移住者支援情報
むかわ町への移住の魅力は?人気の理由や住環境、支援制度などについて紹介

北海道の道央圏、胆振東部(いぶりとうぶ)に位置するむかわ町は、美しい海と山、そして世界的な化石の街として知られる自然豊かな町です。
道内屈指の穏やかな気候と、保育料・医療費の実質無償化をはじめとする充実した子育て支援、さらには主要都市への良好なアクセスを兼ね備え、自分らしい暮らしを叶えたいあらゆる世代に最適な環境が整っています。
本記事では、むかわ町役場 経済建設課の出口さんから伺ったお話をもとに、移住者から選ばれるむかわ町の住みやすさのポイントや生活関連情報、移住支援制度について紹介します。
むかわ町役場 経済建設課としてご活躍されている出口さんにお話を伺いしました。
むかわ町の基本情報

所在地 | 北海道の道央圏 |
|---|---|
人口 (2025年12月末日現在) | 人口数:7,091人(男性3,554人 / 女性3,537人) 世帯数:4,033世帯 |
面積 | 711.36㎢ |
気候 | 8月の平均気温が約20℃と冷涼で過ごしやすく、1月の平均気温は約-6℃ですが、降雪が少なく夏場も冬場も過ごしやすい気候であることが特徴です。 |
都市部へのアクセス | ■電車 【苫小牧駅】約30分 【新千歳空港】約75分(苫小牧駅経由) 【札幌駅】約105分(苫小牧駅経由) ■車 【苫小牧市中心部】約40分 【新千歳空港】約40分 【札幌市中心部】約80分(※高速道路利用時) |
医療機関数・介護施設数 | 病院:1 診療所:1 歯科:4 介護施設:特別養護老人ホーム2 (その他デイサービス等の施設あり) |
教育機関数 | 保育所等:2 小学校:2 中学校:2 高校:2 |
近隣都市 | 苫小牧市、千歳市 |
むかわ町公式移住定住促進HP |
希少な鵡川ししゃもと豊かな自然が息づく美食の街
むかわ町は北海道の道央圏、胆振東部(いぶりとうぶ)に位置し、海・山・川のすべてが揃う自然豊かな町です。人口は7,091人、面積は711.36㎢と、広大な大地にゆったりとした時間が流れています。
町の特徴の一つは、北海道内でも有数の暮らしやすい気候です。
夏は真夏日になることが珍しいほど涼しく、冬は降雪量が少ないため、雪に慣れていない方でも安心して生活を始められます。
自治体が自信を持っておすすめするのは、やはり「母なる川」と称される鵡川が生む豊かな恵みです。
この川は鮭やししゃもが遡上する貴重な環境であり、特に太平洋沿岸にのみ生息する「鵡川ししゃも」は、全国的にも知られる逸品です。
四季折々の景色を眺めながら、この地でしか味わえない本物の食を日常的に楽しめることは、むかわ町の大きな魅力のひとつです。
国内最大級の恐竜化石を展示する新博物館が誕生予定
むかわ町を語る上で欠かせないのが、世界的な発見となった新属新種の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス(通称:むかわ竜)」の存在です。
全長約8mにおよぶこの化石は、全身の約8割が保存されており、恐竜全身骨格化石としては国内最大級を誇ります。
これほどまで完璧な形で発掘された例は極めて珍しく、日本屈指の貴重な財産として全国の恐竜ファンや研究者から熱い視線が注がれています。
この歴史的発見をより間近で体感できるよう、2026年4月25日には新たに「穂別恐竜博物館」がリニューアルオープンします。
新設される展示棟「恐竜館」では、むかわ竜の全身骨格化石が展示され、その圧倒的なスケールを五感で楽しむことができます。
さらに、新博物館の隣には温浴施設も併設されており、化石に触れる学びの時間とともに、日常の疲れを癒やす憩いの場としても期待されています。
夏は涼しく冬は雪が少ない道内屈指の快適な住環境
北海道への移住を検討する際、多くの人が懸念するのが冬の厳しさと近年の夏の暑さですが、むかわ町はその両面において非常に恵まれた環境にあります。
まず特筆すべきは、夏場の過ごしやすさです。
真夏でも最高気温が30℃を超える日は珍しく、海からの心地よい風が街を吹き抜けます。
