中継器って何?無線アクセスポイント・LANルーターとの違いは?
「家の中でも無線のネット環境を作りたい」と思って調べていると、中継器という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか?
他にも「無線アクセスポイント・無線LAN・ルーター」など、なんとなくは分かっているつもりだけど実ははっきり区別できていないかも…という言葉も多く、混乱しやすいのがネットワーク用語です。
この記事ではこんな疑問に答えます!
- 中継器ってそもそも何?どんな時に必要なの?
- 無線アクセスポイントや無線LANルーターとの違いは?
- 中継器を買うならオススメはどれ?
本記事では上記のような疑問を持っている人に向けて、わかりやすく解説しています。
この記事を見れば、初めて無線でインターネット環境を構築する初心者の人でも 中継器について理解し、本当に必要かどうか判断する方法を知ることができるでしょう。
「手軽に中継器を使うならコンセントタイプ!」ではおすすめの中継器も紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
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中継器はインターネットの電波をより強くするもの
自宅内に無線ネット環境を整備するときに使う「中継器」とは、わかりやすく言うと インターネットの電波を強くするための機器です。
実際どんな場合に必要になるのか、他の機器とは何が違うのか、それぞれについてくわしく知っていきましょう。
多くの人が混乱!?中継器と無線アクセスポイント、無線LAN、ルーターの違い
まずはじめに、無線のネット環境を作ろうとする際によく目にする機器について、役割をまとめてみました。
【無線アクセスポイント】とは…
自宅に引き込まれた有線LANと無線LANを交互に変換できる機能を持つ機械。
無線の電波を発していて、基地局やステーションと呼ばれることも。
【ルーター】とは…
インターネットと複数台のPC(端末)を接続するために必要な機械・機能のこと。
無線ルーター機能付きのモデムや、無線ルーター機能が内臓された無線LANルーターがある。
【無線LANルーター】とは…
無線アクセスポイント+ルーター機能を両方持った機器のこと。
無線環境を構築する場合、現在はこの無線LANルーターを導入することがほとんど。
【中継器】とは…
無線LANルーター(モバイルルーター)だけでは電波が弱い・圏外の場所がある場合に使用する。
電波を中継することで、届く範囲を広げることが出来る。
上記を前提に、無線インターネットの仕組みについて簡単に押さえていきます。
無線インターネットの仕組み
ここでは一般的な光の固定回線を例にして説明します。
自宅内に無線の光環境を整備する際には、まず工事で自宅に回線を引きこみ、そこに回線終端装置(いわゆるモデム)が設置されます。
回線終端装置 → 無線LANルーター(=無線アクセスポイント+ルーター) → PC・タブレット・3DSなどの各端末
という流れで無線環境が利用可能です。
これらの機器だけで快適にインターネット通信ができているのであれば、もちろん何の問題もありません。
困ってしまうのは電波が届きにくい部屋や場所が出てきてしまった時で、こういう場面で力を発揮するのが「中継器」です。
メリット:無線LANの範囲を拡大できる
無線LANルーター → PCやタブレット端末
のところを、
無線LANルーター → 中継器 → PCやタブレット端末
のように中継させることで電波が強められ、 無線LANの届く範囲を拡大させることができるのが最大のメリットです。
その結果、今まで使えなかった場所で快適なインターネットが利用可能になります。
なお固定回線に限らず、WiMAXのようなモバイルルーターを使って自宅で無線インターネットを使用する場合も同様です。
モバイルルーター → PCやタブレット端末
から、
モバイルルーター → 中継器 → PCやタブレット端末
とすることで、先ほどと同じように電波の届く範囲を拡大できます。
つまり無線LANルーター(アクセスポイント・ルーター)やモバイルルーターは無線環境に必須の機器ですが、 中継器は使用環境や電波状況によって必要になる場合もある、というのが最大の違いです。
どういう人に中継器はオススメか
中継器がどんなものかが分かったところで、引き続きどんな人が中継器を利用すべきかについて解説していきたいと思います。
まず結論からになりますが、すでに無線LANルーターを導入していて
- 自宅内に電波が届かない場所がある
- 通信が不安定である
という状況の人におすすめです。
具体的には、
「無線LANルーターがあるリビングでは接続できるけど自室に行くとつながらない…」
というような例が挙げられます。
中継器の設置はただつなぐだけである上に、契約も不要でかんたんな設定さえすれば購入初日からすぐに利用が可能です。
そのため、無線環境を整備する前に中継器まで一緒に用意しておく必要はほとんどありません。
一般的な話として言うのであれば、
- 自宅が2~3階建てなどと広く、家全体でインターネットを使いたい
- 家の材質が木造ではなく鉄筋や鉄骨である
といった条件の時に中継器が必要になる可能性は高くなります。
しかし障害物の状況などさまざまな条件によって、ルーターから電波の届く範囲は変わってくるため使ってみないと分からないというのが正直なところです。
実際に筆者の自宅は木造平屋ですが、無線LANルーターのあるリビングからたった数メートルしかない浴室で極端に電波が悪くて驚きました。導入前には想像できなかったケースです。
まずは無線LANルーターもしくはモバイルルーターを導入してインターネットを利用してみて、使用場所の電波に問題があれば追加する形を取ると良いでしょう。
筆者のケースでも、バッファローの中継器を導入した今では快適に接続できています。
【オススメ中継器紹介】手軽に使うならコンセントタイプ!
