40~50代の85%が「貯蓄十分でない」。約2割は貯蓄100万円以下で「こんなはずじゃなかった」「若いときと給料が変わらない」【2020年問題】
株式会社エイチームのグループ会社である株式会社エイチームフィナジー(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:林和樹)は、40歳~59歳の働く男女366名を対象に「2020年問題に関するアンケート調査」を実施しました。





調査結果概要
- 2020年問題を「知っている」人は3割強。「言葉だけなら聞いたことがある」をあわせると7割弱に
- 2020年問題が実際に職場で「起こっている」という人は3人に1人
- 20代前半のころに描いていた人生設計、今の状態とは「一致していない」が6割強
- 「こんなはずじゃなかった」「若いときと給料が変わらない」「もっと輝いている未来のはずだった」という声も
- 40~50代の貯蓄額、最も多かったのは「100万円以下」
- 老後が不安……。貯蓄額が「十分だと思う」という人はわずか6.2%
目次
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2020年問題を「知っている」人は3割強!
まず、40~50代の働く男女に、「2020年問題」の認知度について聞きました。
「2020年問題」について、「知っている」と答えた人は32.0%で、約3人に1人。「言葉だけなら聞いたことがある」(34.7%)、「知らない」(33.3%)も大きな差はなく、ほぼ三分されるかたちとなりました。
3人に1人は2020年問題が職場で「起こっている」と感じている
次に、回答者の職場で、実際に2020年問題が起こっていると感じるかどうかを聞きました。
「とても感じる」(8.5%)、「やや感じる」(23.8%)をあわせると、32.3%。実際に職場で2020年問題が起こっていると感じている人は、約3人に1人という結果になりました。