都会のような寝苦しい夜はほとんどなく、天然のクーラーに包まれたような涼やかで快適な夏を過ごすことができます。
また、冬の気候条件が非常に良好な点も、むかわ町が選ばれる大きな理由です。
北海道内でも有数の降雪量が少ない地域であり、毎日の雪かきに追われる負担が大幅に軽減されます。
厳しい自然と共存する北海道の暮らしにおいて、これほど穏やかな気候に恵まれた場所は多くありません。
「北国の四季を楽しみたいけれど、雪国特有の苦労はできるだけ避けたい」という方にとって、むかわ町はまさに理想的な住環境と言えるでしょう。
むかわ町での移住生活に役立つ情報
ここからは、むかわ町での移住生活に役立つ情報について紹介します。
むかわ町の移住支援制度情報
むかわ町では、移住者へのさまざまな支援制度を用意しています。
特に以下の2つの支援制度をチェックしておきましょう。
- 支援制度①UIJターン新規就業支援事業
- 支援制度②空き地・空き家バンク
支援制度①UIJターン新規就業支援事業
東京23区に在住、または東京圏から23区内へ通勤していた方がむかわ町へ移住し、北海道が指定するマッチングサイトに掲載された企業に就職した場合などに、国・道・町が共同で「移住支援金」を支給します。
最大の特徴は、世帯での移住はもちろん、単身の場合でもまとまった資金援助が受けられる点にあります。
さらに、18歳未満のお子様を連れて移住する世帯には加算金も用意されており、子育て世帯の新たなスタートを強力にバックアップしてくれます。
区分 | 支給金額 |
|---|---|
世帯での移住 | 100万円 |
単身での移住 | 60万円 |
子育て加算 | 18歳未満一人につき最大100万円加算 |
主な対象条件は以下の通りです。
区分 | 内容 |
|---|---|
移住元 | 住民票を移す直前の10年間のうち通算5年以上、かつ直近1年以上、東京23区に在住または通勤していた方 |
移住先 | むかわ町に転入し、5年以上継続して居住する意思がある方 |
就業等 | 北海道のマッチングサイト「北海道公式 移住支援金対象求人就業マッチングサイト」に掲載された求人に新規就業した方、またはテレワークや起業に関する要件を満たす方 |
参考:移住支援金特設ページ(移住者向け)北海道【UIJターン新規就業支援事業】
※その他にも細かな要件が定められているため、希望する方は必ず公式サイトでご確認ください。
支援制度②空き地・空き家バンク
むかわ町では、町内にある空き地や空き家の有効活用を通じて移住・定住を促進するため、「空き地・空き家バンク」制度を運営しています。
このシステムは、町内の空き物件を「売りたい・貸したい」という所有者から提供された情報を集約し、移住を検討している方へ橋渡しをするものです。

むかわ町のお仕事情報
ハローワークインターネットサービスでむかわ町の求人を検索したところ、約64件の情報が見つかりました。
※2026年1月現在の情報です
移住後の生活を支える「仕事」の面でも、むかわ町は挑戦する人を力強くバックアップしています。
一次産業への挑戦を志す方にとって非常に心強い存在なのが「むかわ町地域担い手育成センター」です。
ここでは、単に技術を教えるだけでなく、新規就農を目指す方々が抱える不安や疑問に寄り添い、具体的な相談から就農に向けた継続的なサポートまでを一貫して行っています。
また、近隣の苫小牧市や新千歳空港エリアも通勤圏内にあるため、住まいは静かなむかわ町に、仕事は周辺都市で、という選択も可能です。
むかわ町のお家情報
大手不動産ポータルサイトでむかわ町内の物件を探してみたところ、以下の検索結果が得られました。
賃貸 (マンション・アパート・一戸建て) | 約45件 |
|---|---|
購入 (新築一戸建て) | 約2件 |
購入 (中古一戸建て) | 約18件 |
※2026年1月現在の情報です
移住を考える際、最も気になるのが住居の確保ですが、むかわ町では町の支援制度を背景に、ここ数年で新築アパートの建設が相次いでいます。
以前は賃貸物件が少ない傾向にありましたが、現在は新しくて綺麗な物件も選びやすくなっています。
家賃相場については、築5年前後の比較的新しい物件の場合、単身向けの1LDKで月5万円前後、世帯向けの2LDKで月6.5万円前後が目安です。