手軽に中継器を導入したいという人におすすめなのがコンセントタイプの機器です。
据え置きタイプに比べて置き場所も取らず、コンセントに挿して簡単な設定するだけでOKという点が大きなメリットになります。
今回はこのタイプの中継器から、筆者が選んだ3機種を紹介していきます。
(1)バッファロー AirStation WEX-733DHP
画像引用:Amazon
2018年1月現在 3,663円(Amazonプライム価格)
おすすめポイント
- 163Mbpsのハイスピードタイプ
- 5GHz帯、2.4GHz帯に同時接続できるデュアルバンド機能
- LEDランプの点灯状況で電波の強度が一目でわかる
- Giga対応でテレビやレコーダーなどの優先機器を無線化できる
参考:BUFFALO「AirStation WEX-733DHP」(画像引用元も同じ)
(2)バッファロー AirStation HighPower WEX-1166DHP
画像引用:Amazon
2018年1月現在 5,232円(Amazonプライム価格)
おすすめポイント
- 約179Mbpsのハイスピードタイプ
- コンセント直挿しと据え置き、両方の設置方法に対応しているので状況に応じて選択できる
- 5GHz帯、2.4GHz帯に同時接続できるデュアルバンド機能
参考:BUFFALO「AirStation HighPower WEX-1166DHP」(画像引用元も同じ)
Amazonで「AirStation HighPower WEX-1166DHP」を見る
(3)TP-LINK「RE200」
画像引用:Amazon
2018年1月現在 2,900円(Amazonプライム価格)
おすすめポイント
- 3,000円以下と非常に安価ながらデュアルバンド対応でコストパフォーマンス◎
- スマートシグナルライトで電波の強度が分かりやすい
- ルーター側とそれぞれのボタンを押すだけで2分以内に接続完了
参考:tp-link「無線LAN中継器:RE200」(画像引用元も同じ)
なお、製品ごとのくわしい仕様や転送速度などについては公式サイトから確認してくださいね。
ルーターとの組み合わせによっては使用できない場合もあるので、対応機器についてはとくにしっかり見ておきましょう。
まとめ
今回は中継器についての詳細やおすすめ機種と、アクセスポイントや無線LANルーターとの違いについて解説してきました。
【それぞれの機器の違い】
- 無線アクセスポイント…無線の電波を発する機器
- ルーター…インターネットと複数台の端末を接続するために必要
- 無線LANルーター…無線アクセスポイント+ルーター
- 中継器…ルーターからの電波を中継することで届く範囲を広げる
- 実際に無線環境を使用してみて、電波状況が悪いのであれば中継器を導入する
- コンセントタイプで手軽な中継器がおすすめ!
以上が今回の記事のポイントになります。
インターネットについて調べていると専門用語が多く混乱しがちですが、一度しっかり理解してしまえば導入する際にどうすればいいかの判断もできるようになります。
快適なインターネットを楽しむためにもぜひ必要な知識をつけてくださいね。
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