【市場調査】子供のスマホ代いくら使ってる?5000円以上が23.2%!
株式会社エイチームフィナジー(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:林 和樹、以下当社)が運営する通信費・家計見直しサイト Soldi(ソルディ) は、全国の主婦331名を対象に「子どもの携帯代」に関する調査を実施しました。
調査結果サマリー
- 子どもに携帯を持たせている割合、小学生でも4割以上、高校生では95.8%
- 子どもの携帯、キャリアでの契約が最も多く74.6%、格安SIMは23.3%に留まる
- 子どもの携帯代、3,000円以上5,000円未満が最も多く27.8%、5,000円以上が23.2%
- 格安SIMの認知は全体の63.6%、詳しくは知らないが聞いたことがあるユーザーも含めると96.0%
- 格安SIMに乗り換えない理由として「家族割やデータ通信量のシェアをしているから」「現在の契約・料金に不満がない」「乗り換えたいが、解約コストがかかるから」
目次
子どもに携帯を持たせている割合、小学生でも4割以上、高校生では95.8%
はじめに、全国の主婦を対象にした前提調査で「子どもにスマホを持たせている割合」の調査を、子どもの年代別に行いました。
年代別の結果は以下のとおりです。
上記の結果から、小学生の子どものおよそ2人に1人がスマホを利用していることが分かります。
こちらの結果は総務省が発表している「青少年のインターネット利用環境実態調査」ともニアリーなものとなりました。
ちなみに、筆者は今年32歳(昭和62年生まれ)となりますが、はじめて携帯を持ったのは中学2年生のときで、フルカラーに対応したauのガラケーでした。
子どもの携帯、キャリアでの契約が最も多く74.6%、格安SIMは23.3%に留まる
「お子様の携帯はキャリアですか? 格安SIMですか?」という質問に対して、74.6%のユーザーがキャリアであると回答し、子どもに格安SIMを持たせているユーザーは23.3%に留まりました。
子どもの携帯代、3,000円以上5,000円未満が最も多く27.8%、5,000円以上が23.2%
「お子様の携帯代は月にいくらかかっていますか?」という質問に対して、3,000円以上5,000円未満が最も多く27.8%、5,000円以上が23.2%となりました。
子どもの携帯代と違い、一般女性の携帯代は月に8,000円以上という調査結果も
過去にSoldiで行った「女性の長電話事情」に関する調査の中では、月の携帯代は基本的に8,000円以上という回答が53%、実に半数以上を占めていました。
今回の結果から、総じて子どもの携帯代は親世代の女性に比べ、安い金額に落ち着いていると見ることができそうです。
soldi編集部では、通話にはLINEをはじめとした無料通話アプリを利用したり、キャリア間無料通話の活用など、意図して電話代を節約しやすくなった背景があるのではないかという意見がでました。
また、親が子どものアプリ利用、課金などに制限をかけているといったことも、子どもの携帯代を安く抑えるための工夫として意見に挙がりました。
格安SIMの認知は全体の63.6%、詳しくは知らないが聞いたことがあるユーザーも含めると96.0%
お子さまの携帯がキャリアであると答えたユーザーに対して「格安SIMをご存知ですか?」と質問したところ、知っていると答えたユーザーが63.6%、詳しくは知らないものの聞いたことはあるというユーザーを含めると96.0%の認知となりました。
格安SIMというワードの認知度自体は申し分がないですが、詳しくは知らないものの聞いたことはあるというユーザーが3割を占めていることから、言葉だけが先行して普及してしまっている印象は否めません。
格安SIMに乗り換えない理由「家族割やデータ通信量のシェアをしているから」「現在の契約・料金に不満がない」「乗り換えたいが、解約コストがかかるから」
「お子様の携帯電話を、格安SIMに乗り換えない理由を教えて下さい」という質問に対しては「家族割やデータ通信量のシェアを利用しているから」という回答が最も多く53.6%となりました。
次いで「現在の契約・料金に不満がないから」が31.6%、「乗り換えたいが、解約コストがかかるから」と答えた方が21.5%と続き、乗り換えずキャリア利用を続けていきたいユーザーと、格安SIMへの乗り換えを視野に入れているユーザーの意見が分かれました。
「携帯2年契約の解約料が1,000円に値下げ」実現すれば、格安SIMへの乗り換え増加も?
2019年8月29日に、2年契約の途中で解約した場合の違約金が1,000円になる新プランをauが発表しました。
参考 : au、解約違約金1000円に 新規制対応プラン、携帯大手初
これまでは2年契約の途中に解約をすると、平均して9,500円前後の解約金がかかっていたことを考えると大幅な値下げといえます。
今回のauの新プランでは、
- 家族2人以上の携帯回線契約、固定のインターネット回線の契約を条件
- データ容量が無制限(通信制限はアリ)、ネットフリックスの番組見放題サービスがセット
- 2年の定期契約にしない場合は月額料金が170円プラス
といった制約があるため利用するべきユーザーは限られることが予想できますが、今後各社が追随してこの「解約金が高額問題」に対応していくと見られます。
また、同じくauが中古端末のSIMロック解除に対する要件を緩和するニュースも同時期に発表されています。
参考 : auが「SIMロック解除」要件を緩和 中古端末でも来店すれば原則ロック解除可能に
キャリアが解約しやすくなることで、格安SIMへの乗り換えに腰を上げるユーザーはまだまだいそうですね。
まとめ : 格安SIMには「家族全員でかんたんに乗り換えできて、お得になる仕組み」が必要
キャリアから乗り換えることで月額料金を大幅に安く抑えることができる格安SIMですが、今回の調査によって子どもに携帯を持たせている主婦の中では、まだまだキャリアスマホの利用率が高い結果となりました。
しかしながら、格安SIMに乗り換えない理由にあったとおり「現在の契約・料金に不満がないから」と答えたユーザーは全体の31.6%であり、「家族割やデータ通信量のシェアを利用しているから」という回答が53.6%を占めていることを考えると、
- 家族でまるっと格安SIMに乗り換え、お得になれる仕組み
- データ通信量のシェアや、家族割などのシステムのさらなる拡充
などが、今後のMVNOの課題といえそうです。
実際、mineoやIIJmioなど家族割サービスを展開しているMVNOもあるが、許容される回線数や、乗り換え時の名義・IDなどの一元化をしていなければならなかったりすることから、キャリアの家族割のそれに比べるとまだまだ整備の余地がありそうです。
Soldi編集部は「おうちのお金をスマートに」をコンセプトにコンテンツの配信を行っています。