築年数にこだわらなければ、さらに固定費を抑えることも十分に可能です。
一方で、長く腰を据えて暮らすなら、土地の坪単価が3万円前後という手頃さを活かした戸建ての分譲も非常におすすめです。
「まずは賃貸で町に慣れ、将来的にこだわりの一軒家を建てる」といった柔軟なライフプランを描けるのも、住まいの選択肢が広がっている現在のむかわ町ならではの魅力と言えます。
むかわ町の教育・子育て支援情報
むかわ町は、小さな子どものいる家庭から学齢期まで、町独自のきめ細やかな支援が受けられる体制が整っています。
未就学児に対しては、町独自の制度により0歳からすべての児童の保育料が無償化されているほか、2歳までのお子様がいる家庭へおむつ用の指定ゴミ袋を支給するなど、日常の負担を軽減する仕組みがそろっています。
親子の居場所も充実しており、町内2カ所の子育て支援センターや、土日も開所し一時預かりにも対応する多機能型子育て支援施設など、保護者が孤立せず安心して育児に向き合える環境です。
未就学児向け支援・施設 | 内容 |
|---|---|
0歳から就学前までの全児童が対象 | |
育児相談や親子交流の拠点(町内2カ所) | |
土日開所、一時預かり、親子広場 | |
2歳までの家庭へ指定袋を毎月支給 |
教育面では、高校卒業までのお子様の医療費自己負担分を、町内で使用できる金券で還元することで実質無償化しています。
また、学校の枠を超えた地域活動「むかこみゅ事業」に力を入れており、放課後や休日に地域の大人たちが講師となってスポーツや文化体験を提供し、子どもの好奇心を育んでいます。
町内には小学校2校、中学校2校、高校2校(うち1校は令和8年度末閉校予定)があり、少人数ならではの個々に寄り添った教育が行われているのが特徴です。
むかわ町の医療・介護・高齢者支援情報
むかわ町は、高齢者や支援を必要とする方が住み慣れた地域で安心して自立した生活を継続できるよう、医療・介護の両面から体制を整えています。
町内には病院や診療所に加え、複数の歯科医院が点在しており、日常的な健康管理や通院が可能な環境です。
介護面では、2カ所の特別養護老人ホームを中心に、デイサービスなどの在宅福祉サービスも提供されており、一人ひとりの状況に応じたケアを受けることができます。
医療・介護施設種別 | 施設数・詳細 |
|---|---|
病院・診療所 | 病院1箇所、診療所1箇所 |
歯科医院 | 4箇所 |
介護施設 | 特別養護老人ホーム2箇所のほか、デイサービス等 |
また、独自の「高齢者等生活支援事業」に力を入れているのが特徴です。
これは介護保険制度の枠組みだけではカバーしきれない、在宅での生活支援や介護予防に関するサービスを幅広く提供するものです。
サービス名 | 内容の概要 |
|---|---|
訪問支援サービス(ホームヘルプ) | 自宅へ訪問し、身体介護や家事などの生活援助を行う |
通所支援サービス(デイサービス) | 施設へ通い、入浴の提供や日常動作訓練などが受けられる |
短期入所サービス | 介護者の事情等により、短期間施設に宿泊して介護を受けられる |
軽度生活支援事業 | 屋外の草刈りや庭木の手入れ、冬期間の除排雪サービスなどを行う |
配食サービス | 食事の準備が困難な方へ、栄養バランスの取れた夕食を送る |
緊急通報システム設置事業 | 急病などの緊急時に迅速な連絡ができるよう、自宅に緊急通報装置を設置 |
外出支援サービス事業 | 自宅と医療機関との間を送迎し、自力での通院が困難な方をサポート |
住宅改修費助成事業 | 手すりの設置や段差解消など、住宅改修にかかる費用の負担を軽減 |
在宅生活用具支給事業 | 歩行を助けるための杖などの購入費用の一部を助成 |
家族介護用品支給事業 | 在宅介護で日常的に必要となる紙オムツなどの購入費の一部を助成 |
参考:高齢者等生活支援事業/むかわ町 - 北海道むかわ町公式ウェブサイト
むかわ町が暮らしやすい3つの理由

ここからは、「むかわ町って暮らしやすい!」と実感できる以下の3つの理由について紹介します。
