円、下宿生で約212万円、さらに秋に後期学費として、国公立で30万円弱、私立で約60万円以上となっています。
入学年で200万円、翌年以降100万円を目安に、私立(理系は特に)、下宿であればさらに多く準備しておきたいものです。
さて4人のお子さんそれぞれが高3の1月になったときに、どれくらいお金が貯まっていそうですか? シミュレーションしてみましょう。
不足するようなら、①支出を減らすまたは収入を増やすといった家計の見直し、②奨学金の利用、③教育ローンの利用、などを検討することになります。
①ですが、手取り収入40万円に対し家賃16万円と4割を占めているのが気になります。
住居費は収入の3割程度までに抑えたいもの。手ごろな家賃のお住まいへの引越しまたは収入アップなど、家計の負担を減らしましょう。
さらに携帯や保険の契約内容の見直しや、無駄遣いしていないか家計簿をつけるのも効果的です。
②は進学する本人が借りるローン、③は親が借りるローンです。
金利は②の方が低いですが、卒業後本人に返還義務がありますので、借りる際にはお子さんと十分話し合ってください。
計画的にお金を準備するには、お子さんごとに積立していくとわかりやすいです。
学資保険が有名ですが、お子さんの年齢や貯蓄性、保障面からいくと、低解約返戻金型終身保険の方が使い勝手がよいかもしれません。
10年以上の積立なら、つみたてNISAや投資信託などでの運用もおすすめです。
例えば、好景気の時は株式、不景気の時は債券が活況になります。
景気の状況をみながらお金を移動させていけば、お金が増える環境になります。
積立期間が長くなればなるほど、価格変動へのショックも小さくなります。
参考:全国大学生協連
https://www.univcoop.or.jp/parents/guide-singaku/p01.html
https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html

ファイナンシャルプランナー
ザ・ヴィジョンクエスト株式会社 代表。家計改善専門FP、コラムニスト、講師、ザ・ヴィジョンクエスト(株)代表。 不動産会社勤務、子育て専業主婦を経て、2005年独立。 家計簿、保険、住宅・教育・老後費、ローンなど家計の見直しおよび確定拠出年金、NISAなど節税しながら資産形成する方法を、発信・アドバイスしている。 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会認定CFP、宅地建物取引士資格者。
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