20代のころに想像していた人生設計、今の状態とは「一致していない」が6割強
2020年問題による社内でのポスト不足など、現在の40~50代が企業に入社するころには想定していなかったであろう、さまざまな問題が起こっています。
では、40~50代の人たちの現在は、20代前半のころに想像していた人生設計とどの程度一致しているのでしょうか。
20代のころに想像していた人生設計と、現在の状態が「一致している」という人は、わずか0.8%。「おおむね一致している」と答えた人も、14.8%にとどまりました。
回答の中で最も多かったのは「まったく一致していない」(36.9%)で、「あまり一致していない」(25.7%)と合わせると62.6%にのぼります。
振り返ってみると、20代前半のころに描いていた人生設計どおりではないという人が多数派のようです。
あのころ思い描いた未来は? 40代・50代のリアルな本音!
20代前半のころに描いていた人生設計と、現在の状態に関して、一致している・していないと答えた理由を具体的に聞きました。
まったく一致していない
- バブル期だったので、給与が下がるとは思わなかった
- 年収が減るとは思っておらず、生活が苦しくなるとは思っていなかった
- 年金支給が65歳、定年後に働く状況が普通になるなど想像もしていなかったから
- 人並みの収入を得れると思っていた
- 大企業は安泰だと思っていたが、倒産する可能性があり、大規模リストラの危機があるから
- 結婚していないと思っていなかった
- 収入が増えないのに仕事量が増えていく
- もっと出世していると思っていたし結婚して子供もできていると思っていたがそうではなかった
- 昇格、昇給していない
- 学校卒業して社会人になった時、バブルだったから、それが当たり前だったけど、振り返ればほんの一時、夢の様な時代。起業して外車乗り回してるはずが、軽自動車すら所有出来ずに、賃貸アパートから徒歩30分で地下鉄で派遣先へ
- 給料が上がらないので、貯金もできず、老後に備える予定の金額に全く届いてないから
- 50代になれば仕事にも収入にも余裕ができると思っていたが、仕事は忙しく収入も思ったほど増えず、預金利息なども全くない状態になっている
- 時間が過ぎてゆくのは早かった
- 65歳で悠々自適の老後生活の予定だった
- 仕事に対しての気持ちが薄れている。若い時はもっと、仕事人間になっていると思っていた
- 経済的に余裕ができていると思っていたが、若いときと変わらない給料で贅沢できない。(家を買うなど)
- 業務量の割には給与面が安定しており、精神的にも余裕の持てる職種であると想像していたが、現在は全てにおいて真逆の状況にある
- 給与額は変わらないが、物価高騰や消費税等の税金負担が大きくなり、生活が苦しくなった
- 退職金の大幅な減額、給料の減額
- 仕事の勤務時間が思っていたものと大きく異なる。休暇がとりづらく、レジャーや婚活など自由に使える時間が少ない。仕事での業績が上がらない
- 氷河期時代が長く続き給与が全然上がらず。ボーナスも入社以降まともにもらえていない
- 20代前半のころは楽観的で目の前の問題もなんなくクリアしていけると思っていたが、これまでの道のりを振り返ってみるとそんな簡単な道のりではなかった
- 年を取ると、若者の教育や管理をすることがメインの仕事であると思っていた。しかし、若者の採用が少ないため、未だに現場担当として走り回っている
- 給料が上がらないから何も新しい挑戦ができない
- 歯車が狂って、目標を持てなくなった。責任感だけで仕事を続けている
あまり一致していない
- 収入は増えた。けど支出はそれ以上に増えたように思う
- もっと余裕があると思っていた
- 一人住まいでいるとは想像していなかった
- 司法試験に合格して弁護士になっているはずだったが、なれなかったから
- 借金まみれ
- 給料が上がっていないため
- 人手不足で残業が多すぎる
- 20代前半は学生(大学生・院生)だったので研究者になると思っており、現在の会社員になるとは考えていなかった
- 希望の職には就けているが、出世は思うように進んでいないので
- もっと景気が上向きになるものだと思っていたため
- 中堅職員として、実力がつき、職場でリーダーのような位置に立つものと思っていたが、そうではなかった
- 想像していたより少し生活がきつい。もう少しゆとりがあるかと思っていた
- もっと、輝いてる未来のはずだったため
- プレイングマネージャー的な立場でなく、純粋な管理者と思っていた
- 仕事や会社には満足しているが、自分が本当に望む職種での仕事が出来ていないから
- 好きで入った仕事(業界)でずっと勤め続けるつもりであったが転職を2度経験した
おおむね一致している
- 結婚と子供は想定どおり。会社の現状は正反対
- おおむね幸せだから
- 想像していたポストに就いている
- ほぼ想定範囲内の仕事を続けているから
- 出世とかとは無縁だが楽しく仕事をしている
- 特に何もなく、幸せに暮らせているから
- 年収1000万越え、マンション買ってローンも終わった。終身年金もある。いい
- 子どもの成長や自身の趣味に割ける時間などがイメージしていたものに近いため
- 結婚して女の子を1人育てながら仕事は続けていて一戸建てに住むという漠然とした想像通りの今があるから
- 生活に困らず、家族もできた
- 当時、結婚して子供もいたので特に大きなトラブルも変化もなく現在にいたっているから
- 想定通り細々と暮らしているから
一致している
※コメントなし



40~50代の貯蓄額、最も多かったのは「100万円以下」!
20代のころの思い描いていた人生設計と現在が「一致していない」という人の中には、「生活が苦しい」「老後に備えられていない」といった声が多く聞かれました。
では、40~50代の人たちは、現在、どの程度貯蓄をしているのでしょうか。貯蓄額(家庭がある場合には、家庭全体の貯蓄額)を聞きました。
最も多かった回答は、「100万円以下」(18.0%)で、2割近くにのぼります。
また、2019年には「老後資金2,000万円問題」が話題となりましたが、「2,001万円以上」を貯蓄できていると答えた人はわずか12.0%という結果となりました。
老後が不安……。貯蓄額が「十分だと思う」という人はわずか6.2%
次に、その貯蓄額が十分だと思うかどうかを聞きました。
自分(もしくは自分の家庭)の貯蓄額に関して、「十分だと思う」と答えた人は、わずか6.2%という結果に。「十分ではないと思う」という人は85.8%で、圧倒的多数派となりました。

行っている節約トップ3は「マイボトル」「お弁当」「格安SIM」
貯蓄額に不安を感じる人が多い中で、40~50代はどのような節約を行っているのでしょうか。
行っている節約としてあげた人が最も多かったのは「マイボトルを持ち歩いている」(35.0%)。他にも、「職場にお弁当を持参している」(28.1%)、「格安SIMを利用する」(25.4%)などが続きます。


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