- 町内で生活が完結する利便性と主要都市への軽快なアクセス
- 保育料から医療費まで実質無償化を実現した手厚い子育て支援
- 未経験からプロの農家を目指せる住まい付きの実践的研修制度
町内で生活が完結する利便性と主要都市への軽快なアクセス
むかわ町は、日々の暮らしに欠かせない施設がコンパクトにまとまっており、町内だけで生活を完結できる利便性が魅力です。
大型スーパーやドラッグストア、ホームセンターが揃っているため、普段の買い物で不自由を感じることはありません。
さらに、近隣都市や交通拠点へのアクセスも非常にスムーズです。
通勤や通学、休日のお出かけにおいて「ちょうどいい距離感」に主要都市が位置しており、近隣の苫小牧市までは車で約30分、新千歳空港までは約40分、そして札幌市中心部へも約80分でアクセス可能です。
田舎暮らしの穏やかさと都市の利便性を両立できる理想的な立地環境は、日々の生活にゆとりをもたらしてくれます。
こうしたアクセスの良さは、万が一の際の大きな病院への通院や、空港を利用した旅行・出張の際にも大きな安心感とメリットといえます。
保育料から医療費まで実質無償化を実現した手厚い子育て支援
むかわ町は、町独自の支援制度によって子育て世帯の経済的負担を大幅に軽減しており、若い世代が安心して家族を増やせる環境づくりに注力しています。
特筆すべきは、0歳から就学前までのお子様の保育料を完全無償化している点です。
これにより、共働きで忙しい毎日を送るご家庭も、経済的な負担を気にすることなく、安心して子育てと仕事を両立させることができます。
また、医療面でのサポートも全国的に見て非常に手厚く、0歳から高校卒業という長い期間、お子様が受診した際の自己負担額は、町内で使用できる地域金券によって全額還元されます。
窓口での支払いを実質無償化するこの仕組みは、子どもの健康を守るだけでなく、還元された金券が町内での消費を生み出すことで、地域経済の活性化にもつながる先進的な取り組みです。
こうした経済的支援と、地域全体で子どもを見守る温かなコミュニティの存在が、むかわ町を「子育て世帯に選ばれるまち」へと押し上げています。
未経験からプロの農家を目指せる住まい付きの実践的研修制度
新しい土地で農業に挑戦したいと願う方にとって、むかわ町は心強い一歩を踏み出せる場所です。
町が運営する「むかわ町地域担い手育成センター」では、農業を志す方を対象に、栽培技術から経営のコツまでをしっかりと学べる実践的なプログラムを用意しています。
この制度の大きな魅力は、研修期間中の「暮らし」を町が全力で支えてくれる点にあります。
研修生には専用の住居が用意されているため、移住時に頭を悩ませがちな住まい探しの不安や、初期費用の負担をぐっと抑えることができます。
生活の心配をせず、むかわ町の豊かな大地や気候を肌で感じながら、のびのびと技術を磨くことに集中できる環境は、何よりの安心材料といえるでしょう。
むかわ町への移住のデメリットや懸念点はある?

豊かな自然と静かな環境が魅力のむかわ町ですが、移住を検討する際に理解しておきたいのが交通事情です。
町内にはJRやバスといった公共交通機関が通っていますが、運行本数は都市部ほど多くはありません。
そのため、日々の買い物や通院、近隣都市への移動など、生活の利便性を十分に享受するためには自家用車がほぼ必須といえます。
「どこへ行くにも公共交通機関を使いたい」という方には少し不便に感じられるかもしれませんが、逆に「人混みを避けて、自分のペースで好きな時にドライブを楽しみたい」という方には、これ以上なく快適な環境です。
信号の少ない広々とした道を走り、車窓に広がる四季折々の景色を楽しみながら移動する時間は、都会の喧騒では味わえない贅沢なひとときとなるでしょう。
むかわ町への移住のお問い合わせ
担当課 | 経済建設課 商工観光戦略グループ |
|---|---|
住所 | 〒054-8660 北海道勇払郡むかわ町美幸2丁目88番地 |
電話番号 | 0145-42-2416 |
FAX | 0145-42-3771 |
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